2026年08月12日

下手の六枚落ちの完勝譜

 オーツは、孫の中学生K君と六枚落ちで対戦しました。K君は、だいぶ将棋がわかってきた段階です。とはいえ、まだ初心者なので、オーツとは六枚落ちでちょうどいい感じです。
 オーツはK君の成長を見るつもりで対局に臨みました。

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 この局面は、開始後27手目で、下手の▲5七角に対して、上手が1三への角成りを防いで▽2二銀としたところです。形勢は下手が勝勢で、このまま行けば下手が勝てる将棋です。
 オーツはK君がどう攻めてくるか、期待して(?)待っていました。
 この局面から▲9三香成、▽9四歩、▲8二成香、▽同金、▲9四飛、▽9三歩、▲8四飛と進みました。

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 ここにいたる手順はすべて正解であり、下手が間違った手を指していません。この順で攻めてこられたら、上手は歩切れで、まともな受けはできなくなっています。どうやっても上手がまずいのですが、オーツは▽8三香としました。水匠5は、▽8一香のほうがいいとしていますが、まあ両者とも似たりよったりの手です。
 上の局面図から▽8三香、▲7四飛、▽7三金、▲5四飛、▽8七歩成、▲同銀、▽6三金と進みました。

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 この図の▽6三金は、非常手段のような手です。普通には▽8七同香成と指すものです(銀一枚が取れるのは大きな価値のある手です)。しかし、それでは▲9三角成と下手が平凡に攻めて簡単に勝ってしまいます。上手としては▽6三金として飛車を追い払いたいのですが、そのとき8三の香車がいないと、下手が▲8四飛とする手が生じます。そこで、▽8七同香成とする前に▽6三金としたわけです。この局面では飛車が横に動けないので、▲5五飛と逃げれば、そのときに▽8七香成と銀を取る手があります。
 そんなことを考えていたら、下手は▲3五角としてきました。この手が指せるのはすばらしいと思います。大正解の1手であり、これで下手が確実に勝ちになります。
 上手は▽6一玉と逃げましたが、1回は▽4四歩、▲同角を入れておくべきだったかもしれません。しかし、そうやっても上手が勝つ道はありません。▽6一玉よりも▽7三玉のほうがまぎれがあったかもしれませんが、下手は▲5一飛成で簡単に上手陣に進入できて、わかりやすい局面になってしまいます。
 ▲3五角、▽6一玉以下は、▲5二銀、▽7二玉、▲6三銀成、▽同玉、▲6四金と進みました。

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 この▲6四金では、▲5三飛成からの即詰みがありました。それを逃してしまったのは、少々残念なところです。しかし、▲6四金以下は、▽7二玉、▲5二飛成、▽8一玉、▲6一龍、▽9二玉、▲7一角成、▽9四歩、▲7二龍までで上手玉が詰んでおり、上手の投了となりました。
 こうやって見てみると、この将棋は下手の完勝譜となりました。56手での完璧な指し回しです。
 毎回、こんな指し回しができれば、六枚落ちは卒業なのですが、何局か六枚落ちを指してみると、K君がいつも勝つわけではありません。上手にごまかされたり、自滅的な手を指したり、うっかりミスをやらかしたり、上手玉に対する攻めが極端に遅かったりします。結果的に、オーツとの六枚落ちは勝ったり負けたりということになります。
 オーツは、六枚落ちとは言え、全力で考えて将棋を指す経験ができ、うれしく思いました。
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2026年08月03日

飛車落ちの定跡形で下手の攻めが決まる(2)

 オーツは、学士会将棋会で、先日のS先生との飛車落ちの指導将棋の後、女流棋士のH先生とも飛車落ちの指導将棋をお願いしました。
 奇しくも、S先生の飛車落ちとほぼ同じ形の定跡形に進みました。

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 S先生との違いは1筋の歩の突き合いがないことだけです。
 当然、オーツは仕掛けていきました。ほぼ定跡通りの手順です。▲4五歩、▽同歩、▲同桂、▽同桂、▲2二角成、▽同金、▲4五銀、▽4四歩、▲同銀、▽同銀直、▲5六桂、▽4三銀、▲4四桂、▽同銀右

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 ここで、前回の飛車落ちで検討したように、▲4一角と打つのが最善手であることがわかっていましたので、オーツはこの順で攻めていきました。
 ▲4一角は、次の▲6一銀がねらいです。それを上手が防ぐ手段はいくつかあります。
 水匠5は▽6二金が最善手だとしています。それには▲7四角成としますが、上手は▽3三金と自陣を整備する余裕が生まれます。
 ▽5三金という手も考えられます。それには▲4二銀、▽6二玉、▲5三銀成、▽同玉、▲7四角成としますが、▽7二銀のような受けもあって、なかなか面倒です。
 上手は▽5五角としました。
 オーツはここで悩みました。この角は何をねらっているのでしょうか。▽9九角成と香車を取るなら▲7七桂で馬がとれそうです。だったら▽3七角成でしょうか。それだと、4四への利きがなくなるので、▲4四飛の決め手が炸裂します。一体どちらなのか、上手に聞いてみようということでオーツは▲5六歩としました。
 これでもいいのですが、水匠5によると、▲5二銀のほうが評価値が 300 点ほど高くなり、これが正解になります。以下、▽同銀、▲同角成で上手の適当な受けがない状態になります。次の▲6一銀を防ぐには、▽6一銀でしょうか。これには▲8一銀、▽同玉、▲6三馬、▽7二銀、▲5四馬、▽4六桂、▲8三金で下手よしになります。また、▽5三金も考えられますが、▲同馬、▽同銀、▲4一飛成、▽7一桂、▲7五歩で下手が勝勢になります。
 下手の▲5六歩に対して、上手は▽3七角成としてきました。

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 この局面で、オーツは▲6一銀としました。
 しかし、水匠5は▲4四飛が先だといっています。▽同銀に▲6一銀といった要領です。
 上手は▲6一銀に対して、▽同玉としましたが、ここでは▽6二玉のほうが耐えています。▲4四飛に▽5三玉、▲4三飛成、▽同玉、▲6三角成、▽4四玉でがんばれるというわけです。水匠5の読みはなかなかのものです。
 ▲6一銀、▽同玉に対して、▲6三角成、▽7一銀と進みました。
 水匠5は、▽7一銀よりも▽6二銀のほうががんばれたといっています。オーツは、▽6二銀に対して▲7二金のつもりでしたが、▽5一玉、▲4四飛、▽6三銀、▲4三飛成、▽5二角でどうでしょうか。▲7二金よりも▲4四飛、▽6三銀、▲4三飛成、▽5二角、▲5三銀、▽6二桂とするほうが下手としてよかったようですが、この順であれば一波乱あったかもしれません。
 ▲6一銀、▽同玉、▲6三角成、▽7一銀に対して、下手の決め手▲4四飛が炸裂しました。ベストのタイミングで飛車切りができました。以下、▽5一桂、▲6二銀で上手が投了しました。

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 投了図以下は、▽同銀に▲7二金までの詰みです。
 オーツは、飛車落ちの定跡形を2回連続で経験しました。上手が定跡形を選んだということは、下手の力を試験で試しているようなものです。
 オーツは、一回目の経験を活かして、二回目に挑みました。オーツが▲4一角を安心して指せたのは、一局目の検討の経験があったからです。こうして勝つ経験が増えると、もっと定跡形を学びたくなるものです。
 水匠5での棋譜の検討の経験はとても貴重なものです。AIをさらに活用したいものです。
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2026年08月02日

飛車落ちの定跡形で下手の攻めが決まる(1)

 オーツは、学士会将棋会でプロ棋士のS先生との指導将棋に参加しました。
 いつものように、飛車落ちでお願いしました。

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 図は、37手目に上手が▽8四歩としたところです。飛車落ちでは、上手から積極的に攻めるという方策がほぼ不可能です。下手が右四間飛車の作戦を採用し、慎重に指せば、だいたい図のような駒組みが実現できます。この図は駒組みが頂点に達したところです。ここでオーツは仕掛けることにしました。
 ▲4五歩、▽同歩、▲同桂、▽同桂、▲2二角成、▽同金、▲4五銀、▽4四歩、▲同銀、▽同銀右、▲5六桂、▽5三銀打、▲4四桂、▽同銀右となりました。
 この手順は、下手から仕掛けたときの典型的な手順です。ポイントは、上手が▽4四歩と下手の攻めを受けたときに、▲同銀と銀を捨てることです。(これはオーツがS先生から以前おそわったことです。)すると、こんな手順になるのが普通です。

