2018年01月16日

ジュディス・リッチ・ハリス(2017.8.25)『子育ての大誤解』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)早川書房

 オーツが読んだ本です。「重要なのは親じゃない」という副題がついています。文庫本とは言いながら、上下2巻に分かれており、分量は 394 ページ+428 ページもありますから、読み終わるまでにはずいぶんと時間がかかりました。
 おもしろい本でした。
 内容を一言でいうと、子育てについては誤解が広まっている、親が子育てに影響するという話は間違いだということです。もちろん、親から子への遺伝的影響はあるのですが、重要なのは、それ以外の「子育て」です。親が何をしようとも、それは子供に大きな影響を与えることはないのです。では、何が影響するのか。結論から言うと、子供の周りにある同年齢くらいの仲間集団なのです。
 こういう話を聞いて、オーツは腑に落ちました。確かに、自分の経験に照らしても納得できる結論です。朱に交われば赤くなるというやつです。
 孟母三遷というのも正しいでしょう。ここで重要なのは、孟母が子供に何かをしたというのではなく、引っ越しをして子供を適切な集団の中に投げ込んだということです。
 さまざまな研究対象が取り上げられています。一卵性双生児、二卵性双生児、養子などは当然です。こうして生みの親の影響と育ての親の影響を峻別し、遺伝的影響を除外し、一体何が子育てに影響しているのかをあぶり出していきます。
 本書には、心理学を中心として膨大な量の文献が掲げられています。一つ一つが研究論文であり、学会誌などに掲載されているものです。それら数百本を読み込むだけでも大変なのに、それらを整理して最終的な結論に至ったのは大いなる業績というべきでしょう。上下の各巻の巻末に30ページにもわたる文献リストがあります。きちんと数えたわけではありませんが、ざっと500本はありそうです。上下でわずかに重なりはあるものの、別の文献が多数を占めるようです。合計で 1,000 本もの文献ということになります。
 著者は、単に文献を受け売りしてるわけではなくて、個々に吟味し、批判的に検討しているところがすごいと思います。付録2では、200本近い論文を取り上げ、それぞれの個別の結論を総合しています。互いに矛盾する結果が出ていたりするのですが、それらのどこがどうおかしいか、それを除外するとどういう結論が導き出せるのかを議論しています。こんなやり方が本書中の各所に見られます。
 子育てについては、これが決定版といってもいいでしょう。
 オーツは、こういうことだったのかと納得しました。とてもいい本でした。


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2018年01月10日

潮匡人(2017.7.13)『誰も知らない憲法9条』(新潮新書)新潮社

 オーツが読んだ本です。新書版でありながら、オーツの知らないことがたくさん書いてあり、大変おもしろく読むことができました。
 タイトルからして、不思議に思えるかもしれません。憲法9条なんて常識中の常識で、日本国民が知らないはずもありません。しかし、本書を一読すると、実際、憲法9条のことを知らなかったと気づかされます。目からウロコが落ちるというのはこういう感覚をいうのでしょうか。
 目次は以下の通りです。
第1章 誰も本当の憲法を読んだことがない
第2章 これが本物の「日本國憲法」である
第3章 押し付けだったのか、それとも……
第4章 小学生はこんな偏向教科書で学んでいる
第5章 自衛隊を差別する中高生の教科書
第6章 護憲派も改憲派もわかっていないこと

 本書の最初の部分に細目次が掲載されているので、それをながめれば、内容が想像できると思われます。
 オーツは、一読して、どうも日本の国の形がゆがんでいるように思えてきました。その象徴が憲法9条です。これはぜひ改正するほうが望ましいと考えます。

参考記事:
http://agora-web.jp/archives/2027186.html


ラベル:9条 憲法 潮匡人
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2017年12月28日

平野友朗(2017.3)『仕事が速い人はどんなメールを書いているのか』文響社

 オーツが読んだ本です。
 著者は一般社団法人日本ビジネスメール協会の代表理事だそうです。
 オーツは、タイトルに引かれて読む気になりました。つまり、「仕事が速い人はどんなメールを書いているのか」という疑問に対する回答を知りたいと思いました。
 本書を一読しましたが、かなり期待外れの内容でした。つまり、オーツの期待に反していたということです。書いてある内容は、いずれも当たり障りのない平凡なものでした。
 目次は以下のようです。
1 仕事が速い人のメール発想
2 目的を意識しながら書く
3 ビジュアルを工夫して読ませる
4 確実に返信を受け取る
5 相手の心に刺さる言葉を使う
6 メールの処理時間を削減する

