2016年03月12日

ntw

 オーツが楽天トラベル経由でとあるホテルに予約したところ、楽天トラベルから次のようなメールが来ました。必要な部分だけを示し前後は省略します。
・部屋タイプ:◇スタンダードツイン◇禁煙室【20平米】Wi-Fi完備◇(ntw)
(【禁煙室】20平米、Wi-Fi対応、液晶TV(BS・CS)110センチ幅シングルベッド2台)

 さて、このホテルの紹介文中にある ntw とは何でしょう。オーツには意味がわかりませんでした。
 略語辞典(頭字語辞典というべきでしょうか)
http://www.abbreviationfinder.org/ja/acronyms/ntw.html
あるいは、Yahoo! 知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1349017823
などを見ても、ホテルにぴったりの意味は書いてありません。
 オーツは不思議に思い、ホテルに電話して聞いてみました。
 すると、答えがわかりました。「No-smoking TWin」の略なのだそうです。
 いやはや、これは見当が付きませんでした。こんな略語が使われているのですね。
ラベル:ntw ホテル
posted by オーツ at 04:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月27日

値上がる、値下がる

 昨日書いたようなことで、
2016.2.26 http://o-tsu.seesaa.net/article/434282456.html
オーツの直観では「値上がる」という言い方は日本語としておかしいと思います。「値上がりする」ならばOKです。
 しかし、WWW では、実際にたくさんの件数が見つかります。この問題をもう少し検討してみました。
 "値上がる"を Yahoo! で検索して見つかる 177,000件のうち先頭100件の用例を見てみました。
 その中には、不適例が25件含まれていました。それらは、血糖値、コレステロール値、尿酸値、基準値、経験値、値(あたい)、偏差値、解析値などについて、「血糖値上がる」のように(つまり「血糖値/上がる」のように)使われていました。
 それ以外に、「血糖値が上がる」や「血糖値 上がる」のような場合もありました。これが10件でした。前者は、本当は検索されないはずですが、どういうわけか、検索されてしまいます。これも不適例と考えていいと思います。
 100件中合わせて35件が不適例でした。
 とはいえ、「値上がる」の例は確かに存在しました。100例中65例が該当します。
 概算で、177,000×65÷100=115,050 例もの使用例があることになります。
 値上がって、値上がった、値上がれば、など、それぞれの活用形について100例ずつ調べてみましたが、全部同様の傾向を示しました。
 "値上がる" 約177,000件、先頭100件中不適例35件
 "値上がって" 約151,000件、先頭100件中不適例22件
 "値上がった" 約128,000件、先頭100件中不適例26件
 "値上がら" 約23,600件、先頭100件中不適例90件
 "値上がれば" 約2,640件、先頭100件中不適例29件
 "値上がろう" 30件、全例中不適例10件

 つまり、WWW では、「値上がる」の用例は(不適例を除外しても)たくさんあることが確認されました。
 こんなにたくさんあることをどう説明するかというと、なかなかやっかいなのですが、WWW が膨大であるため、比率的にはごくわずかしかないものでも、絶対数としてはたくさん見つかるということなんだろうと思います。このあたりは今後さらに考えていきたいところです。

 ちなみに、「値上がる」の反対語、「値下がる」も同様にたくさんの用例がありました。
 不適例はこちらも大変な比率で含まれます。
 "値下がる" 約199,000件、先頭100件中不適例51件
 "値下がって" 約77,400件、先頭100件中不適例36件
 "値下がった" 約114,000件、先頭100件中不適例25件
 "値下がら" 約21,100件、先頭100件中不適例49件
 "値下がれば" 約3,710件、先頭100件中不適例9件
 "値下がろう" 34件、全例中不適例10件
posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月26日

値上がり始める

 オーツがネット内の記事を読んでいたら「値上がり始める」という複合動詞が使われていることに気がつきました。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46125?page=5
電気料金の値上げに関する記事(有井太郎氏の執筆)ですが、引用しておきます。
アメリカでは1990年代から2000年代にかけて州ごとに自由化へと踏み切りましたが、こちらも州によって値上がり始めています。
 イギリスもアメリカも最初はさまざまな企業が参入したものの、価格競争になるとどうしても大きな発電システムを持っている会社が強く、淘汰が起きたのです。その結果、寡占が進み、次第に値上がり始めたという流れです。