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 飛車落ちでは、下手が攻め始めたら上手を一気に押し倒すのが正しい手順です。とはいえ、この局面では下手からの攻め筋がいくつかあって、どれを選ぶか悩ましいところです。
 水匠5の判定では、▲4一角が 1,595 点で最も高得点です。次が▲同飛で 1,512 点、さらに▲7五歩が 1,404 点で続きます。
 局後の感想戦で、S先生は自分なら▲4二歩とするという話でした。次に▲4一歩成があり、さらに▲4二とと引かれると上手陣は崩壊します。だから、▲4二歩には▽3二金と寄るのがよさそうですが、▲4一歩成、▽6二金に▲5一角とすると、▽6一金、▲4二角成、▽5二桂というような展開になります。オーツの感覚で下手から見ると、けっこうむずかしそうな展開です。
 対局中は、水匠5の解析結果などはわかりませんから、オーツなりに読みを進めて、▲7五歩、▽同歩、▲7四歩、▽6五桂、▲4一角と攻めました。それに対して上手は▽4五歩と打ってきました。

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 この▽4五歩が上手の守りの手として好手段でした。これで下手の飛車の活用ができなくなってしまいました。だから、先の図の段階で▲4四同飛と飛車を切る(銀と刺し違える)手があるというわけです。もっとも、仕掛けてすぐの局面ですから、こんな早い段階で飛車を切るというのは、下手としてなかなか決断しがたいものだと思います。
 上手に▽4五歩と守られてから、下手がどう攻めるかも悩ましいところです。
 オーツは、▲7三銀と打ち込んでいったのですが、水匠5によれば、これよりも▲5二銀のほうが厳しかったとのことです。評価値を見ると、▲5二銀のほうが▲7三銀よりも 1,300 点ほど高くなっています。▲5二銀は、以下、▽同銀、▲同角成となり、そこで▽7一桂には▲7三銀、▽6一桂には▲8一銀といった攻めがあります。
 実戦の▲7三銀以下は、▽同金、▲同歩成、▽同玉、▲6三金、▽8二玉、▲7四歩、▽8一桂となりました。

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 こういう展開になってみると、下手の飛車が遊んでいて、上手の4五にある歩が1枚で飛車をガッチリ受け止めていることがわかります。上手から▽4五歩と打たれる前に下手から飛車切りをしておくべきだったというのを強く感じました。
 以下、▲6四金、▽5二銀打、▲7三歩成、▽同桂、▲7四歩、▽4一銀、▲7三歩成、▽7一玉、▲6三金までで上手の投了となりました。

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 投了図を見ると、上手の左辺(盤面を見ると右側)に上手の金銀が取り残され、下手が金とと金の2枚で攻めていったことがわかります。
 下手陣はまったくの手つかずで終局となりました。下手が仕掛けからずっと攻め続けると、こんな形で終局となるものです。
 飛車落ちの典型的な一局となったように思います。
posted by オーツ at 04:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年07月08日

下手が即詰みを見逃して投了してしまう

 オーツは学士会将棋会でIさんと飛車落ちを指しました。オーツが上手になりました。

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 図は、最終盤です。下手が▲5四馬と引いて、いよいよ上手玉を詰ましに来た局面です。
 オーツは上手玉の詰め方(オーツから見れば詰まされ方)がわかりませんでした。▲7二金だと詰まないような気がしました。▲7三金だと、上手の回りに受け駒が何もいなくなるので、詰ませやすそうですが、具体的な手順まで読み切れませんでした。
 そこで、エイヤッとばかりに▽6九龍と指しました。この手は▽7八金からの簡単な詰めろですが、ここが問題です。上手玉が詰むかもしれないのです。
 下手がどう指すのか、オーツが注目していると、何とここで下手は投了しました。意外な展開でした。
 ここは、もしも詰みまで読めなかったとしても、詰みそうな手順で上手玉を追い詰めていくと、途中で詰みを発見することがあるかもしれません。だから、ある程度まで指して、そこでどうしても詰まないとわかった時点で投了するというのが当然です。
 後日、水匠5で解析してみると、ここで上手玉に詰みがありました。▲7三金と寄る手で上手玉は詰んでいます。
 もしも▽9二玉と逃げれば、▲8一馬があります。上手が馬を取れば▲7二銀からの詰みです。
 もしも▽9三玉と逃げれば、▲8二銀、▽8四玉、▲7五銀、▽同金、▲同角、▽8五玉、▲8四金までの詰みです。
 ▲7三金に対して、▽同金が最強の受けですが、以下、▲同銀成、▽同玉、▲7二金、▽8三玉、▲8四歩、▽7四玉、▲6三銀、▽8五玉、▲7七桂、▽8四玉、▲7五角、▽8三玉、▲6五馬までの即詰みとなります。
 15手詰めですので、▲7三金と寄る時点で詰みを読み切るのは少しむずかしいかもしれません。しかし、▲7三金から上手玉を追いかけると、詰みが発見できたかもしれません。追いかけることもせず投了というのはIさんらしいといえばそうなのかもしれませんが、もったいないことをしました。
 オーツはIさんから聞いた将棋の格言が忘れられません。「投了は最大の悪手である。」
2024.7.19 https://o-tsu.seesaa.net/article/504050727.html
 今回の対局では、まさにこれがピッタリ当てはまる将棋になってしまいました。
posted by オーツ at 03:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年07月04日

孫との6枚落ちで即詰みに討ち取られる

 とある日曜日、オーツは孫のK君と6枚落ちで将棋を指しました。6枚落ちはなかなか厳しい手合いなので、オーツは一生懸命考えて指しました。
 K君は、ところどころで長考をはさみながら、一貫して優勢を保っていました。

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 図は、上手のオーツが129手目に▽6七成桂と寄ったところです。この手では、▽4三金打と受ける方がよかったようです。この局面では、上手の攻めが非常に遅く、下手の攻撃がすぐそばまで迫っているので、ここは上手として攻めよりも受けの手を指すべきでした。▽6七成桂は攻めの手ですが、それではまずいのです。結果的に、ちょっと上手が手を抜いた感じになったかもしれません。
 以下、▲4二と、▽同金、▲同馬、▽2二玉、▲3二金、▽1二玉、▲1三歩、▽同玉、▲1四香、▽同金、▲2四金、▽1二玉、▲1四飛までで上手玉は詰んでしまいました。

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 この詰み手順は13手詰みです。この手順を▲4二とを指す局面で読み切っていれば大したものですが、K君の棋力ではさすがにそれは無理です。だから、指し手に迷いつつも連続で王手をかけていって、途中(▲1三歩を打つところ)で詰みを見つけたようでした。
 とはいえ、▲1三歩などという手は、ちょっと見つけにくい手で、そういう手を自力で指して即詰みで勝利を収めたというのは立派です。
 全部で142手にもおよぶ、かなり長い対局になりましたが、下手が途中で崩れることなく、一貫して優勢を保っていたこともすばらしいことでした。大駒落ちの将棋では、下手が途中で間違えて(大きなミスをして)、上手が逆転すると、後は一気に持って行かれて勝敗が付いてしまうというパターンが多いものです。しかし、今回はそういう大きなミスがありませんでした。K君は確実に将棋の力が付いてきているということでしょう。
 オーツがK君と6枚落ちを何局か指して、オーツの側がコンスタントに負けるようであれば、6枚落ちを卒業して4枚落ちにしたいところですが、そうなるまでにはまだしばらく時間がかかりそうに思います。
 オーツとしては、負けてもうれしい将棋でした。
posted by オーツ at 04:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年06月01日

埼玉県小鹿野町で将棋合宿(3)

 オーツは、学士会将棋会の将棋合宿に参加しました。
 合宿は今まで2回行われ、オーツは毎回参加してきました。
2025.10.29 https://o-tsu.seesaa.net/article/518743294.html
2025.5.31 https://o-tsu.seesaa.net/article/515787229.html
 今回も、同じく埼玉県小鹿野町の越後屋旅館で行われました。都内からこのあたりまで行くとなると、ちょっとした旅行気分になりますし、普段の環境と異なり、じっくり将棋に取り組めて、大変好都合です。
 この旅館では、対局場が無料で使え、将棋盤と駒が10組用意されています。ありがたい話です。
 今回は、女流棋士のH先生が参加してくださった点が今までと大きく異なる点でした。
 土曜日の午後から参加者が3グループに分かれ、2チームが団体戦ということで戦い、もう1チームはH先生の指導将棋ということになりました。これを3回繰り返すと、全員が指導将棋を受けられ、また3チームの総当たりリーグ戦ができます。
 オーツのチームは2勝を挙げ、優勝しました。団体戦では優勝チームに賞品が出ましたが、こういうのもなかなか楽しいものです。
 夕食後は、部屋飲みをしましたが、一部の人は対局室に行って将棋を指したようです。飲んだ後まで将棋を指すとは、本当に将棋が好きなのですね。オーツは部屋飲みの方に参加しました。
 日曜日の午前は、4チームに分かれてリレー将棋を行いました。一人2手ずつ指す形でしたが、実際やってみると、一人が3手指したりして、指し手の交代が両チームで一致しないことになったりしました。
 そんなことで2日にわたって将棋を指し、互いの交流を深めた形になりました。企画・実施を担当した委員の方には大いに感謝します。
 こんなことで、楽しい合宿になったので、今年の秋に第4回の将棋合宿を考えることになりそうです。オーツは、当然ながら参加するつもりでいます。
posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年03月29日