 この中で、オーツが期待していたのは、「6 メールの処理時間を削減する」のようなことでした。1冊の本の中でこういう内容がいろいろ展開されているのかと思ったのですが、この部分だけでいえば30ページ分しかありません。しかもその内容はすでにオーツが知っている(実践している)ことばかりで、役に立つ部分はほとんどありませんでした。
 それ以外の部分は、どちらかというとビジネスマン向けの内容で、営業職の人が気をつけるべきことといった内容です。
 というわけで、オーツにとっては羊頭狗肉ということばが当てはまります。著者はメールのスキルアップやメールの効率化に関連して 1,000 回の講演をこなしてきたそうですが、こんな内容で、講演を聞く人がたくさんいるのが不思議です。


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2017年12月14日

池田信夫(2017.7.14)『失敗の法則』KADOKAWA

 オーツが読んだ本です。「日本人はなぜ同じ間違いを繰り返すのか」という副題が付いています。
 なかなかおもしろい本でした。世の中を見る「視点」を教わった気がします。
 ただし、これが「失敗の法則」といえるのか、若干疑問に思います。過去のできごと(失敗)を中心に論じていますが、「法則」といえるほどに繰り返されているかというと、そうでもないと思うからです。それぞれのできごとを見る「視点」はおもしろいと思いますが、やはり個別論であり、「法則」とまでは行かないように思います。
 ということは、「日本人はなぜ同じ間違いを繰り返すのか」という問いにも本当の意味では答えていないことになります。
 全体として、日本社会はこんなふうに動いてきたし、これからもそういうことがあるだろうというお話です。オーツは、それだけで十分だと思います。
 読者がこの本を読んだ後で、自分の身の周りのあれこれにこれらの「法則」を当てはめて考えるようであれば、著者としては成功したといえるでしょう。

第1法則 現場が強いリーダーを許さない
 東芝の社長を例にします。
第2法則 部分が全体を決める
 官僚が稟議で意思決定をしていることと旧日本軍の行動を例にします。
第3法則 非効率を残業でカバーする
 電通の女性社員がなぜ自殺したかを例にします。
第4法則 「空気」は法律を超える
 東芝の原発の話と電波行政の話を例にします。
第5法則 企業戦略は出世競争で決まる
 朝日新聞の出世主義を例にします。
第6法則 サンクコストを無視できない
 核燃料サイクルと豊洲市場の問題を例にします。
第7法則 小さくもうけて大きく損する
 不良債権問題として、住友銀行や山一証券の話を例にします。
第8法則 「軽いみこし」は危機に弱い
 民主党政権と天皇制を例にします。

 というわけで、目次よりも、その下の各章の具体例を見る方が本書の内容の把握に役立つように思います。

参考URL
 http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51999222.html


ラベル:失敗 池田信夫
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2017年12月01日

ケント・ギルバート(2017.2)『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』(講談社+α新書)講談社

 オーツが読んだ本です。
 一読した後で、とてもすっきりした感じがしました。
 何がというと、中国や韓国の日本に対する対応はひどいもので、顔をしかめたくなるものですが、この本ではなぜそうなるかを見事に説明しています。儒教だというのです。そういう見方で一貫して各種事件を描いていきます。なぜ中国・韓国がそのような対応をすることになるか、とても納得がいきます。
 それにしても、本書に書かれた話は本当にひどいもので、日本人が今までいかに勘違いしてきたかを明確に示しています。
 本書の記述が日本人の常識として広く受け止められることを願っています。
 目次は以下の通りです。

序章 「儒教の呪い」とは何か
第1章 沖縄も東南アジアも樺太も中国領?
第2章 キリストも孔子も韓国人?
第3章 中国・韓国の自己中心主義の裏側
第4章 日本は儒教国家ではない!
第5章 儒教の陰謀は現在進行中

 目次を見ると、だいたいどんな内容かがわかります。
 そして期待を裏切りません。


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2017年11月12日

朝日新聞 迫る2025ショック取材班(2016.6)『日本で老いて死ぬということ』朝日新聞出版

 オーツが読んだ本です。「2025年、老人「医療・介護」崩壊で何が起こるか」という副題が付いています。
 いかにも新聞記者が取材して記事にしたという感じです。現在の医療・介護の現場の具体的な事例の記述がたくさん出てきます。まるで映画かドラマの1シーンを見ているようです。しかし、だからどうなのか、これからどうあるべきか、どうするのかといった点は掘り下げられていません。
 オーツは、副題で表されるような内容を期待してたのですが、その点では期待外れと言っても差し支えありません。
 高齢化社会がいよいよ進展し、団塊の世代が後期高齢者になり、次々と死ぬ時代がやってくることは必然です。であれば、それに備えて今生きている人たちへの提言なり何なりがもっと必要なのではないでしょうか。
 オーツは、新聞記事の連載を安易に単行本にしてしまったような印象を受けました。
 まあ、自分がこれからどうなっていくのかを先に教えてもらったわけで、その意味では読んでよかったということもいえますが、……。