 2回現れていますから、ミスプリや勘違いではありません。
 なぜこの言い方がおかしいかというと、「値上がり」は動詞でなく名詞化しているからです。
 「歩き始める」や「食べ始める」のように、「始める」は動詞の連用形に後続します。一方「値上がり」は、語源的には「値+上がる」ですが、「値上がり」で名詞になっています。これが動詞であれば「値上がる」という終止形があることになり、「値上がらない」「値上がって」などもあるはずですが、そんな言い方は耳にしません。
 「値が上がり始める」ならば問題はありません。
 「値上がり」と「上がり始める」(両方ともに正しい日本語表現)が混交(contaminate)してしまったように思います。

 さて、どれくらい使われているか、Yahoo! JAPAN で検索してみましょう。
 "値上がり始める" 621 件、"値上がり始めて" 1,450 件、"値上がり始めた" 98 件という結果になりました。何と、合わせて 2,000 件以上の用例が見つかります。こんなにもたくさんあるということは、この言い方がかなり市民権を得ているといえます。

 ちなみに、"値上がる" 176,000 件、"値上がって" 150,000 件、"値上がった" 127,000 件になります。"値上がらない" 17,800 件や "値上がらなければ" 34 件もあります。
 この中には、"経験値上がった"や"偏差値上がった"、"血糖値上がった"のような例もかなりあるので、全部の用例が「値上がる」そのものではないとしても、かなりたくさんあるようです。「値上がる」という動詞がこんなにたくさん使われるなら、「値上がり始める」も当たり前の言い方として受け入れられているのでしょう。

 「値上がり始める」という言い方は、オーツには受け入れられませんが、こんなことを思うのは、オーツが歳をとったからでしょうか。老人の繰り言になっているのかもしれません。
posted by オーツ at 04:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月08日

日本酒の温度を表す言葉

 日本酒を飲むときの温度
http://www.sakeno.com/osake/2593
を見たら、次のように書いてありました。
フローズン  0℃以下
雪冷え    5℃前後
花冷え   10℃前後
涼冷え   15℃前後
常温     室温
日向燗   30℃前後
人肌燗   35℃前後
ぬる燗   40℃前後
上燗    45℃前後
熱燗    50℃前後
飛びきり燗 55℃以上
 いやはや、オーツは、日本酒の温度にこんなにいろいろな種類があるとは思いもよりませんでした。
 この中でオーツが使いそうなことばは、常温、ぬる燗、熱燗くらいでしょうか。それらも、こんなに厳密に温度が決まっているとも知らずに、適当にそういう言葉を使っているだけでした。
 日本酒にいろいろな温度設定があり、それぞれに名前が付いているというのは、いかにも日本らしい繊細さのなせる技でしょう。
 純米大吟醸のような冷やして飲む酒を少し燗して飲むのも乙ですが、こんなのはぬる燗よりは人肌燗くらいでしょうかね。
 いい勉強になりました。
ラベル:日本酒 温度
posted by オーツ at 03:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月02日

ケータイとスマホとガラケー

 オーツが数年間誤解してきたことがありました。ケータイ(携帯電話)とは何かということです。
 昔ながらのケータイを揶揄してガラケーといいますが、ことばとして便利なので、以下ではこれを使います。
 オーツが考えてきたことは、ガラケー=ケータイであり、スマホはスマホで別物だということです。
 しかし、先日、若い人数十人に聞いたところ、ケータイ=ガラケー+スマホだというのです。つまり、ガラケーとスマホの両方を合わせてケータイと呼ぶのだそうです。
 ちょっとネットで見てみました。

http://lte.so-net.ne.jp/mvnolab/articles/201507_363/
 「あなたが使っている携帯電話「ガラケー」ですか?「スマホ」ですか?」という記事ですが、この記事では、携帯電話=ガラケー+スマホととらえています。「この2つ、同じ携帯電話でも外見、中身、そして「できること」までが、かなり異なってきます。」という言い方でもそれがわかります。

http://sma-mag.jp/gors.html
 「「携帯電話」という言葉を聞くと、連想されるイメージは2種類に分かれると思います。ひとつは、二つ折りになるタイプが代表的な、ガラケー(フューチャーフォン)と呼ばれる携帯電話と、もうひとつは、スマートフォンと呼ばれるタッチパネル式の携帯電話です。どちらも携帯電話には変わりありません」という言い方が出てきます。ここでも、携帯電話=ガラケー+スマートフォンです。