寄せがあるのかないのか

 オーツは学士会将棋会でS先生に指導将棋をお願いしました。いつものように飛車落ちでお願いしました。
 局面が進んで、以下の図のようになりました。

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 これは、上手が▽5八金と打ってきたところです。下手としてはいやな展開になりました。食いつかれた局面とでもいえばいいでしょうか。こんなことになるともう勝てないかもと思いました。オーツがちょっとボヤキを言ったら、S先生は「1手だけアドバイスします」とおっしゃって、この局面で▲6一銀と打つ手があると指摘されました。
 オーツはこんな寄せはまったく考えていなかったので、ビックリしました。まさかこの局面で上手玉に迫る手段があるとは思いもしませんでした。
 ▲6一銀に対して、▽同玉とすると、▲5八金、▽同馬、▲6三金という寄せがあります。
 ▽8二玉と玉が逃げると、▲5七金、▽4九金、▲6三金と迫って、次に▲7一角からの寄せがあります。
 上の局面図で、下手は馬を取るか金を取るかの2択ですが、それを判断する前に▲6一銀と打ち、上手の対応を確認してから、どちらを取るかを決めるというわけです。
 オーツは、すごい手があるものだと感心することしきりでした。

 後日、水匠5でこの局面を検討させました。すると、▲6一銀は悪手だという判断でした。オーツは再度ビックリすることになりました。
 ▲6一銀以下は、▽同玉、▲5八金、▽同馬、▲6三金となります。ここで上手が▽7二金と打つと下手の攻めが頓挫してしまうのです。

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 この後は、▲5二銀、▽7一玉、▲7二金、▽同玉と進みますが、これで確かに上手玉は逃れています。このあと▲5九金と受けるのでは下手に勝ち目はないでしょう。
 水匠5はこういう展開を読み、最初の図で▲6一銀と指すと、-1,800 点で上手が勝勢となります。
 この局面での最善手は▲5七金であり、そう指せば互角の形勢だったとのことです。ここで「互角」では、下手が勝つのはほぼ不可能だと思いますが、何はともあれ、水匠5の判断ではそんなことでした。
 それにしても、オーツは▲6一銀という寄せにまったく気がついていなかったので、勉強になりました。将棋に勝つにはこういう攻め方を心得ておかなければなりません。
 さらには水匠5の「▲6一銀は悪手」という判断も勉強になりました。先の先まで読んでみると、結論が変わってくるということでは、将棋の奥深さを感じました。
ラベル:寄せ 悪手 水匠5
posted by オーツ at 04:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年03月21日

幻の寄せを逸してしまった

 オーツは、学士会将棋会でMさんと香落ちで対局しました。Mさんが上手です。

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 局面は、上手が9三にいた銀を▽8四銀と逃げたところです。
 オーツは、ここで▲9一銀、▽同玉、▲6一龍という寄せがありそうだと思いました。龍を捨てる手ですので、相当な覚悟が必要です。
 しかし、▲9一銀には▽7一玉と逃げる手がありそうです。▲9二飛と追撃しても、▽6四角と打たれると持ち駒不足でイマイチです。▲4三歩などと盤面右側から攻めて行くことになりそうです。
 というわけで、上の局面で▲6一龍と先に龍を切る手が考えられます。これなら▽同銀右(あるいは▽同銀左)と銀で龍を取ると、上手玉の6筋に壁ができて、下手が攻めやすくなります。▲9一銀、▽同玉は必然です。
 その次の手がオーツには考えられませんでした。▲9三金では、▽8一玉と逃げ出されて上手が優勢です。
 しかし、今考えれば、ここは当然▲9三香ないし▲9四香とする一手です。対局中はこの手が見えませんでした。▲9三香、▽同銀、▲同桂成で必至です。ここまで読めれば、▲6一龍という手を指すことができ、オーツの会心の一局になったはずでした。
 ▲9三香の代わりに、▲9三歩でも下手が優勢でした。しかし、この局面になれば、▲9三香の発見はむずかしくないと思います。
 オーツは対局中に▲6一龍という手がありそうだと思いながら、必至までが読み切れず、実戦では▲9四香と指してしまいました。これでは、上手に▽8五銀と根元の桂馬を取られて寄せがなくなってしまいました。ここで形勢が逆転してしまい、あとは順当に上手が寄せてオーツが負けました。
 あと一歩踏み込めれば、Mさんに勝てたはずでした。幻の寄せを逸してしまい(逸したから「幻の寄せ」になるわけですが)、残念な一局になってしまいました。
ラベル:寄せ 必至
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2026年03月08日

ピッタリの攻め手を見つけた

 オーツは学士会将棋会でSさんと香落ちを指しました。オーツが上手でした。

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 図は、1六にいた下手の飛車が3六の歩を取ったところです。この局面では、すでに上手が大きく駒得をしていて、しかも手番をにぎっていますので、上手の勝勢です。
 ここで、オーツは攻め筋をいろいろ考えました。下手玉は右の方に逃げ道があり、そちらに玉が移動すると、上手から攻めにくくなってしまいます。そこで、▽4六桂という手を指しました。歩の前に桂をタダで打ったわけです。
 もしも、下手が▲同歩とすれば、▽4七銀という手が厳しいです。飛車取りでありながら、玉の退路をふさいでいます。これでは下手が指しようがありません。
 そこで、下手は桂馬を取らずに▲4八玉と逃げました。オーツは▽6九角と打って、攻めを継続しました。この手に対しても下手が▲4六歩と桂馬を取ることができません。▽4七銀、▲5九玉、▽6八金までの即詰みがあります。
 下手は、▽6九角に対して▲3八銀と逃げ道を空けましたが、オーツは▽5八金、▲3九玉、▽4九金という順で普通に下手玉を追いかけていって、勝つことができました。
 この1局では、▽4六桂という歩の前に桂馬を打つ手が印象に残りました。後日、水匠5で解析すると、▽4六桂がこの局面の最善手であることがわかりました。実戦でこんな手を指して勝つというのは、なかなか機会がありません。オーツは、実戦でピッタリの一手を見つけて、それを指して勝ったので、大変うれしく思いました。
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2026年02月08日

孫との六枚落ちの将棋の経験

 あるとき、オーツは孫のK君と将棋を指しました。八枚落ちで指したところ、見事に負かされました。いつの間にか将棋に強くなっていたようです。
 そこで次に六枚落ちで対局してみました。

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 図は下手が▲7九角と引いたところです。次に▲1三角成をねらっています。本当にそこまで下手が読んでいるかどうか、わかりません。単に8八まで玉を移動させるために角を引いただけかもしれません。しかし、上手としては、もしも下手が▲1三角成まで読んでいたら、あっという間に負けてしまう手順には踏み込めません。そこで、この局面で▽2四歩と受けました。これは飛車取りです。こう指すと、普通、下手は▲2八飛のように飛車が逃げるものです。ところがK君は▲2四同角と角を捨ててきました。実に強い手です。この局面ではこれが最善手です。こんな手が指せるとは、いつの間に成長したのでしょうか。
 以下、▽2四同金、▲同飛、▽3三角と進みました。

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 この局面では、下手が自然に▲2八飛と引いておいて下手の勝勢です。次に▲2四歩のねらいがありますが、上手はそれがわかっていても受けがありません。
 しかし、K君は▲3四飛としてきました。この手は、▲2八飛よりも飛車の働きが少しよくないのですが、悪い手ではありません。次に▲2三歩という猛烈に厳しい攻めがあります。下手がこの手を読んでいるかどうかはわかりませんが、上手としてはこれを防ぐ必要があります。そこで、▲3四飛に対して、▽4三玉と玉みずからが受けに出ました。ここで、下手が▲3六飛と飛車を引いておけば、歩切れの上手は▽2三銀くらいしか指す手がなく、そこで▲2六飛とすれば、下手の完勝になるところでした。
 しかし、実際に下手が指した手は、▲3六飛ではなく、▲3五金でした。これは、飛車が取られないようにした手ですが、打った金がみずからの飛車の逃げ道をふさいでしまっており、悪手です。
 オーツは▽2三銀として、下手の飛車を取ることにしました。水匠5は、ここで▽2三銀の代わりに▽5一角がベストだとしています。次に▽3三銀が実現すると、下手は飛車銀交換するしかなくなります。
 上手の▽2三銀に対して、▲3三飛成、▽同玉と飛車角交換になりました。