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2017年11月06日

大高未貴(2017.6)『父の謝罪碑を撤去します』産経新聞出版

 オーツが読んだ本です。「慰安婦問題の原点「吉田清治」長男の独白」という副題が付いています。
 吉田清治といえば、慰安婦問題の出発点となった話をした人物です。自分が済州島に行って、女性たちを狩り出し、強制的に連行したという証言です。その後、この話は嘘であることが知れ渡りましたが、日韓関係の悪化に大きな影響を与えてしまったことは周知の事実です。
 吉田清治は韓国に「謝罪碑」を建てました。
 そして、吉田清治の死後、その長男がこの謝罪碑を撤去しようと検討しました。しかし、大きなものががっちりと地面に固定されているため、撤去は不可能です。そこで、謝罪碑の文面の上から別の文面を貼り付けたというのです。慰霊碑になったというわけです。
 まさに驚きの展開です。
 本書は、その経緯を綿密に記録しています。オーツがおもしろいと思ったのは、韓国の警察が長男を韓国に呼び出そうとしたこと(犯罪でも何でもないのに!)、さらに、p.185 にあるように、誰かが新しい慰霊碑の文面の上にビニールシートをかけて見えないようにしたことです。個人が自分の金を出して行ったことに対し、それが韓国にとって好都合であればそのままにし、不都合であればカバーで覆って見えないようにする。まったく行動に一貫性がないというか、自分たちの勝手な考え方が前面に出ています。
 謝罪碑の撤去だけでは1冊分の内容にならないので、慰安婦問題をめぐっていくつかの論考が追加されていますが、それらを読むと、この問題の闇を感じさせます。どうにも混乱が収まらないし、その責任の大半は韓国政府にあるように思えてきます。このような話は本書の特色ではないように思うので、感想はこれ以上述べません。
 ともあれ、慰安婦問題に関心のある人は一読の価値があると思います。


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2017年09月30日

橘玲(2017.6)『幸福の「資本」論』ダイヤモンド社

 オーツが読んだ本です。「あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」」という副題が付いています。
 なかなかおもしろい本でした。
 三つの資本とは、金融資産(お金のことです)、人的資本(働いてお金を稼ぐ能力です)、社会資本(友人や家族などの人間関係です)のことです。この三つがあるかないかを組み合わせると、八つのパターンができます。三つともある「超充」、二つある「リア充」「旦那」「金持ち」、一つしかない「退職者」「ソロ充」「プア充」、そして三つともない「貧困」です。
 こうして割り切って考えてみると、我々の多様な人生も、八つにパターン化できそうに思えてきます。こういう見方を提示する橘玲氏の「見通しの良さ」には感服します。この見方が絶対正しいとは思わないけれど、こうやって見ると、いろいろな人生があるけれども、その全体像がそれぞれ把握・理解できるように思えます。そこがおもしろいところです。
 こうして、人生のあり方、幸福とは何か、どうすれば幸福になれるかを考えようというのがこの本の趣旨です。
 著者の多様な読書遍歴の一部が明かされます。いろいろなエピソードがちりばめられています。そういうエピソードを八つの人生パターンに当てはめて解釈すると、見事に説明されます。一読すると、腑に落ちる内容でした。
 幸福論とかは、過去にもいろいろ書かれていますが、その多くは文学者によるもののように思います。観念的で、オーツはどうも好きになれません。自分にぴったりくるということもないように感じていました。しかし、この本は自分なりに納得しながら読み進めることができました。「現代の幸福論」とでもいえそうに思います。
 どうせなら、若い人がこういう本を読むといいでしょう。これからの自分の未来を考える手がかりになりそうです。


ラベル:橘玲 幸福 資本
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2017年09月23日

カイザー・ファング(2015.2)『ナンバーセンス』CCCメディアハウス

 オーツが読んだ本です。「ビッグデータの嘘を見抜く「統計リテラシー」の身につけ方」という長い副題が付いています。
 本の扉のところに「大学ランキング、肥満、クーポン、失業率、フットボール、物価……。身近なエピソードを題材に、複雑な統計をやさしく“解きほぐす”。」と書いてあります。副題に「ビッグデータ」とあるので、ネット内の情報などを統計的に分析したものかと思っていました。しかし、実は違っていました。
 確かに、従来いわれている各種指標などのおかしさを指摘する内容なのですが、それは「統計リテラシー」とはずいぶん違うように思います。いわばものの見方、考え方、常識といった内容です。オーツは「統計リテラシー」といえば、統計学的な分析、およびその結果に基づく議論といったことを考えますが、本書の内容は、それとはずいぶん違う感じです。
 一番わかりにくかったのはフットボールの例でした。もともとスポーツには興味がないオーツですが、特にフットボールなんてどうでもよく、そういう人間の場合は、アメリカのフットボールのチームで、コーチがどうこう、GMがどうこうという話が出ても、さっぱりわかりませんでした。
 期待していたほどのことはないといったところでしょうか。
 かなり残念な内容でした。


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2017年09月21日

池田信夫(2015.1)『資本主義の正体』PHP研究所

 オーツが読んだ本です。「マルクスで読み解くグローバル経済の歴史」という副題が付いています。
 注(参考文献)、人名索引、事項索引が付いており、本格的な学術書という体裁です。実際、なかなか歯ごたえがありました。
 マルクスの考え方を読み直し、読み解き、それに基づいて世界の歴史を考えるというスタイルで記述され、どこかの分野の専門書というよりも、著者の世界観みたいなものを感じました。
 イギリスが世界の大国になったのは、産業革命よりも奴隷貿易が寄与した部分が大きかったとか、中国は、大盗賊がとっかえひっかえ王朝を始めた国であるとか、インドが繊維産業から農産物の生産にシフトしていった状況とか、オーツの知らない話がいろいろと出てきて、世界史をとらえ直すような感覚になりました。
 日本型資本主義はもう終わりだという第8章もおもしろく読みました。こういう意識を政治家が持っているかいないかで日本という国をどういう形に作っていくのかが大きく変わってくるでしょう。
 いろいろと考えさせられる本でした。

参考記事:
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51923274.html


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2017年08月21日

吉田伸夫(2017.2)『宇宙に「終わり」はあるのか』(ブルーバックス)講談社

 オーツが読んだ本です。「最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで」という副題が付いています。
 副題のほうが本書の内容を端的にあらわしているようです。宇宙の始まりのビッグバンから宇宙の終わりまでの壮大な話が展開されます。
 宇宙の「終わり」とは何か。それは、すべての物質がなくなってしまうことです。最終的に宇宙がそうなるにしても、そんな長い先のことは考えることもできません。人間の一生はあまりにも短いということになります。考えてみれば、人類の誕生から今までだってあっという間だし、地球ができあがってから今までだって、いや、宇宙が誕生してから今までだって、宇宙の今後の歴史全体と比べればほんの一瞬のできごとに過ぎません。
 科学的な宇宙論が描く、今考えられている宇宙の全体の話が語られます。何か、夢を見ているような気分になります。
 そんな観点から見ると、人間なんてホントにちっぽけなものだというふうに思えてきます。
 本書は、全体にわかりやすいと思いますが、少しは天文学や物理学の知識があったほうが読みやすいと思います。まあ、高校レベルの知識で十分ですが。



参考記事:
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49416
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2017年08月19日

石平(2017.2)『トランプvs.中国は歴史の必然である』産経新聞出版

 オーツが読んだ本です。「近現代史で読み解く米中衝突」という副題が付いています。
 トランプ大統領と中国は対立するだろう。なぜならば、清朝以来の中国の伝統的な考え方があり、それが中国共産党の習近平まで引き継がれているからだという趣旨の本です。
 評論家の書いた本ですから、なぜそう考えるかということの根拠は、ほとんど書かれていません。しかし、そう考えれば、ほら、あれもこれもつじつまが合ってくるでしょ、ということで、著者の石氏の解釈を開陳してみせる本です。
 そういう解釈が正しいのかどうか、オーツにはわかりません。しかし、開陳された解釈は、それはそれでつじつまが合っているので、読んでいると、米中関係がわかったような気がしてきます。
 問題は、このような見方でいいのかどうか、何ともわからないという点です。
 序章「攻守を逆転させたトランプ」では、就任直後にいきなり台湾の総統と電話会談をしてみせるなど、最近のトランプ大統領の行動を描きます。
 第1章「アメリカの中国幻想 清朝−国共内戦」では、近代史を扱います。アメリカは商人としてアジアにやってきたのであって、中国を「侵略」(植民地化)したことがありません。しかし、アメリカは毛沢東に甘い期待を持ち、結局裏切られてしまったわけです。そんな歴史を描きます。
 第2章「騙され続けたアメリカ 毛沢東−胡錦濤」では、毛沢東が反米路線に転じたこと、中国が朝鮮戦争に参加した理由、中華帝国の復活をねらう毛沢東の考え方、毛沢東の考え方も中華思想で読み解けることなどを論じます。
 第3章「本性を剥き出しにした中華帝国 ケ小平−習近平」では、中国が海洋進出を強めるねらいや、アメリカとの関係などを論じます。
 第4章「アメリカ帝国の逆襲 習近平vs.オバマ」では、最近のアメリカと中国の対立の経緯などを論じます。
 第5章「米中衝突で日本が危ない」では、米中の衝突でアジアは戦国時代になり、中でも日本こそが米中衝突のテストに使われるとしています。
 このように、清朝から習近平までのさまざまな米中関係を基礎として、石氏流の解釈で歴史をながめています。本書を読むと、米中関係という軸で二大大国の歴史がわかったような気になります。
 オーツは、かなり納得感を持ちながら本書を読みました。石氏は中国生まれでその後日本に帰化した人です。そういう中国にルーツのある人の「視点」は、不透明な中国をパシッと切って中身を見せてくれるようなものです。
 とはいうものの、読後感としては、何か当たり前のことを述べているような気がしました。石氏のオリジナルな考え方もあるのでしょうが、どうもどこかで目にしたような議論が展開されるように感じました。おもしろい読み物と考えれば、これでいいのでしょう。

参考記事:
http://iiaoki.jugem.jp/?eid=6672


ラベル:石平 中国 歴史
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2017年08月07日

クリスチャン・ラダー(2016.8)『ハーバード数学科のデータサイエンティストが明かす ビッグデータの残酷な現実』ダイヤモンド社

 オーツが読んだ本です。「ネットの密かな行動から、私たちの何がわかってしまったのか?」という副題が付いています。
 著者のラダー氏は、アメリカにある「Okキューピッド」という出会いサイトの創始者です。出会いサイトですから、若い人を中心にたくさんの人が登録し、アクセスしています。その出会いサイトのデータを基に、どんな人がどんな人にメッセージを送るのか、その分析を書いています。
 いわゆるビッグデータの分析といっていいでしょう。
 結果は驚くべきものです。
 いくつものおもしろい分析結果が載っていますが、その中からほんのいくつかを紹介しましょう。
 pp.35-46 には「ウッダーソンの法則」が多数の図とともに説明されています。各年代の女性が「最も魅力的」と思う男性の年齢を調べると、だいたい同年齢を挙げる傾向にあります。20代の若い女性は少し年齢が上の男性を魅力的と思い、40歳くらいから上の世代の女性は少し年齢が下の男性を魅力的だと思っています。一方、男性から見ると、どの年齢層の男性も20代前半の若い女性を魅力的と考えています。ただし、実際に男性が女性を検索したデータから見ると、男性はほぼ自分の年齢と同じ女性を検索しているというわけです。男性が実際にメッセージを送った女性の年齢を見ても、同世代の(あるいはやや若い)女性となっています。オーツは、こんなデータを見たことがありませんでした。まさに「残酷な現実」です。
 pp.61-77 では、ツイッターと OEC (Oxford English Corpus) でどんな言葉が使われるのかを調べています。OEC を標準と考えると、ツイッターの特徴(どんな単語がツイッターでよく使われるのか)がわかります。pp.62-63 によれば、rt, love, more, today, twitter, ……だそうです。納得です。さらに、Okキューピッドのデータを基に、キーを押した回数と送信メッセージの長さの分析もしています。こうしてコピペの実態がわかってきます。コピペして異性にメッセージを送ることは意味があるのでしょうか。そんな分析もされています。
 pp.92-100 では、一時的に(7時間だけ)プロフィールから写真を削除する「実験」をしています。すると、新しい相手と会話を始める頻度がその時間だけぐっと下がったということです。外見の重要さがうかがい知れます。
 p.102 から人種の話が出てきます。アメリカでは絶対に口にされない(できない)話題です。人種を、アジア人、黒人、ラテン系、白人の4種類に分けると、Okキューピッドで男性が女性を評価する際、どの人種の男性からも黒人女性が低く評価されていることがわかります。まさに衝撃的事実です。Okキューピッドの人種構成を見ると、p.109 によれば、アジア人 6%、黒人 7%、ラテン系 8%、白人 80%です。白人が圧倒的に多いわけですが、各人種がたった数%しかいなくても、実数にすれば相当な数になるわけで、こんな分析が可能になるということです。一方、p.114 では、女性が男性を評価するときは、同じ人種を高く評価し、また白人を高く評価するという結果が出ています。
 p.122 からは、美しい人がトクをする傾向は、加速しているとのことです。
 p.162 からは、自己紹介の文章の中で、人種ごとにどんな単語を多く使うかという集計結果が出てきます。全体としてはジップの法則に従うことを確認したあと、人種ごとの集計結果が示されますが、はっきりと人種間の違いが認められます。
 まだまだありますが、このくらいにしておきましょう。本書は多数のグラフや表を示しながら、データに基づいて議論を進める態度で一貫しています。大変おもしろい本でした。
 いろいろな人に読んでもらいたいと思いました。



参考記事:
http://www.tachibana-akira.com/2017/07/7658
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2017年07月24日

伊藤祐靖(2016.7)『国のために死ねるか』(文春新書)文藝春秋

 オーツが読んだ本です。「自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動」という副題が付いています。
 題名がすごいと思います。そして、著者は自衛隊の「特殊部隊」を作った人ですから、この題名に偽りはありません。
 内容は、まさに題名が物語るものです。死と隣り合わせで生きてきた人の言葉であり、重すぎる手記です。
 北朝鮮の不審船に対する海上警備行動で、緊迫した砲撃、さらには臨検を行うシーンは、読んでいて思わず引き込まれます。こんな経験をしてきたからこそ、自衛隊の中に特殊部隊を作ることになったときに白羽の矢が向けられたのでしょう。それにしても、臨検の実態を描くと、いやはやすさまじい話です。死と隣り合わせとはどういうことか、わかります。
 ミンダナオ島で出会ったラレイン(仮名)という女性の話もまたすさまじいものでした。水中格闘の実際を読んでいると、まるでオーツがそのような格闘を行っているかのようで、息苦しくなってきました。それ以外にも、ナイフの(戦闘場面での)使い方など、さまざまな話題に触れられるのですが、生々しい描写であり、死を覚悟した格闘・戦闘とはこういうものかと思いました。
 本書を読み終わったとき、オーツは本当にすごい人がいるものだと思いました。まさに戦闘のプロというべきでしょう。
 こういう人がいるから日本の平和が守られているのだという感覚になりました。
 こういう本を読むと、中国偽装漁船の海上保安庁の巡視艇に対する体当たり攻撃が思い出されます。民主党政権時代でしたが、その船長は日本でさばかれることもなく、釈放されたのですからねえ。何という対応なのでしょう。この事件では、おかしな対応をすることによって、国益をひどく損ねたように思います。


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2017年07月21日

鈴木紀之(2017.5)『すごい進化』(中公新書)中央公論社

 オーツが読んだ本です。「「一見すると不合理」の謎を解く」という副題が付いています。
 進化の話の中で興味深い例をいろいろ出して、進化のおもしろさをときます。
 進化によって、動植物がとても細かいところまで発達してきたことは、まさに驚きに値します。動植物がこんなにも精巧にできているという事実だけでもすばらしいことですが、なぜそうなったのかが説明できるというのは、さらに興味をかき立てられます。
 もっとも、そういう説明が正しいのか否か。そこはなかなか断定しにくいことでしょう。今は正しいとされている説明も、数十年後さらには数百年後、全然別の説明がなされているかもしれません。
 取り上げられている話の中でオーツが一番興味を持ったのは、性がなぜ存在するかを説いた部分でした。有性生殖はなぜ無性生殖に「勝った」のでしょうか。p.174 以降に説明がありますが、有性生殖と無性生殖が混在する条件で考えると、多数のメスと少数のオスが生まれ、オスが自分の遺伝子を残す確率が高くなるという意味で有利になる(メスを選び放題になる)のでオスが増えていき、半数までになるという説です。巧みな説明だと思いました。
 本書は、気楽に読める楽しい本だと思います。

参考記事:
http://agora-web.jp/archives/2026535.html


ラベル:鈴木紀之 進化
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2017年07月14日

昭文社(2017)『街の達人 7000 でっか字 東京23区 便利地図』昭文社

 オーツが自宅で愛用している地図です。
 数年おきに買い換えています。手元にある地図の奥付で見てみると、2008 年、2013 年、2017 年発行です。その前から買っていたように思いますが、2008 年以前のものは、今は手元にありません。もしかすると、それ以前のものは1万分の1の地図だったような気もしています。
 数年経つと、いろいろ町の風景が変わるものです。オーツの自宅の近くにある「南長崎はらっぱ公園」ですが、2017 年版はそのまま掲載されていますが、2013 年版では「西椎名町公園」となっています。こんなことを通じて、オーツは 2013 年版がやや古くなったと感じて、最新版を購入する気になったのでした。
 こういう地図を毎年のように改訂していくのは大変なことでしょう。細かい現地調査を繰り返すしかありません。昭文社はそれだけの手間をかけていると思います。すごい努力です。その成果を 2,300 円(+消費税)で入手できることはすばらしいことです。
 そして、東京の大部分を 1:7000 の細かさで描き出している点もありがたいことです。オーツは、歳を取ってきて、細かい文字が見えにくくなってきているのですが、この縮尺だとまあまあ見える大きさです。こういう点も含めて、よく考えられている地図だと思います。
 最近、ネット上の地図が一般化して、こういう紙の地図が売れなくなっているという話ですが、オーツは、今でも、紙の地図にはそれなりのメリットがあると信じています。これからも数年おきに買い換えるだろうと思います。ただし、当然ですが、改訂版が発行され続ける限りです。


ラベル:昭文社 地図 東京
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2017年06月24日

渡辺惣樹(2017.1)『戦争を始めるのは誰か』(文春新書)文藝春秋

 オーツが読んだ本です。「歴史修正主義の真実」という副題が付いています。
 タイトルに引かれて読み始めたのですが、実際読み始めると、326ページもあって、読み終えるのが大変でした。中身は歴史学の本でした。第一次世界大戦の終わりあたりから記述が始まり、第二次世界大戦の始まる直前までを描きます。
 歴史はむずかしいものです。現在は、第二次大戦が終わった後であり、ドイツや日本が負けたことが事実です。また、アメリカやイギリス、フランス、ソビエト連邦などが勝ったことも明らかです。その場合、勝った側から見た歴史が語られるようになります。日本やドイツは侵略者だったということです。しかし、本当にそうでしょうか。本書は、対象となる期間の資料を丹念に読み解き、日本やドイツが勝手に戦争を始めたというような単純な理解ではいけないことを述べていきます。むしろ、チャーチルやルーズベルトが好戦的だったし、ある意味では彼らが戦争を始めたとさえ言えるのではないかと考えられます。しかし、戦争後は、戦争に勝った側からの歴史観が敗戦国に押しつけられます。こうして、日本やドイツは一方的に断罪されたりするわけです。こういう歴史家を釈明史観主義者(アポロジスト)と読んでいます。そうでない見方が歴史修正主義です。
 世の中は釈明史観主義者ばかりになっています。戦勝国から見る方が戦後の流れなどがわかりやすいのはその通りです。しかし、戦前のことを見るときは、その後の戦争とその結果は無視して(知らないことにして)戦前の事実を淡々と集め、それを見ることで戦前史を語るべきでしょう。そうすることで新しい側面が見えてくるものです。その意味で、本書は、戦前の歴史を新たな視点から捉え、描き出しています。
 ただし、タイトルに反して、記述内容は学問的にしっかりしていますので、読み進めるのはかなり大変でした。読んだ後には、著者の見方が理解できるようになり、世界史が違って見えてきます。その点でおもしろいと思います。

参考記事:
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51994050.html


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2017年06月18日

常見陽平(2017.4)『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社新書)祥伝社

 オーツが読んだ本です。
 タイトルに引かれて読んでみました。
 第1章「日本人は、どれくらい残業しているのか?」では、いろいろな統計資料などを駆使して、残業時間を把握しています。サービス残業などもあったりして、なかなか難しい問題ですが、日本人は残業が多いようです。まあオーツの実感としてもそうです。ドイツに観光旅行で行ったときに、夕方になるといろいろなお店が閉まってしまったりしました。従業員はしっかり休んでいます。そういうのに比べると、日本はサービスが行き届いており、24時間営業だったりします。こういうことでは残業も多くなりそうです。
 第2章「なぜ、残業はなくならないのか?」では、残業の発生メカニズムを論じます。企業としても、人件費の節約という効果があり、従業員にしても手取りの増加という効果があります。
 第3章「私と残業」は、著者が会社勤めをしていたときの個人的残業経験です。リアルな話です。企業とはこういうものなのでしょう。オーツは経験がないので、わかりませんが。
 第4章「電通過労自死事件とは何だったのか?」では、最近の世間をわかせた事件を取り上げて解説しています。オーツは「電通鬼十則」というのがあることを知らなかったので、こういう企業風土に驚きました。博報堂も出てきますが、勤務状態は同様なのかもしれません。
 第5章「「働き方改革」の虚実」では、最近の政治課題の一つを取り上げ、「働き方改革」の持つ問題点を指摘しています。
 第6章「働きすぎ社会の処方箋」では、どうしたら働きすぎを抑えることができるかを論じていますが、ここまでの記述を読んでくると、この部分はなかなか受け入れられないように思えてきます。
 本書は、全般的におもしろかったですが、今の日本のあり方を描く点ではよかったものの、ではどうするべきかという話はイマイチのようです。社会の変革につながる話なので、むずかしいのは当然ですが、オーツはもう少し筋を通すような、ドラスティックな改革の方向性を論じるほうがいいのではないかと思いました。理想はこうだと進むべき道を示し、そこを目指して社会が変わっていくようにすることが大事ではないでしょうか。

参考記事:
http://agora-web.jp/archives/2025261.html


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2017年05月27日

リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット(2016.11)『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』東洋経済新報社

 オーツが読んだ本です。「100年時代の人生戦略」という副題が付いています。
 まもなく、たいていの人は100歳まで生きることになるので、そういう状況でどう生きていったらいいかを論じた本です。今までは、教育→仕事→引退という3段階の生き方が主流でしたが、これからは、もっと多段階になるということです。仕事をいろいろ変わりながら勤務してみたり、新しい仕事のために教育を受け直したり、といったことが増えていきます。そうしなければ、単に「引退」段階が長くなるわけですが、それでは年金が持ちません。
 高齢化が進んだときに、雇用がどうなるのか、お金以外の見えない「資産」をどう考えるかをはじめとして、未来の社会を展望した話が出てきて、おもしろく読めました。
 とはいえ、どうもアメリカに住んでいる人を対象にした本のように感じました。日本人もアメリカ人と並行して(いやアメリカ以上に)高齢化が進んでいますので、同様の変化が訪れるはずですが、それを論じているわけではありません。日本人の場合、アメリカ人と変わらないのか、オーツは心配になりました。やはり、日本人は日本人として生きることが普通ですから、そういう視点で書かれた本が必要なのではないでしょうか。訳書でなく、新しい本の書き手が現れることを期待したいところです。
 そんなわけで、全体として、この本はよく書かれているとは思うものの、どこか現実的ではないように思えてきて、あまりのめり込めませんでした。
 そして、400ページは長すぎるように思いました。もう少し端的な書き方で短くしてもらえるとありがたいと思います。


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2017年05月12日

藤沢数希(2017.2)『損する結婚 儲かる離婚』(新潮新書)新潮社

 オーツが読んだ本の中で、トップ5に入るくらいの痛快な本でした。
 これから結婚する若い人にぜひ読んでもらいたいものです。
 日本の結婚制度がどうなっているか、離婚するときにどんな問題が起こるかを知ってから結婚するべきだと思いますが、オーツはそんなことも知らずに勢いで結婚してしまいました。オーツの場合、妻とは40年近く連れ添ってきて、離婚をしていないのですから、結果的によかったといえます。多くの夫婦はそんなものでしょう。しかし、そうはならなかった夫婦もいます。そんなことを考えると、こういう本を事前に読んでおくのも意味があるように思います。
 本書の重要ポイントは、高所得者が離婚しようとするとき、配偶者に多額の現金を取られてしまうことがあり、それが日本の司法によって妥当とみなされているということです。
 こんなことは、今までどの本にも書かれていなかったのではないでしょうか。しかし、現実の離婚裁判では、こういうことが現実に起こっており、むしろそれが当たり前ということです。
 このことから、考えられるテーマは広がっていきます。高所得の女性が結婚前に気をつけるべきこととか、女性にとって、定収入の男性と結婚するべきか、それとも高収入な男性の愛人になるべきかとか、おもしろい話題が出てきます。もちろん、それらの回答は本書中に解説されています。
 というわけで、今まで知られてこなかったことを知って、結婚自体を捉え直そうという気持ちになりました。その意味では、衝撃的な本といえると思います。
 オーツが本書の内容を知った後、40年前にタイムスリップしたら、果たして今の妻と結婚に踏み切ったでしょうか。なんともわかりません。オーツは結婚というものは勢いでするものだ、くらいに考えていましたから、その意味では、今から40年前にタイムスリップしても、同じ状況ならば同じく今の妻と結婚するでしょう。しかし、結婚が背負う大きなリスクを考えると、若干躊躇するかもしれません。それがいいことなのか、不都合なことなのか、わかりません。人生は1回きりですし……。


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