http://www.toha-search.com/pc/smartphone-tigai.htm
 「スマートフォンと携帯の違いを分かりやすくまとめてみました。」とありますので、スマートフォン≒携帯と考えられます。ただし、「携帯市場の半数を超えたと言われるスマートフォン」という言い方もありますので、こちらならば、「携帯市場」というときの携帯の意味はスマートフォン+ガラケーととらえているといえます。

http://xn--zck3adi4kpbxc7d.com/829.html
 「ケータイ料金抑えたいから、スマホからガラケーに戻そうかな〜…」という言い方では、ケータイ=スマホ+ガラケーです。

http://kei-toku.net/keitai_izihi.html
 「携帯電話からスマホに乗り換える」という言い方では、携帯電話とスマホを対立的にとらえています。

 たった5例では用例としては不足ですが、一応、傾向としては、ケータイ=ガラケー+スマホが主流のようだとわかります。
 やっぱりオーツの考え方は間違っていたようです。
 なぜこういう誤解が生まれたのかを考えてみると、「ガラケー」は俗語臭が強く、書き言葉でも使えるような正式名称(フィーチャーフォン)が一般化していないということがありそうです。
http://www.toha-search.com/pc/feature-phone.htm
によれば、「それまでにあった【ガラケーの】マイナスのイメージを払拭しようと付けられた名前がフィーチャーフォンなのです。」ということで、スマホが登場してからフィーチャーフォンという名称が生まれたわけです。とはいえ、これから消えていく運命にあるものだけに、なかなか一般化しない、一般に浸透しないということなのですね。

 ついでにいうと、ガラホというのもありますが、これもケータイの一種ということになりそうです。
posted by オーツ at 05:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月01日

「せきとうおうりょくせいらんし」と vibgyor

 オーツは、「せきとうおうりょくせいらんし」を知らずに生きてきました。
 虹の七色を表すことばです。漢字で書けば「赤橙黄緑青藍紫」となります。
 こういう一語として覚えるという発想はオーツにはありませんでした。最近知って、子どものころに覚えておけばよかったと思いました。
 松田聖子の「硝子のブリズム」の歌詞に「赤橙黄緑青藍紫(せきとうおうりょくせいらんし)」があるそうですが、オーツはそれも知りませんでした。
 英語では、虹の七色のことを vibgyor(ヴィブギョール)と言います。「violet, indigo, blue, green, yellow, orange, red」の頭文字です。オーツの場合、こちらは、中学生のときに覚えました。それに対して、日本語には簡単な覚え方がないとばかり思っていました。
 ついでに、「vibgyor」をネットで検索してみると、ブランド名で「ヴィブジョー」というのがヒットします(たとえば、http://zozo.jp/shop/vibgyor/)が、英語には「gyo」を「ジョ」と発音する習慣がないので、この読み方は変です。
posted by オーツ at 05:00| Comment(4) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月20日

パーティー開き

 パーティー開きというのは、スナック菓子の袋などを破って開けるときのやり方の一種で、その場にいる全員が手を伸ばして食べられるように、袋を1枚の紙のように完全に開いてしまうやり方のことです。
 オーツは、若い人からこの言い方を聞きました。
 検索すると、ネット内にいろいろと解説がありました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1211497372
https://www.youtube.com/watch?v=GD08npY0Qhk
https://nanapi.jp/121249
 それにしても「パーティー開き」ということばがあるということは、そういう開き方が多くの人に共有されているということですね。オーツが知らなかったということは、オーツの文化は若い人たちの文化から離れてしまっているということです。なんだか急に自分の年齢を意識させられました。
posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月28日

シュガーダディ、シュガーベビー

 オーツは、ネット内の記事を読んで、驚きました。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44230
 アメリカでもまさに「援助交際」があるんですねえ。援助する側がシュガーダディ、援助を受ける側がシュガーベビーというわけです。当然のことながら、女性は大学生がターゲットです。男性はそれなりの収入がある人ということになるのでしょう。
 お互いにネットで相手を探すのだそうです。そういう両者を引き合わせる企業があるというのもアメリカ的です。
 アメリカの大学は学費が高いからこんなことになるのでしょうか。

http://www.newslogusa.com/?p=1392
によると、「会員数を伸ばしているのはSeeking Arrangement。ラスべガスに本拠をおき、会員は約80万。圧倒的にベイビーが多く、ダディーとの比率は10対1。サイト運営者によると35%が学生。魅力的・知的な大学生が売りで「伸びつつ有る層」だという。」とあります。女性の方が圧倒的に多いということは、女性間の競争があるということで、男性にとっては天国かもしれません。それにしても、学生が35%しかいないということは、学生でない人の方が多いということで、実態は、やはり売春というべきところでしょう。こういうところに登録する女子大学生が増えてるというのは、やはりアメリカが病んでいることを物語っているようです。

http://english.cheerup.jp/article/1090
によると、必ずしもセックスを伴うものではないとしています。さて、どうでしょうか。実態は闇の中です。シュガーダディのイメージとして、「40代から50代の紳士。既婚かもしれないしまだ未婚であるかもしれない。彼らの多くは取締役以上のステイタスを持つ社会的成功者である。欲しいモノは必ず手に入れる。そして、時間を共有してくれる相手を求めている。」とありますが、セックスなしで女性にお手当をあげるものでしょうか。

http://rainbowgrid.blog.fc2.com/blog-entry-329.html
によると、シュガーベビーは平均23歳、毎月のお小遣いは平均4千ドルだそうです。けっこうな額ですね。

 なお、検索エンジンで検索すると、「シュガーベビー」よりも「シュガーベイビー」という表記の方が圧倒的に多いようです。もしかすると、「ベビー」が赤ん坊、「ベイビー」が恋人のような使い分けがあるのかもしれません。そう思ってちょっと検索エンジンで見てみましたが、「ベビー」が赤ん坊というのはいえますが、「ベイビー」が恋人ということはいえませんでした。赤ん坊以外の様々な場面で使われ、「恋人」と断定することはできません。
posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月21日

孫疲れ

 オーツは朝日新聞で読みました。
http://digital.asahi.com/articles/ASH7F3T7RH7FUTFL001.html
(田中陽子 2015年7月20日 5:22)
 祖父母が孫の面倒を見ていて、疲れてしまうとき、「孫疲れ」というようです。
 記事中には、60代の女性の話が出ていました。60代くらいだと、以前の(実は若かりし頃の)自分の体力なども覚えているので、そう無理しているわけでもないと考えるのでしょう。これくらいへっちゃらだという気分です。しかし、実際の体は必ずしもその通りではなく、意外に疲れていることもあるのかもしれません。
 まあ、自分の体調が悪くなるほどに孫育てにのめり込んでしまうのは問題でしょうが。
 オーツの場合も、孫と一緒に遊んでいると、けっこう眠くなったりします。疲れているのかもしれません。小さな子供は遠慮せず、一生懸命遊びますからねえ。もしかすると、この感覚が「孫疲れ」に通じるのかもしれません。
 記事中には、第一生命経済研究所の調査の結果が引用されていましたが、「子育ては祖父母に頼らず、親自身で行うべきだ」という意見と「孫の世話は大変だが、娘や息子のためには引き受けるべきだ」という、相反する意見が両方とも支持されているところに、この問題の悩ましい一面がありそうです。

 そういえば、以前、韓国の「孫病」という言い方について取り上げたことがありました。
2014.7.9 http://o-tsu.seesaa.net/article/401326211.html
 「孫疲れ」も同じ発想ですね。
 世界中に同様の現象があるというべきでしょう。
ラベル:孫疲れ 祖父母
posted by オーツ at 02:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月23日

くまモンのアクセント型は?

 オーツは、朝日新聞で読みました。
http://www.asahi.com/articles/ASH675FPWH67TQIP001.html
(池田良 2015年6月15日13時43分)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11814696.html
(池田良 2015年6月19日05時00分)
 「くまモン」を発音するとき、「く」を高くいい、あとは低くいう頭高型か、それとも「く」を低くいい、あとは高くいう平板型か、どちらがいいかという問題でした。
 放送局によっても違いがあるということで、
背景には、放送局のアナウンサーの発音が統一されていない実情がある。現在、フジテレビ系、TBS系はアクセントに高低がない「平板型」。テレビ朝日系、日本テレビ系、NHKはアクセントが頭にある「頭高型」だ。

という実情も書いてありました。
 新しく作ったキャラクターであり、その名前のアクセントですから、新語のアクセントということになるわけです。こういうときは「どちらでもいい」として、時間に任せるのがいいと思います。そのうち、自然とどちらかに統一されてくるでしょうし、もしも統一されなくても、それはそれでいいのではないでしょうか。
 地元のアクセントと共通語のアクセントは必ずしも一致しません。それは地元の方言のアクセントというわけではなく、地元の人が考える共通語アクセントは、本当の共通語アクセントとは微妙にずれることがあるということです。
 そんなこともあって、「くまモン」のアクセントは、「どちらでもいい」というのがよさそうです。
 オーツは、頭高型とばかり思っていました。理由はありません。何となく感覚的にそうだと思ったということです。そこで、そうでないアクセント型があると聞いて、驚いたのでした。
posted by オーツ at 05:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月10日

「えい」は「エー」か

 最近、ちょっとある人と話したことですが、「春めいて」の「めい」の発音は「エイ」か「エー」かという問題があります。
 日本語の「えい」で書かれる語にはいろいろな由来があります。
 和語などの複合語は、たぶん誰でも「エイ」と発音すると思います。「羽目板、毛糸、……」の類です。
 漢語の場合は、たぶん誰でも「エー」と発音すると思います。「映画、栄養、平成、丁寧、永世、……」の類です。
 では、カ行あるいはガ行の五段動詞の連用形のイ音便の形はどうなのでしょうか。
 井上史雄(2006.3)「外来語の表記と発音の問題点−エイを中心に−」明海日本語10・11合併号 によれば、
エー[e:]と発音されるのは,力行ガ行五段動詞のイ音便形である。「かせいで,せいては,こまねいて,うめいた,まねいた,春めいて」など。

とありますが、オーツの発音を内省してみると、これらはすべて「エイ」で発音しています。
 他に、カ行五段活用動詞では、「あわてふためいた、いまさらめいた、笑いさざめいた、ときめいた、うごめいた、きらめいた、さざめいた、どよめいた、はためいた、ひしめいた、ほのめいた」なども「エイ」です。
 ガ行五段活用動詞では「あえいだ、防いだ」なども「エイ」です。「せめぐ」の場合は、自分では「せめいだ、せめいで」の形を使わないような気がするので、判断保留です。しかし、無理に発音すれば「エイ」でしょう。
 これらを「エー」で発音すると、くずれた発音のように感じます。規範意識があるのでしょうか。「映画」などは、あらたまった場での発音でも「エー」で、「エイ」と発音することはありません。
 その意味では、「はめいた」(いつでも「エイ」)、「春めいて」(「エイ」が規範的)、「映画」(いつでも「エー」)のような3段階の発音があるのかもしれません。
 オーツの感覚では、「はめいた」を5、「映画」を1とすると、「春めいて」は中間の3ではなく4くらいに「エイ」に近い感じがします。
 これらの発音は揺れているのかもしれません。
posted by オーツ at 04:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月13日

めど

 「めど」ということばがあります。「目処・目途」などという漢字で書くこともあります。「目途」は「もくと」という読み方もありますが。
 用法は、めどを付ける、めどが付く、めどが立つ、〜をめどに、といったところでしょうか。
 ところで「めど」で「穴」という意味があります。オーツは、この意味の「めど」は(全国的に使われている共通語の)俗語だと思っていました。妻も普通に使います。
 用法としては、針の糸を通す部分や、お尻などを指すことが多いようです。「はりめど」とか、「けつめど」ないし「しりめど」という複合語もあります。鼻の穴は「はなめど」です。俗語ですから公的な場面では使いません。
 しかし、最近、知ったことですが、これは方言のようです。
 "めど"を Yahoo! で検索してみました。約1,170,000件のうちの282件(最終ページ)を見てみると、ある地域の方言だという記事として、以下の4件がヒットしました。

茨城弁
http://www.ibaraking.com/archives/34

茨城を中心とした関東エリア
http://zokugo-dict.com/09ke/ketumedo.htm

茨城県など北関東を中心に用いられる方言
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B1%A4%C4%A4%E1%A4%C9

栃木県
http://gengoya.com/tochigi/item_7127.html

 たった4件ですから、これだけでは何ともいえませんが、共通語(の俗語)というよりは方言と見るほうがよさそうです。
 オーツは60年も使ってきたことばが方言であったということに驚いています。俗語は他人の前でおおっぴらに使うことはしないし、妻が茨城県水戸市出身で、自分でも「めど」を使うので、家の中で使って通じるということで、方言と気づくことが遅くなったということのようです。
ラベル:めど 方言
posted by オーツ at 04:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月11日

オワハラ

 オーツは日経新聞ではじめて知りました。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG01H4O_Y5A500C1CC1000/
2015/5/9 1:46 (2015/5/9 3:30更新) の記事です。
 「オワハラ」とは、日経新聞によれば、「終われハラスメント」の略で、「企業が内定や内々定を出した学生に就職活動を終えるように働きかけること」という意味です。
 しかし、実際は、もう少し強い意味で、
https://news.careerconnection.jp/?p=8889
によると、「内定欲しいなら他社を断れ」と脅すことです。つまり、「他社を断る」ことが内定を出すことの条件になっている場合にオワハラというようです。
 オーツは、Yahoo! でオワハラを検索して、18,900 件もあることに驚きました。現代では、新語はネットであっという間に広がってしまうんですね。
 2015 年は、経団連加盟企業が採用・選考時期を8月に後ろ倒しすることになっていますので、経団連と関係ない企業(外資系とか、中小企業とかでしょうか)は、先に内定を出すとともに、あとから内定者を他社に横取りされたくないということで、こんなオワハラをすることになっているようです。
 こういうことばができるということは、実態が先にあるということでしょう。そういう実態に名前を付けることで、他の人にもそういう実態があることをアピールすることができるというわけです。
 大学などでも、入試日が早い大学は、多めに合格者を出しておいて、後日辞退者が出ても何とか大丈夫なようにしているわけですから、企業も同様に考えるのがいいように思います。大学の入試は1日で終わる(ことが多い)のに、企業の入社試験(や面接)は何日もかけるところが問題です。他社に行きたい(他社を第1候補と考えている)学生を無理に自社に引き留めても、あまりいいことはなさそうなのに、なぜそういうことをする企業が多いのでしょうか。
posted by オーツ at 03:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月05日

クリアケース クリアファイル クリアポケット クリアホルダー

 A4判の書類をはさんだりするもので、四角い透明な薄手のケースで、ちょっと柔らかくて、2辺がとじられているものがあります。最近よく使われるようになってきました。あれは何と呼べばいいのでしょう。オーツは疑問に思いました。
 そこで、ちょっと検索してみました。
(1)クリアケース
http://www.askul.co.jp/m/10-1005-0103016/
を見ると、固いものを指すようです。折り曲げようとするとバキッと壊れてしまいます。

(2)クリアファイル
http://www.askul.co.jp/m/10-1004-0103009/
を見ると、何十枚も綴じてあるものを指すようです。「ファイル」という言い方が、もともと綴じ紐のことだったので、複数枚を束ねたものをクリアファイルと呼ぶのでしょう。

(3)クリアポケット
http://www.askul.co.jp/lksearch/?searchWord=%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88
を見ると、クリアファイルにセットするための1枚ずつのことを指すようです。クリアファイルの中にはクリアポケットを増やしたりすることができるものがあります。

(4)クリアホルダー
http://www.askul.co.jp/m/10-1007-0103014/
を見ると、これがオーツが探していたものを指すようです。

 謎(といっても大したことではありませんが)が解けたような気分になりました。
 なぜこんなことを疑問に思ったかというと、オーツの手元にあるものには「クリアーファイル」と書いてあるのです。クリアーファイルというと別のものを指すような気がしたので、気になって調べてみたのでした。
http://bungu.univcoop.or.jp/tf-750n-y/
を見ると、製品の中に挟まっている紙には「クリアーファイル」と書いてあるのに、カタログには「クリアホルダー」と書いてあります。
 どうも名称が混乱しているようです。

 ところでクリアホルダーですが、厚いものを入れてしばらく(数年間?)放置すると、変形してしまって、紙を押さえる力がなくなり、使い勝手が悪くなります。オーツの実体験です。まあ安いものですから(しばしば無料でもらえたりします)、再利用なんかせずに、使い捨てるのが正しいのかもしれません。何となくもったいないように思うあたりは、オーツの感覚の古さを物語っているようです。
posted by オーツ at 03:05| Comment(2) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月01日

無断引用

 文章を書くとき、他人の書いたものを引用することがあります。他人の意見を自分のいいたいことの根拠に使ったり、他人の意見に反論したり、こんな言い方があるということでことばについて考えるときの用例として使ったりします。
 オーツが気になったことは、「無断引用」ということばです。使われる文脈からすると、無断で引用してけしからんというような意味で使われることが多いようです。
 しかし、引用というのは無断でするもので、著者に断ってから引用するものではありません。引用される側としては、拒否権はありません。
 そんなことでネットを検索してみたら、こんな記事がヒットしました。
http://id.fnshr.info/2014/03/16/mudan-inyou/
「無断引用」というのは誤用が多いということで、オーツはこのサイトの主張に同意します。
 それにしても、「無断引用」という誤用がマスコミ関係で多いとは何たることでしょうか。記者が間違えているとは、一体どうしたことでしょう。マスコミなのに、記者などに著作権教育をしていないのでしょうか。こうして誤用が広がっていくのです。残念な話です。
posted by オーツ at 03:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月08日

剰男(ただし中国語)

 オーツは日経新聞で読みました。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24H6H_X00C15A4EAC000/
 中国語で未婚男性のことを剰男というのだそうです。「剰」は「余り」のことです。何とも残酷な命名です。日本語でも、この漢字を使う語にあまりいい意味はありません。学研国語大辞典の記述では、以下のような語が見つかります。
  剰え(あまつさえ)=その上に。おまけに。
  剰員(じょういん)=余分の人員。余った人員。
  剰語(じょうご)=むだなことば。よけいなことば。
  剰余(じょうよ)=余り。残り。余剰。
 日本語の「未婚男性」は、今はまだ結婚していないが、これから結婚する(可能性がある)男性ということで期待を持たせる言い方ですが、中国語の「剰男」では、お前は余分だよと宣告されたような気分になります。
 日経新聞の記事では、「中国の一人っ子政策による人口構成の歪(ゆが)みが、思わぬ波紋を広げている。男女比の不均衡が招く「結婚難」が“人身売買ビジネス”の温床となり、東南アジアに住む女性が次々と中国の農村地域に連行され、現地男性と強制結婚させられているのだ。」ということで、強制結婚という名前の人身売買を描いています。
 ぞっとするような事件ですが、中国ではこれが笑えない現実なのでしょう。剰男が大量に生まれているのが現実というわけです。「20年までに、中国の結婚適齢期の成人男性は女性よりも3千万人多くなると見込まれる。」ということですから、規模が違います。しかも、これに都市と農村の格差がありますから、農村部の男性の嫁不足はきわめて深刻なものになっているのでしょう。今、一人っ子政策をやめたって、その「成果」が出てくるまでには20年かかります。人口が多いということは苦労も多いということなのでしょうか。
posted by オーツ at 04:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月08日

新語でも死語

 死語といえば、一般に二つの意味があります。
 一つは「語=言語」で、話し手のいなくなってしまった言語(たとえばヒッタイト語)を指します。
 もう一つは「語=単語」で、使われなくなった単語を指します。
 後者は、古語などにたくさんあって、現代まで命がつながらなかったことがわかります。
 しかし、最近は、新語でも死語になる(というか死語と呼ばれる)ことがあるようです。
 オーツは日経新聞の記事で見かけました。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO82912100W5A200C1000000/
最近は、死語をわざと使って楽しむような使い方が広がっているということです。ツイッターなどで死語と呼ばれている例を記事で取り上げています。
 記事中には、2000年代以降の流行語というのがあり、
http://www.nikkei.com/news/image-article/?R_FLG=0&ad=DSXZZO8291213006022015000000&bf=0&dc=1&ng=DGXMZO82912100W5A200C1000000&z=20150305
こういうのが死語なのだそうです。「なう、あげぽよ、キュン死に、てへぺろ、さげぽよ、ダメよ〜ダメダメ、禿同、おこ、推しメン、リア充」
 「ダメよ〜ダメダメ」は日本エレキテル連合のネタで、2014年度新語・流行語大賞を受賞したものです。そういうのが今や死語と呼ばれるのですから、流行語は流行するのも早いけれど廃れるのも早いといえるでしょう。オーツなどは「おこ」なんて知りませんでした。知ったときにはすでに死語とは、オーツが世の中の動きについていってないことを物語っています。
 オーツがちょっと驚いた記事でした。
ラベル:死語
posted by オーツ at 03:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月04日

サイレントチェンジ

 オーツが日経新聞の記事
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO83607810U5A220C1000000/
で見かけたことばです。
 「サイレントチェンジ」とは、メーカーの知らぬ間に、取引先の素材メーカーなどに材料の組成を変えられてしまうことを指すのだそうです。たとえば、メーカーは日本企業であっても、発注先は台湾企業、素材メーカーは中国企業だったりするわけですが、素材メーカーが勝手に素材を変更してしまうことがあるというのです。それで、あるはずのない異常加熱が起こったりするというのですから恐い話です。
 事故が起これば、責任はメーカーにあると考えられます。素材メーカーが日本企業であれば、こんなひどいことは起こらないはずですが、中国企業であったりすると、コスト削減で勝手に材料を変えてしまうことくらいはありうると思われます。しかし、結果的に大きな損失を被るのは日本企業ということになります。
 日本企業としては、安心して外国企業に任せるのでなく、自分たちで定期的に検査しつつ、サイレントチェンジが行われていないか、確認するようにしなければなりません。
 まあ、それにしても、そんなことをする中国企業とは、一体、製造者の責任というものをどう考えているのでしょうか。安易に中国企業に発注するのも問題ですが、そうはいっても圧倒的なコスト削減が可能ならば、中国企業を利用するのも悪いことではありません。中国企業はサイレントチェンジがあるものだということを想定しながらビジネスを継続するしかないのかもしれません。
 それにしても、こういうことばがあるなんて、中国は「恥ずかしい」と思わないのでしょうか。思わないのでしょうね。思っていればこんなことはしないはずですから。
 そういう現象が現実にあるから、それに命名する必要があったのであり、サイレントチェンジといわれるようになったわけです。まさにことばは現実を映し出すものだといえます。
posted by オーツ at 02:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月24日

おバかわいい

 オーツは、朝日新聞の記事で知りました。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11612983.html
 「「おバかわいい」写真家が講座」とか「講師は、エムスタの読者写真コラム「おバかわいいね写真館」の講評をしているフリーカメラマンの望月やすこさん。」というような言い方です。
 「おバかわいい」という言い方があるのですね。初耳でした。
 どんな意味かと思って、ネットで調べると、
http://dic.pixiv.net/a/%E3%83%90%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%A4
に「バカ+カワイイ=『バカな子ほどカワイイ』様を示す言葉。」とありました。
 「ばかわいい」に接頭辞の「お」が付いた形です。語感として、「ばかわいい」よりも「おばかわいい」のほうが自然な感じです。「おば」+「かわいい」のような感じにも聞こえ、2拍語は日本語として安定していることも影響しているのでしょう。
 この語がどれくらい定着しているのか、Yahoo! で検索してみました。
   "おバかわいい" 25件
   "おばかわいい" 2950件
なるほど、オーツの予想通り、「おばかわいい」の方が圧倒的に多く検索できます。「おバかわいい」はごくわずかしかありません。
 朝日新聞の記者は、「おバかわいい」のほうで記事を書いていました。元々は写真館の名前ですから、固有名詞ということになるのでしょう。

 ちなみに、"ばかわいい" で検索すると、「黙ってればかわいいのに」のような接続助詞の「ば」+可愛いが大量に検索されてしまうので、「ばかわいい」の検索件数としては不明ということになります。
posted by オーツ at 03:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月22日

事由

 オーツが長年(半世紀以上!)誤解していたことばがあります。
 「事由」です。
 「じゆ」と読むとばかり思っていました。
 カナ漢字変換をしてみたら、うまく変換できなかったので、調べてみたら、正しくは「じゆう」でした。
 長音の有無なので、耳で聞いていても勘違いしてしまうことはよくあることなのでしょう。
 「由」の漢字は、「ユ」と短く読む場合と「ユウ」と長く読む場合があります。
 「ユ」では、由来とか、経由などがあります。「ユウ」では、自由とか、理由などがあります。
 事由は「じゆう」だったのですね。青天の霹靂とでもいいましょうか、オーツには大ショックでした。しかし、まだまだ誤解したままのことばがありそうです。そういったものは、気が付かなければ、かえって幸せかもしれません。
 何でもないものに誤解があるという一例でした。
ラベル:事由
posted by オーツ at 04:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする