2026年08月03日

飛車落ちの定跡形で下手の攻めが決まる(2)

 オーツは、学士会将棋会で、先日のS先生との飛車落ちの指導将棋の後、女流棋士のH先生とも飛車落ちの指導将棋をお願いしました。
 奇しくも、S先生の飛車落ちとほぼ同じ形の定跡形に進みました。

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 S先生との違いは1筋の歩の突き合いがないことだけです。
 当然、オーツは仕掛けていきました。ほぼ定跡通りの手順です。▲4五歩、▽同歩、▲同桂、▽同桂、▲2二角成、▽同金、▲4五銀、▽4四歩、▲同銀、▽同銀直、▲5六桂、▽4三銀、▲4四桂、▽同銀右

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 ここで、前回の飛車落ちで検討したように、▲4一角と打つのが最善手であることがわかっていましたので、オーツはこの順で攻めていきました。
 ▲4一角は、次の▲6一銀がねらいです。それを上手が防ぐ手段はいくつかあります。
 水匠5は▽6二金が最善手だとしています。それには▲7四角成としますが、上手は▽3三金と自陣を整備する余裕が生まれます。
 ▽5三金という手も考えられます。それには▲4二銀、▽6二玉、▲5三銀成、▽同玉、▲7四角成としますが、▽7二銀のような受けもあって、なかなか面倒です。
 上手は▽5五角としました。
 オーツはここで悩みました。この角は何をねらっているのでしょうか。▽9九角成と香車を取るなら▲7七桂で馬がとれそうです。だったら▽3七角成でしょうか。それだと、4四への利きがなくなるので、▲4四飛の決め手が炸裂します。一体どちらなのか、上手に聞いてみようということでオーツは▲5六歩としました。
 これでもいいのですが、水匠5によると、▲5二銀のほうが評価値が 300 点ほど高くなり、これが正解になります。以下、▽同銀、▲同角成で上手の適当な受けがない状態になります。次の▲6一銀を防ぐには、▽6一銀でしょうか。これには▲8一銀、▽同玉、▲6三馬、▽7二銀、▲5四馬、▽4六桂、▲8三金で下手よしになります。また、▽5三金も考えられますが、▲同馬、▽同銀、▲4一飛成、▽7一桂、▲7五歩で下手が勝勢になります。
 下手の▲5六歩に対して、上手は▽3七角成としてきました。

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 この局面で、オーツは▲6一銀としました。
 しかし、水匠5は▲4四飛が先だといっています。▽同銀に▲6一銀といった要領です。
 上手は▲6一銀に対して、▽同玉としましたが、ここでは▽6二玉のほうが耐えています。▲4四飛に▽5三玉、▲4三飛成、▽同玉、▲6三角成、▽4四玉でがんばれるというわけです。水匠5の読みはなかなかのものです。
 ▲6一銀、▽同玉に対して、▲6三角成、▽7一銀と進みました。
 水匠5は、▽7一銀よりも▽6二銀のほうががんばれたといっています。オーツは、▽6二銀に対して▲7二金のつもりでしたが、▽5一玉、▲4四飛、▽6三銀、▲4三飛成、▽5二角でどうでしょうか。▲7二金よりも▲4四飛、▽6三銀、▲4三飛成、▽5二角、▲5三銀、▽6二桂とするほうが下手としてよかったようですが、この順であれば一波乱あったかもしれません。
 ▲6一銀、▽同玉、▲6三角成、▽7一銀に対して、下手の決め手▲4四飛が炸裂しました。ベストのタイミングで飛車切りができました。以下、▽5一桂、▲6二銀で上手が投了しました。

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 投了図以下は、▽同銀に▲7二金までの詰みです。
 オーツは、飛車落ちの定跡形を2回連続で経験しました。上手が定跡形を選んだということは、下手の力を試験で試しているようなものです。
 オーツは、一回目の経験を活かして、二回目に挑みました。オーツが▲4一角を安心して指せたのは、一局目の検討の経験があったからです。こうして勝つ経験が増えると、もっと定跡形を学びたくなるものです。
 水匠5での棋譜の検討の経験はとても貴重なものです。AIをさらに活用したいものです。
posted by オーツ at 01:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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