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 この局面は手が広くて、次にどう指すといいかわからない悩ましいところです。
 K君は▲1一角と打ち込んできました。上手に歩がない(したがって2二に合駒できない)ことを見越した手であり、こういう手が指せるのはかなり立派です。オーツは▽4三玉と逃げ、▲2二角成、▽3二銀と進みました。

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 ここは重要な局面であり、次の一手で勝敗がはっきりします。実戦ではK君が▲3八金と指しました。この手はあまりよくない手なのですが、しかし、自分でこの手を選んだというのは、K君なりに将棋がわかってきている証拠です。
 この局面で上手が指したい手は何か。それは▽2七飛です。馬と桂の両取りの手であり、これが実現すると形勢が上手に傾きます。それを防がなければなりません。その一つの手段が▲3八金です。つまり、下手が▲3八金と指せるということは、下手が上手の攻め筋を読み、それに対応することができるということなのです。これはK君がかなり強くなってきているということを意味します。
 ただし、下手の▲3八金は上手の▽2七飛を防いでいるものの、上手にはもう一つ▽2六飛という手があり、それを防いでいないという欠点があります。
 オーツは、この局面で▲2四歩が最善だと思っていました。この手は、▽2七飛(あるいは▽2六飛)が2二の馬取りにならないようにする守りの手であるとともに、次に▲2三歩成として「と金」をここに作れば、上手玉に迫ることができる攻めの手でもあります。
 あとで水匠5で解析してみると、▲2四歩よりも▲3四金がさらによい手であることがわかりました。▽同玉ならば▲3二馬として、上手玉が上下の挟み打ちの形になります。それとともに上手の▽2七飛の馬取りより先に下手の馬が逃げている形になります。だから▲3四金には▽同玉よりも▽4二玉と逃げる方がいいのですが、それから下手が▲2四歩と打つと、(▲3四金、▽4二玉をはさまずに単に▲2四歩とするよりも)下手が断然有利になります。この手順はオーツがまったく気がつきませんでした。
 ▲3八金以降は、▽2六飛、▲1三馬、▽2九飛成に▲3六金となりました。

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この▲3六金という手もなかなかいい手です。上手からの攻めとして▽2六桂という早い手があることを読んで、それを防ぐ意味で▲3六金としたわけです。こんなふうに相手の攻めを読んで、それに対応するというのはかなりの強さです。
 ▲3六金に対して、オーツは▽1九龍と香車を取りましたが、そこで下手は▲2四歩と打ちました。何と、K君は自力でこういう歩が打てるわけです。だったら、上の図の局面でもこの位置に歩が打てたはずでした。
 オーツは、K君と対局してみて、数ヶ月前と比べて確実に強くなっていることを実感しました。子どもの成長は早いものです。一局指すごとに将棋がますます強くなっていくことでしょう。
 K君は対局時にじっくり考えて指すタイプです。これはこれで望ましい態度だと思います。将棋は、自分が指す手をあれこれ考えるところが大事です。早見え、早指しの子供もいますが、よく考えて指すということも大事なことです。
 オーツにとっても今回の対局はとてもいい経験になりました。
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2026年02月06日

プロ棋士との駒落ちで将棋の攻め方を教わる

 オーツは学士会将棋会でプロ棋士のS先生の指導を受けています。
 先日も、5面指しの対局で、飛車落ちで指導していただきました。

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 この図は、上手玉が▽2二玉と入場したところです。しかし、この手は悪手です。S先生はそれを承知の上で、オーツに対し「攻めてきてごらん」と言った(実際口には出しませんでしたが)わけです。
 この局面では、当然オーツが攻めていきました。▲2五桂、▽6四歩、▲4五歩、▽6五歩、▲3三桂成、▽同桂と進みました。
 この順で、下手が▲4五歩と突いたところで、水匠5は▲6四同歩がよいとしています。以下、▽同角、▲3五歩、▽同歩、▲3三桂成、▽同金寄、▲1五歩、▽同歩、▲4五歩の順です。3筋と1筋の歩をこのあたりで突き捨てておくのが(のちの寄せを見越して)手順の妙です。上手の銀を取る直前に歩を突き捨てるという感覚を身につける必要があります。
 下手の▲3三桂成も不要な手で、上手の銀はいつでも取れるので、ここで取らずに▲7七角や▲8八角のように指すのが水匠5のおすすめの手です。上手は▽3七角成としてきますが、この瞬間に▲3五歩ができます。

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 上手が▽3三同桂とした局面です。ここでオーツは▲4四角としたのですが、S先生はそれはまずいということで対局を中断して、別の手を指すようにアドバイスがありました。水匠5は▲4四角を -800 点もの評価値を下げる手だとしています。
 後から考えてみると、確かに▲4四角はよくない手です。こんな角を上手が取るはずがありませんから、上手が反撃に出ます。▽3七角成または▽4八歩が考えられます。そのとき、下手の4四にいる角が重いのです。4五の歩が先に進むべきところなのに、角が歩の行き先をじゃましています。この角は、せいぜい5三にいる上手の銀と刺し違えるくらいしかできることがありませんが、▽5三同金とされると、目標にしていた(4三にいた)上手の金が先に逃げている形になってしまいます。
 この局面での正解は▲4四歩です。これが指せるようでないと飛車落ちは卒業できません。
 ▲4四歩に対する上手の最善手は、水匠5によれば▽4二金引だとのことです。以下、▲6五銀、▽4八歩、▲6九飛、▽8六歩のような戦いになるというのが水匠5の読みです。
 しかし、▲4四歩に対して、普通に▽6六歩と角を取る手が見えます。これが6七の金に当たります。この対処法を考えておかないと▲4四歩は指せません。
 ▲4四歩、▽6六歩に対しては、▲4三歩成、▽6七歩成、▲同銀、▽4三金(実は悪手)、▲同飛成、▽4二金と受けます。

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 オーツはこの局面になったとき、上手玉に迫る手順がわからなくて、この順は無理と判断しました。しかし、実はここで下手に目の覚めるような手順があったのでした。それが▲3一銀、▽同玉、▲4一金という手順です。これで上手投了ということになります。これはなかなか気づきにくい手順だと思います。2回続けて金銀を捨てる順だからです。
 もしもこれに気がつかなければ、(S先生によれば)上の図で▲4四歩と龍に歩でヒモをつける次善の策でもよかったという話です。これに対して▽4三金、▲同歩成と進むと、飛車金交換に加えて下手にと金ができています。これは、いわば下手から見て二枚替えのようなことに匹敵するので、駒損ではなく、これで下手が優勢になります。逆に言うと、上手は▽4三金と飛車を取る手が成立しないので、別の守りの手を指すことになります。水匠5は▽3一桂がいいとしています。下手は▲5三龍、▽同金、▲4二金、▽2一角、▲4一銀のように攻めますが、(下手優勢ではあるものの)スパッと決まるようなことはありません。
 2枚目の図で▲4四角を指す時点で、このあたりまで読めていれば、▲4四歩という決断の一手(最善手)が指せるのですが、実戦ではここまで読むことがなかなかむずかしいように思います。このあたりにオーツの弱さが表れてしまいます。
 S先生はこのあたりを全部読み切っており、さすがにプロ棋士の強さを物語る結果になりました。
 指導将棋は、勝敗にこだわるのもいいですが、今回のように下手の指し手に対して上手がコメントしてくださることがとても有意義です。オーツは、将棋の攻め方を教わった気持ちになりました。
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2026年02月01日

強い人でも見落としはある

 オーツは学士会将棋会でYさんと対局しました。
 Yさんは大変な強豪で、オーツはほとんど勝った経験がありません。オーツとの駒割りは香落ち、香落ち、角落ちの交互ということになっています。もちろんオーツが下手です。
 この日は、Yさんとの角落ち番でしたが、飛車交換になり、それぞれが相手陣に飛車を打ち合って、図の局面になりました。

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 この図はオーツが78手目、▲6一飛とした局面です。この局面は水匠5の形勢判断ではまったくの互角です。角落ちの手合いということで、(水匠5の判定によれば)対局開始の時点で下手が +650 点くらいの有利な状態で始まっていますので、この局面でまったくの互角というのは実はYさんが 650 点くらい盛り返したということです。
 さて、ここでYさんが▽1六飛成としました。この手はオーツの攻めを見落とした一手バッタリの手であって、この手を指した瞬間に水匠5の下手の評価値が +2,000 点ほどになり、形勢は下手の勝勢となりました。下手の手は、将棋を知っている人には、そうむずかしくない手です。▲3五角です。この手は次に▲2一銀までの一手詰みになる「詰めろ」です。もちろん、この詰めろは簡単に受かります(実戦では上手が▽4一香としました)が、下手は▲6二角成とすることができました。こうして、下手は銀得に加えて、自陣で遊んでいる角が攻めに使えるようになったわけです。▲6二角成の時点で形勢が +2,400 点となって、下手にグッと傾きました。
 局後の感想戦でYさんが語ったところでは、▲2一銀をまったく見落としていたということでした。
 オーツはかなり驚きました。Yさんほどの強豪が見落としをすることもあるのだということです。
 まあ、プロでも自玉の簡単な詰みをうっかりしたりすることがあるので、アマチュアでは当然かもしれませんが、このうっかりはとても大きなインパクトがありました。
 この一手で下手が勝勢になり、あとは順調に下手の勝ちとなりました。
 上の図で、下手の▲6一飛が次の▲3五角をねらっているとわかっていれば、上手は▽1六飛成とせずに、たとえば▽2五桂とでも跳ねて詰みを防ぐとともに、次に▽3七桂成をねらっていけば、上手が順調でした。
 オーツは、強い人でも見落としはあるものだという貴重な経験をしました。
 ということは、弱い人でも強い人に勝つチャンスがあるということです。将棋の対局では、なるべく投了することなく、最後まで(自玉が詰むまで)指し続けることが大事なように思います。終盤戦では何が起きるかわからないものです。
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2025年12月10日

詰むや詰まざるやの攻防

 オーツが江古田の道場で女流棋士のH先生に飛車落ちで指導していただいた将棋を振り返ってみます。

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 図は、上手が▽6五歩と突いてきたところです。下手側は右四間飛車の完璧な布陣となっており、仕掛けるならば今だと思われます。ということでオーツは仕掛けていきました。
 図から、▲4五歩、▽同歩、▲同桂、▽4四銀右、▲3三桂成、▽同銀、▲2五桂という順になりました。
 水匠5によれば、途中の▲3三桂成のところで▲同角という手がありました。以下、▽同銀、▲5三銀、▽同金、▲同桂成、▽同玉、▲2一金で角が取れるというわけです。オーツにはまったく見えていなかった順でした。

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 オーツは▲2五桂と打って、何とか攻めが継続できそうだと感じました。しかし、この手で、水匠5は、▲3五歩、▽同歩を入れてから▲2五桂がよいとしています。この歩の突き捨てが入っていると、のちの▲4五歩の攻めが厳しくなるというわけです。▲2五桂と打った後で▲3五歩としても、上手は▽同歩と取ってくれないでしょう。だから、このタイミングで先に▲3五歩と突くのがよいというわけです。
 図から、▽4四歩、▲3三桂成、▽同角、▲4五歩、▽5五桂、▲4四歩、▽同銀、▲4五歩、▽5三銀、▲4四銀、▽同銀、▲同歩、▽4七歩、▲4三銀、▽3一金と進みました。

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 図の▽3一金は、水匠5によれば、あまりいい手ではないようです。水匠5が推奨しているのは、▽3八銀、▲7九飛、▽1五角という順です。何と、3二の金を犠牲にして、角を活用する手順がいいというのですから、驚きです。確かに、いわれてみれば、3二に行った銀を(成ったにせよ、不成にせよ)攻めに活用するのはむずかしそうです。なかなか浮かばない発想です。
 また、この局面で▽4六桂という手もありました。以下、▲3二銀不成、▽5八桂成、▲同金となると、上手は(金損でなく)桂損で済んでいます。このあと▽2四角(あるいは▽1五角)と逃げ出せば、下手の3二にいる銀の活用がむずかしいことを踏まえると、いい勝負になっていると思われます。
 オーツは、▽3一金と引かれて、銀が空振りしたような感覚になりました。そこで、▲3四銀成として、角をいじめようと考えたのですが、これはあまり良くなかったようです。
 水匠5は、▲3四銀成よりも▲5四銀成がよかったとしています。以下、▽同金、▲5五銀、▽同金、▲同角となると、下手の銀2枚と上手の金桂の交換になりますが、こうやって下手の角が5五に飛び出して使えるようになるのが大きいというわけです。オーツはこの手順にも気がつきませんでした。
 図からは、▲3四銀成、▽1五角、▲4七銀、▽3七角成、▲5六銀、▽3八銀、▲4五飛、▽3六馬、▲4三歩成、▽4五馬、▲同銀、▽4九飛と進みました。

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 図は上手が飛車を下手陣に打ち込んできたところです。いよいよ終盤戦の寄せ合いが始まりました。上手の飛車打ちは4五の銀取りになっています。この銀が取られると、龍がさらに3四の成銀にも当たってくるので、下手の駒損が大きくなりそうです。こんなことを考えて、オーツは、▲2六角、▽7二玉、▲4八金として4五の銀を守りました。
 これでもいいのですが、水匠5は、▲2六角に対して▽3五歩という手があり、これで下手の角が中途半端になってしまうということを指摘してきました。だから、ここは▲4四角としておき、のちの(1一の)香取りを残すようにしておくのがよかったということです。水匠5は、以下、▽7二玉、▲5三と、▽4五飛成、▲6三と、▽同玉、▲6二金、▽6四玉、▲5二金と攻めるのがよいとしています。この攻め手順は▲2六角とした場合も同様に有効ですが、下手としてはかなり怖い手順であり、その先まで読んでおかなければ、とてもではないけれど指せない手順のように思います。
 ▲2六角、▽7二玉、▲4八金には▽3九飛成となりましたが、こうしてみると、▲4八金はあまり有効ではないと感じました。だったら、▲4八金とせずに、すぐに▲5三とと攻めるほうがよかったわけです。
 上手の▽3九飛成に対して、▲5三と、▽同金、▲3八金、▽同龍、▲5五角、▽同歩、▲5三角成となりました。

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 ここまでの手順で、水匠5は「▲5五角、▽同歩」を挟まずに、すぐに▲5三角成とするほうが 1,200 点ほど評価値が高いとしています。
 この局面は、上手玉に▲6四桂からの詰めろがかかっています。この詰めろをかけるために▲5五角として桂馬を取ったのでした。
 オーツは、これで下手が勝ちになったと思っていました。上手がどんな受けをしても▲6四桂が厳しいし、あとで▲3一馬として金を入手することもできるというわけです。
 しかし、さすがに上手は読んでいました。下手玉に反撃があったのです。
 図の局面から、▽6六桂、▲同歩、▽6七金、▲同玉、▽6六歩、▲7八玉、▽6七角、▲7七玉、▽4五角成と進みました。オーツはこんな攻め筋があるとは思ってもみなかったので、驚きました。

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 この図にいたる一手前に下手が▲7七玉と逃げていますが、これよりも、▲7九玉と逃げる方が安全でした。▽4九龍には▲6九歩の底歩が利くというわけです。
 何はともあれ、上手が▽4五角成としたことで下手の▲6四桂からの詰めろが解消してしまいました。さすがに女流棋士もプロであり、簡単に負けてくれないと思いました。
 オーツは、▲6四桂、▽8三玉、▲7二銀、▽同馬、▲同桂成と進めました。これで上手玉には詰めろがかかっています。4五にいる上手の馬を消してしまえば下手玉も安全になるし、上手玉の詰めろをほどくのも大変だろうと思いました。(▽7二同玉ならば上手玉が詰みであると読んでいました。)
 以下、▽8八銀、▲同玉、▽6八龍、▲7八桂と進み、この局面で上手の投了となりました。
 ▽8八銀では、▽6五桂のほうが上手の攻めが続きますが、それでも下手玉に詰みはないので、下手の勝ちは動かないと思われます。
 ハラハラドキドキする展開になりました。最後の数手では、オーツの読み抜けがあって、もしかして詰まされて負けになることがあるかもと思って、不安でした。
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2025年12月01日

飛車落ちで攻め合いを制して勝った

 オーツは学士会将棋会でプロ棋士のS先生に飛車落ちで教わっています。
 先日は、何とか勝たせていただいたのですが、実は、けっこう激しい攻め合いになり、かろうじて一手勝ちでした。

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 図は、35手目、上手が8一の桂を7三に跳ねたところです。
 上手の7三の桂頭にはキズがあるので、ここが下手の仕掛けるチャンスだと思い、決行しました。
 図から、▲4五歩、▽同桂、▲同桂、▽6四角、▲2五桂、▽4二角、▲3五歩、▽同歩、▲3三桂左成、▽同金、▲同桂成、▽同角、▲4五銀と進みました。
 途中で下手が▲3五歩と突き捨てていますが、水匠5によれば、この突き捨てはしない方がよかったようです。

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 この局面では、金と桂の交換で下手が駒得しています。▲4五銀は、上手が▽同歩と取れば、▲3三角成と角がタダになりますから、▽同歩とは取れません。上手が何もしなければ、次に下手から▲4四銀と出て、角と銀の総交換が行われ、下手の飛車が上手陣に成り込めます。
 この局面で、上手は▽3六歩と突き出してきました。上述の▲3五歩の突き捨てをとがめられた形です。
 こういう歩は取るか否か、迷うものです。水匠5は、取らずに▲4四銀とするほうがよいと判断しています。しかし、▲4四銀、▽同銀、▲同角のときに、▽同角とはならず、▽4八歩、▲同飛、▽3七歩成、▲4五飛、▽5三桂と飛車を攻めてきます。オーツは、この順は下手がなかなか大変そうだと考えて、▲3六同銀と歩を払うことにしました。
 以下、▽5五歩、▲7五歩、▽8三金、▲7四歩、▽同金、▲5五角、▽3七歩、▲同角、▽7五歩、▲6六歩、▽5四銀と進みました。

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 ここも手が広いところです。下手は3七の角が間接的に上手玉をにらんでいますが、上手は4三にいた銀を5四に移動させ、盤面左側方面の玉頭戦に参加させようとしています。
 オーツは、敵玉に迫る順が見つけられませんでした。たとえば、▲5二金などと迫っても、▽7二玉で全然ダメです。しかたないので、上手の角を攻めることにしました。
 図から、▲3四歩、▽1一角、▲2一金、▽7六桂、▲1一金、▽6八桂成、▲同金、▽7六桂、▲同銀、▽同歩、▲7五歩、▽同金、▲6七桂、▽6六金と進みました。こうして角を取る順が正解のようで、S先生から局後にこの手順をほめられました。下手の金1枚がそっぽにいってしまっても、上手としては角が取られる順がいやだったというわけです。

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 上手は金を6六まで進出させ、下手玉に迫っています。
 この局面で、オーツは▲7四歩と打ちました。しかし、水匠5は、▲7四桂の王手銀取りのほうがずっとよい(評価値で 800 点以上高い)としています。ここは読めませんでした。以下、▽7二玉、▲6二桂成、▽同玉となったときに、次の下手の手が何なのか、わからなかったということです。水匠5は、▲4四飛と出て、▽4三金に飛車を切って上手玉に迫る順を示しますが、実戦ではとても踏み込める順ではないように思われます。
 ▲7四歩以下は、▽7七銀、▲同桂、▽同歩成、▲同金、▽同金、▲同玉、▽7六歩、▲6八玉、▽6六桂と進みました。

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 ここは思案のしどころです。上手の▽6六桂は詰めろになっています。ここで下手が上手玉を詰ますことができれば勝ちです。オーツは時間を使って詰みを読みました。そして、詰みがあると信じました。
 図から、▲7三歩成、▽同銀、▲同角成、▽同玉、▲5一角、▽6二角、▲7四歩、▽同玉、▲7五歩と進みました。

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 ここで上手が投了しました。以下、▽6四玉、▲4二角成、▽7三玉、▲7四銀打、▽8二玉、▲8三金、▽7一玉、▲7二銀までの詰みです。
 最後の▲7五歩では、▲7五銀とすると、▽8三玉と逃げられて上手玉が詰みません。しかし、王手を続けて、最後に7五に打った銀で▲6六銀と桂を取ることで、下手玉の詰めろが解消しますから、それでも下手が勝ちだったと思います。ですが、もちろん、詰みがあるときはスパッと詰ますべきです。
 局後には、S先生が感想を述べてくださいましたが、悪い手がほとんどなく、下手の完勝譜だったとおっしゃってくださいました。オーツとしてはまことにうれしい勝利でした。
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2025年11月14日

第128回職域団体対抗将棋大会(職団戦)@東京体育館@千駄ヶ谷

 オーツは、千駄ヶ谷の東京体育館で行われた将棋の職団戦に学士会チームの一員として参加しました。
 職団戦は1年前にもこのブログで記事にしたことがあります。
2024.11.8 http://o-tsu.seesaa.net/article/505580842.html
 オーツは、5月に行われた第127回にも参加したので、3回連続の参加ということになります。
 オーツは、今回、9:20 すぎに会場に着きました。そのときには、すでに会場が開いており、多くの参加者がゾロゾロと入場しているところでした。

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 例によって参加者には圧倒的に男性が多く、女性の参加者はごくわずかしかいません。
 今回の職団戦では、学士会将棋会は5チームの参加となりました。今までのうちで最多参加者数です。Cクラスが2チームと、Fクラスが3チームでした。1チーム5人ですから、25人が参加費を払って将棋大会に参加したわけで、これ自体が快挙といっていいと思います。
 オーツは学士会(2)の一員になりました。1回戦は4勝1敗で勝ちましたが、2回戦は2勝3敗で負けました。午前中は2局しか対局が予定されていません。昼休みになった段階で、学士会5チーム中4チームが敗退が決まってしまいました。オーツ個人としては2連勝で意気が上がっていたのですが、チームとしては負けなので、ここで職団戦は終了です。
 今回は、毎月、学士会将棋会に指導に来てくださっているプロ棋士のK先生が会場に激励に駆けつけてくださったことが大きなサプライズでした。奥さまと1歳の娘さんをともなっての激励となりました。1歳くらいの赤ちゃんは何と言っても可愛いものです。心が和みます。
 その後、千駄ヶ谷から代々木に移動し、盛大な打ち上げ会となりました。午前中に勝っていた1チームも、3回戦で負けたそうで、やや遅れて打ち上げ会に参加となりました。
 オーツは、夕方まで飲んでいたので、帰宅後は夕食を取ることなく、ベッドに直行しました。
 団体戦というのも楽しいものです。次回は学士会から何チームが出場できるでしょうか。半年後が楽しみです。
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2025年10月29日

埼玉県小鹿野町で将棋合宿(2)

 オーツは、埼玉県小鹿野町で行われた学士会将棋会の合宿に参加しました。
 半年ほど前にも合宿がありました。そのときの話はブログ記事にしたことがあります。
2025.5.31 http://o-tsu.seesaa.net/article/515787229.html
 その合宿が大変おもしろく、また有意義だということで第2回の合宿が企画されたのでした。
 同じ旅館に泊まりましたので、だいたい同じようなスケジュールで将棋を楽しみました。
 今回、大きく違った点はプロ棋士のS先生が合宿に参加してくださったことです。1日目の午後の時間では、合宿に参加した全員がS先生に多面指しで将棋を教わることができました。
 また、夕食後には、対局場の一角に麻雀卓を準備し、S先生を囲んで麻雀を行いました。オーツは麻雀に参加せず、見ているだけでしたが、50年前の学生時代に麻雀をやったことを思い出しました。
 客室での飲み会もすごいことになりました。今回の不参加者の一人からウィスキーの差し入れがありました。また、合宿参加者が日本酒や赤ワインを持ち込みました。オーツも日本酒を1本差し入れました。みんなで集まっておしゃべりしながら飲んでいると、たくさんあった酒類が全部はけてしまいました。参加者の年齢層が高い割には皆さんよく飲むということです。
 深夜12時過ぎまで飲んでいたように思いますが、オーツは最後に何時に寝たのか、わからなくなりました。気がついたら朝になっていて、ふとんの中に入っていたということです。
 朝風呂に入り、朝食を食べ、また将棋の対局です。
 合宿では、相当な長時間に渡って将棋三昧になります。なかなかできない経験のように思います。
 小鹿野町は都内からもそんなに遠くないところです。また合宿の企画があれば参加したいと思いました。
posted by オーツ at 04:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月24日

終盤の寄せ合いのスピードで負ける

 オーツは江古田の道場で女流棋士のH先生の指導将棋に参加しました。いつも通りの飛車落ちで指導をお願いしました。

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 図は、77 手目、上手が3三のと金を金で取ったところです。この局面は、下手のオーツが勝勢の局面です。2枚の成桂が上手玉に迫っていて、もう少しで勝ちが見えるところです。
 この局面で、オーツの第一感は▲2五桂でした。上手が▽3二金と金を引けば、▲3三銀と上から押さえて勝勢です。上手は下手玉を攻めてくるでしょうが、下手玉はまだまだしっかりしているので、上手からの攻めはあまり気にする必要がありません。水匠5で解析すると、▽8六歩、▲同銀、▽5八馬、▲同金、▽6九銀、▲同玉、▽8九飛という攻め筋があると指摘がありました。しかし、以下、▲6八玉、▽8八飛成、▲7八銀打で受かっているようです。
 オーツは、もう1枚金駒がほしいと思いました。図の局面では6四に銀がいて、成桂で取れる形になっているではありませんか。しかも、銀を取れば金当たりですから、上手は▽同金と取るでしょう。だから、▲6四成桂、▽同金の2手を挟んでから▲2五桂とすればいいと思いました。
 そんなことを考えて、オーツは▲6四成桂としました。
 水匠5によれば、この局面で▲6四成桂とすると評価値が 1,705 点ですが、▲2五桂とすると 2,555 点になり、850 点ほどの差がつきます。つまり▲2五桂のほうがよかったということです。
 局後の感想戦で、オーツはいの一番にこの▲6四成桂が悪手だったといいました。▲2五桂があることをわかっていたのに指せなかった(もう少し余裕があると考えた)点を悔やみました。
 ▲6四成桂に対し、上手は▽同金などという悠長な手を指さず、▽5七歩と金頭に歩をたたいてきました。

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 このあたりからは終盤の寄せ合いです。どちらが早く相手玉にせまれるかが勝負です。
 オーツは、あまり深く考えずに▲同金と歩を取ったのですが、水匠5によれば、代わりにここで▲4一成桂があったとしています。▽同玉に▲6三角が王手金取りになります。▽3一玉と逃げても、▲5四角成が次の▲2一金からの詰めろになっています。こういうふうに駒得しながら詰めろをかけていくような手は勝ちに直結します。オーツはこのスジにまったく気がついていませんでした。
 ▲5七同金に対して、上手は▽4五桂と打ってきました。オーツは▲5八金と逃げたのですが、ここでも実は▲4一成桂からの攻めがありました。
 ▲5八金に対して、上手は▽5七歩と再度歩でたたいてきました。

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 厳しい歩のたたきです。
 オーツは、この局面で▲2五桂と打ったのですが、これが大悪手でした。ここで上手が(当然ですが)▽5八歩成とすると -1,933 点という評価値になります。つまり、▲2五桂の局面で上手が勝勢になっています。
 この局面では、感想戦でH先生から指摘されましたが、▲4八金として金を犠牲にする手がありました。これなら 2,108 点で下手が勝勢でした。上手が▽同馬と取った形が上手にとって若干悪く、下手玉に対する詰めろがかけにくい局面になるわけです。
 水匠5は、この局面で▲8八玉という手も示しています。こちらは評価値が 2,792 点で、▲4八金よりも 700 点近くいいということになります。なるほど、この手も、上手が次に▽5八歩成と取った形が詰めろになりにくいわけです。オーツはこんな手が全然浮かびませんでした。
 そして、オーツが一番意外に思ったことは、この局面で▲5四成桂と金を取る手です。水匠5の評価値が 4,347 点になって、これが下手のベストな手ということになります。これまたオーツがまったく考えてもみなかった手でした。なぜ▲5四成桂が成立するか。たとえば、上手が下手玉を攻める手として一番自然な▽5八歩成としたとしましょう。ところが、この手に対して、▲4一金、▽3二玉、▲4四桂、▽同金、▲3三銀、▽同玉、▲4四成桂、▽同玉、▲5五角、▽5三玉、▲6四銀、▽4三玉、▲4四金からの詰みがあったのです。この詰みが読めていなければ、▲5四成桂が成立するとはわかりません。この詰みの発見は、実戦ではかなりむずかしそうです。
 ということで、下手が▲5四成桂とすれば、上手は受けるしかありません。たとえば▽2二銀とか▽3二銀とかでしょうか。ここに銀を一枚使ってしまうと、上手の攻め駒が少なくなって、下手玉が攻めにくくなってしまい、下手には十分勝機があったことになります。
 本譜は、下手が▲2五桂、▽5八歩成、▲3三桂成と詰めろをかけたのですが、▽6八と以下、下手玉が即詰みに討ち取られてしまいました。
 ▲3三桂成とせずに、▲4一成桂、▽同玉、▲3三桂不成、▽3二玉、▲4一銀、▽3三玉、▲7七角とする手がありました。しかし、ここで▽6六銀とされて下手は勝てません。
 あとから水匠5で棋譜を調べてみると、H先生の強さがわかります。玉に迫るスピードが速いのです。終盤は相手玉に早く迫ることが重要ですが、最も早く迫る迫り方が勉強になります。こうしてオーツと攻め合いになったときにH先生が逆転勝ちを収めてしまうのです。オーツは、このあたりの相手玉への迫り方がわかっていないということです。
 将棋は終盤力が一番大事です。オーツもこのあたりを鍛えて、もう少し強くなりたいものです。
 今回も大変いい勉強になりました。
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2025年09月02日

駒落ち将棋で激しい攻め合いを制する

 オーツは、学士会将棋会で女流棋士のH先生との指導将棋に臨みました。飛車落ちでの指導をお願いしました。

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 図は、下手の布陣がほぼ完成形になっており、ここから仕掛けることになります。
 オーツは、▲4五歩と仕掛けたのですが、水匠5によると、ここで▲6六角という手もあるとのことです。水匠5ではこちらのほうが 200 点ほど評価値が高いことになります。上手が▽8三玉と歩を守るならば、そこで▲4五歩と開戦すればいいわけです。図の局面で▲4五歩と仕掛けるよりも(▲6一角の打ち込みのスキがあるから)上手の玉が不安定化しています。▲6六角に対して、▽6五歩としてくれば、▲8四角と歩得をする手があります。そこで▽8三玉ときても、▲8五歩で角が守れます。以下、▽6二銀、▲7五歩、▽8五桂、▲6二角成、▽同金、▲7六銀というような順で下手がいいというわけです。次回、同様の局面になったら、この手順を試してみようと思います。
 さて、実戦では、図の局面から▲4五歩、▽同歩、▲同桂、▽同桂、▲2二角成、▽同金、▲4五銀、▽4二歩打と進みました。

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 図の▽4二歩は、ちょっと珍しい手です。定跡では、▽4四歩と打つことになっています。この形はオーツが何回も経験しており、以下、▲同銀と銀を捨て、▽同銀直、▲5六桂、▽4五桂、▲7五歩というような展開になります。これで下手が優勢です。H先生は、この定跡手順を嫌って変化してみたものと思われます。
 これに対して、オーツは▲4四歩、▽5二銀、▲3四銀、▽3二金と進めました。

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 ここで、オーツは次の手に悩みました。▲4五桂、▽4四銀、▲3三桂成、▽同金、▲同銀不成、▽同銀と攻めて行く手を考えましたが、この攻め方では▽3三同銀の次に厳しい手がなく、一手待ちのようになってしまいます。そこで、この場合にも次の攻めができるように、前もって▲3五歩と歩を伸ばしておきました。
 しかし、これは甘い手になってしまいました。ここは、水匠5によれば、▲2一角がよかったとのことです。強引な手ですが、角を打つことで上手の4三が破れそうです。上手は▽3一金と逃げるくらいですが、そこで▲4三歩成、▽同歩、▲同銀成、▽2一金、▲5二成銀となれば、下手は角銀交換の駒損ですが、5二の成銀が威張っていて、上手の2一にいる金が遊んでいますから、下手がやれそうな局面ということになります。
 ▲3五歩以下は、▽3八角、▲4八飛、▽2七角成、▲4五桂、▽4四銀、▲3三桂成、▽同金、▲同銀不成、▽同銀と進みました。

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 ここで、オーツは当初の予定通り、▲3四歩、▽同銀、▲4二飛成、▽6一銀打、▲4四角、▽5三桂と攻めていきました。

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 ここもいろいろな手が考えられるところです。オーツは、攻める手がいろいろ浮かびました。▲1一角成と香得しておく手もありそうです。▲3三角成、▽4五馬、▲4六歩、▽3五馬として馬の利きを弱める手もありそうです。
 最終的に指した手は▲7五歩でした。次に▲7四歩と取り込み、▽同金となれば、金の守備力が弱まってしまい、4二の龍と4四の角を活かした攻めができそうです。
 しかし、結果的に▲7五歩は甘い手でした。ここで上手に手番を渡してしまうと、その1手で上手は守りを固めることもできるし、反撃に移ることもできることになります。
 では、どう指すべきだったか。
 水匠5は、▲5一金がよかったとしています。上手が▽4一歩という守りの手を指しそうだということはオーツにも見えていました。だったら、その対策として、▲5一金とすることが考えられます。それに対して上手が▽4一歩ときたら、▲5二龍、▽同銀、▲同金と二枚替えをします。さらに上手が▽4五馬と守りを固めたら、▲1一角成と香得をします。これで次に▲4九香という攻める手ができます。
 実際は、下手の▲7五歩に対して、上手は▽4一歩と受けてきました。下手は▲3一龍と銀にあてながら龍が逃げるか、▲5一龍と上手玉に接近して攻めをねらうかです。後者は、上手に銀を渡したりすれば、▽6二銀打あるいは▽4二銀で龍が死にます。しかし、逆に言えば上手に銀を渡さないように下手が攻めればいいわけです。そんなことを考えて、▲5一龍と潜ることにしました。
 以下、▽4五馬、▲1一角成、▽5五歩と進みました。

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 ▽5五歩は下手の1一の馬の利きをさえぎり、馬を使いにくくするとともに、▽6六桂で下手の金を一枚はがす手をねらっています。オーツは▽6六桂を恐れて、▲7九玉と馬筋を事前にかわしたのですが、これは悪手でした。(指した瞬間に自分で気がつきました。)これによって、8七の銀が浮いてしまいました。上手は▽5四馬という手が先手で入ることになります。▽6六桂を受けるなら、▲5六歩もありました。▽同馬に▲6六金とすれば受かります。
 ▲7九玉以下は、▽5四馬、▲7八金、▽4三銀と進みました。

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 水匠5によれば、図の▽4三銀では、▽8七馬、▲同金、▽6二銀打と下手の龍を殺す手がありました。オーツはまったく気がついていませんでした。これでも下手が勝勢のようですが、龍を消された上に、下手陣が飛車に弱い形になっているので、容易ならざる形勢だったかもしれません。
 図の局面から、オーツは何とか上手玉を攻める筋を考えました。▲4四歩、▽同銀、▲7四歩、▽同金、▲6二香と攻めました。上手は▽7五桂、▲9八銀、▽7七歩、▲同桂、▽7六歩と下手玉に迫ってきました。

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 いよいよ最終盤です。オーツは、▲6一香成、▽同銀、▲8一銀、▽同玉、▲6一龍、▽8二玉、▲4四馬、▽同馬、▲8三銀と攻めました。途中で下手から馬を切ることで、下手が銀を一枚入手でき、しかも上手の馬筋(守り)をずらすことができました。

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 この局面で上手が投了しました。以下、▽同玉ならば▲7二銀、▽9三玉、▲8三金までの詰みです。▽9三玉ならば▲9一龍、▽8三玉、▲8二金までの詰みです。
 オーツは、▲6一香成を指す時点でこの詰みまで完全に読めたので、いわば安心して▲6一香成を指したことになります。
 終盤は激しい攻め合いになりましたが、本局では下手側が仕掛けから終局まで(いくつかミスはあったものの)一貫して攻めており、攻め合いを制して勝利に結びつけました。駒落ちの下手側の勝ち方の典型かもしれません。
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2025年07月31日

端攻めが決まったと思ったが、本当はそうではなかった

 オーツは、学士会将棋会でMさんと対局しました。平手でオーツが後手でした。

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 図は、先手のMさんが▲8六角と打ったところです。この角打ちのねらいがはっきりしません。今再度考えてもわかりません。後手からすると、先手がわざわざ質駒を打ってくれてありがたいと思いました。いざというときに▽8六飛と角を取る手が決め手になってしまう可能性があります。
 水匠5は、▲8六角の代わりに▲7一歩成がよかったとしています。
 さて、この局面で、オーツはどうやって先手玉を攻略できるかを考えました。そして、▽1五歩からの端攻めを決行しました。
 後日、水匠5で解析してみると、ここでは▽6九角がいいとしています。以下、▲6八飛には▽2五角成です。先手の飛車が使いにくい場所に動いてしまい、後手は端攻めの味があって2五にいる馬が働きそうです。▽6九角に対して▲7五角とすると、▽5八角成、▲同金、▽6九飛、▲7九銀、▽7七歩成、▲同桂、▽7六歩というような順になり、後手が優勢です。
 オーツは、予定通り、▽1五歩、▲同歩、▽1七歩、▲同香、▽1六歩、▲同香、▽2五角としました。

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 この角打ちは飛車と香車の両取りです。後手が先手の飛車を取れれば、▽6九飛と打ち込んで攻めが継続できます。また、後手が先手の香を取れれば、▽4六香という厳しい手が実現します。オーツは、このあたりまで読んで端攻めを決行したわけです。
 この局面でMさんは▲3六銀と受けたのですが、これが悪手でした。水匠5によれば、▲5九飛と逃げるのがよいとのことです。そして、▽1六角には▲4二角成、▽同金、▲2六金とする手があると指摘されました。何と後手の角が詰んでいます。角が逃げられないので、後手は▽4六香として攻めていくか、▽1二香打と二段ロケットにして、▲1六金と先手が角を取ったら▽1五香と走るかということになります。こんなことで後手が有利な形勢ですが、オーツは先手の角切りから▲2六金という受けの手段がぜんぜん見えていなかったので、水匠5に指摘されて驚きました。
 元に立ち戻れば、そもそもこの端攻めは成立していたのかどうか、疑問だともいえます。ここまで考えると、初めに述べた水匠5が「▽6九角がいい」ということの意味がわかってきます。
 図の局面から、▲3六銀、▽1六角、▲5四歩、▽4六香、▲5九金、▽3五歩、▲同銀、▽4七香成、▲同銀、▽同銀不成と攻めていきました。

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 この局面で、水匠5の評価値は−3千点で後手の勝勢となっています。ここで、先手は▲5五飛としたのですが、これが敗着となりました。これでは飛車の守備力がなくなってしまいます。それよりも、後手からの飛車切り(▽8六飛)を避けて、▲7五角がよかったようです。角を受けにも効かそうという手です。▽5八銀成、▲同金、▽6九飛という後手からの攻めがありますが、▲6八金左と受けて、▽4九飛成に▲3九香とすると、まだ先手玉は耐久力があったかもしれません。
 オーツは、先手の▲5五飛を見て、最後の仕上げに入りました。▽8六飛、▲同歩、▽3九角、▲1八玉、▽3八銀不成としました。

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 本譜は、以下▲2八香、▽同角成までで先手の投了となりました。
 ▲2八香よりも▲2六飛のほうが受けになっていますが、後手が▽2八銀と打てば、次の▽2九銀右不成が受からず、これで必至になります。
 本局は、オーツの端攻めがピッタリ決まり、オーツの会心譜になったと思いましたが、後日、水匠5で解析してみると、本当は先手の受けの手段があって、そんなに簡単な話ではなかったのでした。対局中は二人ともこの順に気がつかなかったというわけです。アマチュアの将棋ではこんなことはよくあることだと思います。
posted by オーツ at 04:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月27日

長い詰みをほぼ読み切って相手玉を詰ませた

 オーツは、学士会将棋会でTさんと対局しました。手合いは平手で、オーツが後手になりました。
 かなり長い将棋になりました。

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 局面は先手が▲5五歩と歩を突いたところです。
 オーツの玉は4一にいますが、元々は8二にいたのです。美濃囲いを破られ、玉が9三、8四、7五と中空にさまよいましたが、その後、6四、5三、5二、4一と自陣に戻ってきました。
 オーツは▲5五歩を▽同角と取ってもいいかと思いましたが、先手玉の美濃囲いには端攻めが効果的だろうと思い、ここで▽1五歩と突き出しました。以下、▲5四歩、▽同金直、▲3三香成、▽同桂、▲5二歩と進みました。

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 このたれ歩は、次に▲9二龍と香を取るねらいです。これで▲5一歩成から後手の飛車を龍で取って即詰みをねらっています。油断ができません。
 しかし、その攻めなら二手スキです。その間に先手玉を仕留めればいいわけです。そこで、オーツは▽1六歩と取り込みました。あとで水匠5で解析すると、▽1六歩よりも▽1六桂のほうがよかったようです。
 ▽1六歩に対して、先手は▲1八歩と受けました。
 ここで、オーツは▽5七角と打ち込みました。これがたぶん詰めろになっているだろうと思いましたが、最後まで完全に詰みを読み切れていたわけではありませんでした。
 先手は、▲9二龍と後手玉に詰めろをかけてきました。

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 オーツは、この局面で先手玉にたぶん即詰みがあると読んでいましたので、予定通りに進めました。▽1七銀、▲同歩、▽同歩成、▲同桂、▽同香成、▲同香、▽同角成、▲同玉、▽1二飛、▲2八玉、▽3六桂打、▲同歩、▽同桂、▲3七玉、▽2五桂、▲2六玉、▽1七飛成、▲3六玉、▽3一香までで先手が投了しました。

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 投了図以下、▲2五玉に▽3五角成(もしくは▽2四角成か▽2四香)までの詰みです。
 この詰みは、▽1七銀から数えて21手詰めですが、ほぼ直線的な詰み手順ですので、手数は長くとも読むのはむずかしくありません。ただし、オーツは最後までは読み切れず、指し手を進めながら、先手玉の詰みを確認していきました。
 この手順の途中で、▽1二飛と飛車が王手で移動できるのが大きな手であり、オーツはこれで先手玉に詰みがあると考えたわけです。
 こういう勝ち方(長い詰みを読み切って勝つこと−実は読み切っていませんでしたが)をすると、気分がいいものです。この日の晩は日本酒をおいしく飲むことができました。
ラベル:詰み 読み 詰めろ
posted by オーツ at 02:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする