2021年03月23日

メゾン・ド・エイム

 オーツは、自宅の周辺を散歩しながら、いろいろなアパート・マンションの名前も見ています。中には驚くようなものもあって、なかなか楽しいものです。
2021.3.10 http://o-tsu.seesaa.net/article/480415887.html
2020.8.26 http://o-tsu.seesaa.net/article/477040027.html
2020.10.27 http://o-tsu.seesaa.net/article/478132764.html
 さて、先日、また変わったものを見つけてしまいました。
 練馬区旭丘1-35-2 にあるアパートですが、壁の銘板を見ると、フランス語とカタカナが並んで書かれていました。

aime.JPG

 フランス語のほうは「Maison d'aimé」と書いてあります。最後の「e」の上にはアクサンテギュが付いています。そしてカタカナのほうは「メゾン・ド・エイム」と書いてあったのです。フランス語とカタカナが並んで書いてあれば、普通はそのカタカナがフランス語の読み方を表すものでしょう。しかし、これは違います。
 これを見て、オーツはとても不思議に思いました。
 フランス語で名前を付けるくらいなのだから、命名した人(おそらく所有者)はフランス語の知識があるのでしょう。それにしてはこのカタカナはフランス語を知らない人が書いたとしか思えません。それを堂々とカタカナで書いて掲示しているわけです。
 第1に、「aimé」ですが、これは「エイム」とは読みません。カタカナで発音を示せば「エメ」が近いでしょうか。(厳密に言うと二つの「エ」は母音の広狭が違います。)フランス語としての発音は、以下がくわしいと思います。
https://fr.wiktionary.org/wiki/aim%C3%A9
この語は、「愛する」という意味の動詞 aimer(これもエメという発音ですが)の過去分詞の形です。これが形容詞(男性単数形)に転じて「愛されている」というような意味もあります。さらに、名詞の用法もあって、「愛されるもの」や「愛される人」くらいの意味でしょうか。Google の辞書では「愛」となっていますが、それでは「amour」と区別が付かなくなるので、あまりいい訳語ではないと思います。
 「e」にアクサンテギュが付いていれば、それは「エ」と読むことを表しています。
 第2に、「d'」ですが、これは「de」の省略された形です。意味は日本語の「の」、英語の「of」に相当します。「chemin de fer」(鉄の道→鉄道)とか「pomme de terre」(大地のリンゴ→じゃがいも)とかを大学1年生(50年前!)のときに習ったことを思い出しました。これが母音で始まる語の前に来ると「e」の母音が脱落して、つなげて発音されます。それを表すために「de」ではなく「d'」と書きます。
 つまり、「Maison d'aimé」をフランス語として普通に読めば「メゾンデメ」となるわけです。
 それが「メゾン・ド・エイム」と書いてあったのでした。そうですか。名前は自由に付けてかまわない性格のものですが、……。
posted by オーツ at 04:29| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月04日

3歳の孫が「アンマンマン」と発音した

 オーツの孫の一人は3歳になったばかりです。いろいろな話ができるようになってきて、孫と話をしていても楽しいです。サ行音の発音はうまくできないので、「警察」とかは言えません。
 先日オーツが気がついたのですが、アンパンマンのことを「アンマンマン」と言っています。パ行音が言えずに、マ行音になっています。何と、パ行音とマ行音で習得のスピードに違いがあるようなのです。
 そんなことでは、「ママ」が言えても「パパ」が言えないのではないかと思いますが、さて、どうなのでしょう。
 孫が我が家で何時間か過ごすことがあったので、さっそく実験してみました。
 「ママっていえる?」と聞くと「ママ」と返してきます。
 「パパっていえる?」と聞くと「パパ」と返してきます。えーっ!
 「じゃ、アンパンマンっていえる?」と聞くと「アンパンマン」です。何ということでしょう。先日「アンマンマン」と発音していたのはどういうことなんでしょうか。ちゃんと「アンパンマン」と言えるのです。
 さらに「おとうさんは?」「オトータン」「おかあさんは?」「オカータン」と言いながら笑っています。自分でサ行音が言えないことをわかっているようです。
 [m] も [p] も「唇音」(しんおん、くちびるおん)であり、子供の習得が早いことが知られています。[s] は摩擦音で、これは発音がむずかしく、子供の習得も遅くなります。3歳でこれが言えなくても、特に気にすることではありません。
 「アンマンマン」の発音を聞いてオーツが喜んだのは、ぬか喜びだったわけです。
posted by オーツ at 03:52| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月02日

スイカのアクセント

 あるとき、オーツが妻と話をしていたときのことです。
 妻が自転車の鍵をなくしたと思ったら、孫が通っている保育園に近所の人が落とし物として届けてくれたという話でした。その保育園では、近所の人からいろいろ落とし物が届けられるという話になりました。中には「スイカ」があったりして……となって、オーツはビックリしました。妻はアクセント型として「ス」が低く「イカ」を高く発音したのです。金田一式で表現すると「○●●」、NHK発音アクセント辞典式では「スイカ ̄」となります。これは果物の「西瓜」のアクセントなので、そんな大きなものを落としていく(そして落としたことに気付かない)人なんているのかということで驚いたのでした。
 話をよく聞くと、実は、JRなどで使うプリペイドカードの SUICA のことでした。こちらは「ス」が高く、「イカ」が低くなります。「誰何」と同じアクセント型で、「●○○」ないし「ス\イカ」です。
 妻はアクセントの型区別のない地域である茨城県水戸市の出身です。50年以上も東京に住んでいる(つまり人生の大半を東京で過ごしている)のに、いまだに(たまにですが)アクセントを間違えて発音したりします。SUICA は、子供のころにはなかったものですから、子供のころのアクセント習得の影響が直接出ているわけではありませんが、新しく出たもののアクセントの認知に弱いということです。こんなところにも無アクセント地域の出身ということの影響があるものだということで、感慨深く思いました。
posted by オーツ at 04:30| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月26日

お寺を店と呼ぶ

 オーツが住んでいる近くに「江古田不動尊」というお寺があります。
 散歩の途中でこの前を通りかかると、入口に通行禁止の柵が設置してあって、何やらメッセージが書かれていました。

hudouson.JPG

 そこに書いてあった手書きのメッセージを以下に示します。
毎年御来店いただいており
ますが!
今年は江古田氷川神社下
にこの一店舗のみとさせて
いただきます。
御用の方は 03-3951-XXXX
  YY までご連絡ください。
(12月27日より12月30日まで)
   氷川神社下

 XXXX は電話番号で、YY は名字になっていました。ここでは伏せ字としておきます。
 このメッセージには、一部、意味がわかりにくいところがありますが、まあ、それはそれとして、オーツが興味深く思ったのは、お寺に行くことを「来店」と呼んでおり、また、一つ一つのお寺を「店舗」と呼んでいることです。
 お寺はお店だったのですね。
 これは知りませんでした。
posted by オーツ at 05:29| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月21日

デバイスフィンガープリント(DF)

 オーツは日経新聞でデバイスフィンガープリント(DF)に関する記事を読みました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ088KE0Y0A201C2000000
(2020年12月19日 2:00)
 ユーザーごとのネットの閲覧記録が秘密裏に蓄積されているとの話です。その際、ユーザー個人を識別するために用いられている情報がデバイスフィンガープリント(DF)と呼ばれているものです。
 フィンガープリントというのは指紋のことですが、あたかも指紋のように個人が識別されているというところが恐いところです。
 似た技術にクッキーがありますが、クッキーが問題視されるようになってから、クッキーの代替技術として DF が注目されるようになってきたというわけです。
 DF では、ユーザーが使っているデバイス(パソコン)の動作環境の特徴を収集します。ブラウザーの種類や設定、OSのバージョン、IPアドレス、画面の解像度、ハードディスクの空き容量、タッチパネルの有無、図形の描画機能、カメラの種類などを組み合わせることで、9割以上の精度でユーザーが識別できるということなので、まさに驚きの技術です。企業としては、こういう履歴を集計・分析して、ユーザーごとに最適な広告を表示することができるというわけです。
 しかし、こういうことで自分のネット閲覧履歴が収集され(名前や住所は収集されないにしても)、分析されるというのは、気持ちが悪いものです。自分の好みが見知らぬ第三者に知られている感覚というのはいやなものですし、1台のパソコンを複数人で使う場合など、必ずしも自分の好みでないものが(実は身近なあの人の好みですが)広告に反映するというのも嫌味です。
 スマホは個人が使うものなので、共同利用者の問題というのはないわけですが。
 テクノロジーの発達によってプライバシーが侵害されていることの一つの実例になるのかもしれません。大変な世の中になってきたものです。
 Yahoo! で "デバイスフィンガープリント" を入れて検索すると、1,380 件の記事が見つかります。ただし、9ページ目で 87 件表示したところで表示がとまってしまいます。まだ「ホカホカの新語」なのかもしれません。
 検索結果の一部を以下に示しておきます。
https://makitani.net/shimauma/device-fingerprinting
https://docs.oracle.com/cd/E53284_01/admin.1112/b70199/finger.htm
http://e-words.jp/w/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88.html
https://kotobank.jp/word/%E3%83%87%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0-1711385
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%83%87%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0/
https://re-date.com/page/page-6-2/
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2020年12月13日

中国製品の説明書に見る日本語の間違い

 中国製のさまざまな製品を買うと、その説明の日本語が相当に問題のある場合がかなり見られます。
 オーツは先日クルマの中で使う傘入れというか傘ポケットを買いました。その日本語が相当にひどかったので、以下、そのまま書き写しておきます。
 【 】内に、オーツが推定する正しい書き方を示しました。
使用上の注意
・濡れた傘は雨のしすく【しずく】をよく切手【切って】から傘ポケット(こ【に】入れてください。
・長時間濡れた傘を入れたまま【ままに】しておくと、水がしみ込む恐れがありますので)注意ください【ご注意ください】。
・当たってけがをされる恐れがありますので;【、】傘の骨は広がらないよう束ねてカら【から】傘ポケットに入れてくだ8い【ください】。
・傘の入った傘ポケットが車の振動で大会く【大きく】揺れることがありますのでご注意くた、さい【ください】。
・破損の原因となりますので二【、】傘を入れる時に強く押しこまないでくだい【ください】。
・使用後は最下部のホックボタソ【ボタン】をタトして【外して】しつカ、リと【しっかりと】水抜持【水抜き】してから、<【トル】乾かし保管してください。
・洗濯はで急ません【できません】ので、汚れた場合は濡れタオルなどで拭ぷ【拭き】取ってください。
──────────────────────
 材質/ナイロン(裏面ハイパロンコーテイング【コーティング】加工)
 製品サイズ(約)/ヨコ19×タテS8em【58cm】(最下部ホックボタン奇【を】とめて使用時)

 ここまでひどい日本語の表示はなかなか珍しいと思います。
 なぜこのような誤字が起こるのか、まったく想像がつかないものが多々あります。
 それにしても、こういう取扱説明書を添付して売る会社というのは、自社製品に関して恥ずかしくないのでしょうか。ないのでしょうね。恥ずかしくないから、今のままで販売しているというわけなのでしょう。
posted by オーツ at 04:36| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月03日

splendored - splendid

 「慕情」という映画があります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%95%E6%83%85
1955 年の古い映画です。原題は "Love is a many-splendored thing" です。
 この映画の主題歌が有名で、オーツは過去に何回も聞いたことがあります。
 で、オーツがずっと誤解していたことですが、splendored ではなくて splendid だと思い込んでいました。
 あるとき、とあるサイトで splendored を見かけたときも、これは書き手の誤解で、正しくは splendid だと思っていました。その後、気になって、原題を調べてみると、すべて splendored が出てくるので、これが正しく、オーツが思い込んでいた splendid がむしろ誤解であったことがわかりました。
 何十年も誤解していることがあるものです。気がついてよかったと思いました。きっとこれ以外にもたくさんオーツが誤解していることがあることでしょう。誤解に気がつくことは新発見と同じことで、とてもおもしろいことだと思います。
 Yahoo! で "Love is a many splendid thing" を検索すると、1,830 件が見つかります。ずっと見ていくと、80 件ほどで表示が切れてしまいます。オーツと同じく誤解している人がいそうです。
 ちなみに splendored という言い方ですが、日本語サイトで用例を検索すると、この映画くらいしか見つかりません。英語サイトで検索すればいろいろ他の用例が見つかるのかと思いますが。

posted by オーツ at 04:04| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月27日

MA' MAISON

 オーツが自宅周辺を散歩していると、いろいろと不思議なものが目につきます。そういうものが気になります。
 建物に「モン・メゾン」という変な名前がついている話は以前書きました。
2020.8.26 http://o-tsu.seesaa.net/article/477040027.html
 その後、「マ・メゾン」という建物を見つけました。
 これは「マ・メゾン中野」という建物で、〒165-0023 東京都中野区江原町1丁目5 にあります。
 この建物、
https://www.homes.co.jp/archive/b-31135188/
によれば、木造のアパートのようです。
 「マ・メゾン」という言い方はフランス語として正しい言い方です。
 Google ストリートビューで写真を示しましょう。
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%9E%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%82%BE%E3%83%B3%E4%B8%AD%E9%87%8E/@35.7288723,139.6767146,3a,15y,228.55h,95.05t/data=!3m6!1e1!3m4!1s7E3pdFPTtQ2LteBJuzH3KQ!2e0!7i16384!8i8192!4m13!1m7!3m6!1s0x6018ed5befb1f6ad:0x281a47e247595d8b!2z44CSMTY1LTAwMjMg5p2x5Lqs6YO95Lit6YeO5Yy65rGf5Y6f55S677yR5LiB55uu77yV4oiS77yR77yV!3b1!8m2!3d35.728729!4d139.676635!3m4!1s0x6018ed5beef21e09:0xdf50cd7e228d39b4!8m2!3d35.7288375!4d139.6766576
 長い URL ですので、コピペでブラウザに貼り付けるようにしないと写真が見られないと思います。
 写真を見ると、カタカナと一緒にアルファベットも示されていますが、「MA' MAISON」とあります。残念ながら、フランス語としてはアポストロフ「'」が余分です。オーツとしては、なぜアポストロフが付いているのか、建物の所有者に聞いてみたいと思いました。何か意図があるのでしょうか。
posted by オーツ at 04:10| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月25日

毎正時を「まいせいじ」と読んでいた

 オーツがカナ漢字変換で日本語を入力していたときのことです。「毎正時」を入力しようとして、「まいせいじ」を入れて変換しました。ところが、「せいじ」という人名などが大量に表示され、「正時」が表示されません。
 変だなあと思いましたが、調べてみてわかりました。「毎正時」は「まいしょうじ」が正しい読みで、「まいせいじ」は誤読です。
 Yahoo! で検索して、ヒット件数を比較してみると、以下のようになります。

"毎正時" "まいせいじ" -"まいしょうじ" 8件
"毎正時" "まいしょうじ" -"まいせいじ" 210件

 ネット内にある記事で「正」を見てみると、
https://mojinavi.com/d/u6b63
「3.まさ。まさに。まさしく。ちょうど。」という意味で、両方の読みが載っていました。
ショウ。「正午(しょうご)・正味(しょうみ)・正目(しょうめ)」
セイ。「正方形」

 なるほど、この意味でショウとセイがあるのですね。となると、「毎正時」の読みを間違える人がいても不思議ではありません。
 まあ、あまり使用頻度が高い語でもなさそうなので、だんだん使われなくなると、読みも忘れられていくのでしょう。
posted by オーツ at 04:18| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月01日

大竹ステンドグラス vs. 大竹ステインドグラス

 オーツが自宅付近を散歩していて、気がついたことです。
 目白通りを歩いていたら、「大竹ステンドグラス」という会社がありました。中野区江原町3−5−5 にあります。ホームページもあります。
https://www.ohtake-stained.com/
 さて、オーツが気がついたことというのは、会社の名前を書いた看板が二つ掲示してあるのですが、その名前が異なっていたことです。
 一つは「大竹ステンドグラス」ですが、もう一つは「大竹ステインドグラス」です。「イ」の有無が違います。
 Google map の写真の URL を示します。

https://www.google.co.jp/maps/place/%EF%BC%88%E6%A0%AA%EF%BC%89%E5%A4%A7%E7%AB%B9%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%B9/@35.7307703,139.6751249,3a,37.5y,23.1h,101.09t/data=!3m6!1e1!3m4!1ser2tTVF5iJwWkvGoARbGXA!2e0!7i16384!8i8192!4m7!3m6!1s0x6018ed5c9816b617:0xb31a6eb21dd5bd7f!8m2!3d35.730871!4d139.6751862!14m1!1BCgIgARICCAI?hl=ja

 長い URL ですので、コピペでブラウザに入れて写真を表示してみてください。
 建物の壁には「大竹ステンドグラス」とありますが、歩道のそばの塀の上には「大竹ステインドグラス」とあります。
 会社名というのは、法務局に届けてある名前が正式名称であり、それを間違えて書くというのは普通あり得ません。
 よく見ると、建物の壁のほうには、会社名の下に電話番号が書いてあります。「TEL 952-1228」と読めます。一方、塀の上には電話番号は書かれていません。局番が3桁になっているのは、東京の場合、古い局番であり、1991.1.1 から4桁に変更になりました。ホームページには4桁の局番が書かれています。
 ということは、この看板が設置されたのは1991年以前ということになります。
 もしかして、もっと古い時期に「ステインドグラス」と名乗っていた時期があったのかと思いましたが、それは見つかりませんでした。
 大竹ステンドグラスという会社の歴史を見てみても、
https://www.ohtake-stained.com/history/index.html
はじめから一貫して「ステンドグラス」と表記しています。
 会社案内を見ても、
https://www.ohtake-stained.com/company/index.html
「ステンドグラス」です。
1928年 ・千代田区麹町に千代田ステンドグラス製作所創設
1953年 ・株式会社 大竹ステンドグラス設立

というあたりも「ステンドグラス」です。
 大竹ステンドグラスが正しいと結論できそうです。
 ネットで「"大竹ステインドグラス"」を検索すると、Mapion の地図、FOURSQUARE CITY GUIDE、MapFan の地図など10件ほどヒットしますが、「"大竹ステンドグラス"」は90件ほどヒットします。
 オーツは、不思議なことがあるものだと思いました。会社の関係者が自分の会社の名前を間違えて書くなんてことがあるのでしょうか。間違えても、看板を設置するときに気がつくはずだし、そのときに気がつかなくても、誰かが気がつくし、気がついた時点で直すものでしょう。そのままにしていることがどうにも解せないと思いました。
 もしかしてつい最近設置されたものなのかとも思いましたが、Google ストリートビューの2009年10月の写真を見ても、現在と同じものが写っています。10年以上も間違った名前を名乗っていることになります。
posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月26日

モン・メゾン

 オーツが朝の散歩をしているときのことです。
 アパートなどにはいろいろな言語の名前がついているもので、オーツとしては興味を持って見ています。
 ふと、新宿区西落合4-8-16 に「モン・メゾン」という名前の建物を発見しました。
https://www.homes.co.jp/archive/b-20460173/
https://www.mansion-note.com/mansion/1790708
 Google map からストリートビューで当該の建物を見ることができます。
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%80%92161-0031+%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%96%B0%E5%AE%BF%E5%8C%BA%E8%A5%BF%E8%90%BD%E5%90%88%EF%BC%94%E4%B8%81%E7%9B%AE%EF%BC%98%E2%88%92%EF%BC%91%EF%BC%96+%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%82%BE%E3%83%B3/@35.7284297,139.6792592,3a,15y,169.32h,94.31t/data=!3m6!1e1!3m4!1spYEUkM-hBJ3VkY5PD3c05w!2e0!7i16384!8i8192!4m5!3m4!1s0x6018ed5991169f41:0xc8774f59b35c6122!8m2!3d35.7283334!4d139.6792333?hl=ja
 これで、はっきり名前が確認できます。
 これはフランス語だろうと思います。
 「モン」は「私の」という意味で、「メゾン」は「家」です。ただし、「maison」は女性名詞であり、「mon」は男性名詞に続く形なので、変です。「ma」が女性名詞につながる「私の」です。だから、「モン・ペール」(私の父親)とか「マ・メール」(私の母親)とかいうことになります。フランス語では発話者の性別ではなく、次に来る名詞の性別で使い分けます。というわけで、「モン・パリ」とはいいますが、「モン・メゾン」とはいわず、「マ・メゾン」といいます。
 日本ではフランス語の知識は一般的でないので、こういう間違いもよくあるようです。
 念のため、ネットで「モン・メゾン」を検索すると、そういう名前の建物が日本各地にぞろぞろ見つかります。
 ちなみに、検索結果を見ていくと、チョコレートにもそんな名前があると思われましたが、よく見ると「アソルティモン メゾン S1」
https://www.lamaisonduchocolat.co.jp/ja_jp/coffret-maison-milk-dark-chocolates-ganache-pralines-29-pcs
のような場合であり、これは「アソルティモン」Assortimon というフランス語ですので、当てはまりません。
 「"モン・メゾン" -アソルティモン」で検索して52件もあります。
 何かちょっと恥ずかしいような気がします。
続きを読む
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2020年05月21日

区と City と Ward

 オーツが自宅の周りを散歩しているときに気がついたことです。
 道路(の上)に出ている練馬区の看板(区の境界線上にあり、ここから練馬区だということを示している)を見たら Nerima City と書いてありました。おもしろいのは「City」の部分が新たに書き直されていたことです。何かから City に書き換えられたわけです。
 オーツがその昔英語での住所表記を習ったとき、「区」は Ward とするように言われましたが、今は違うのでしょうか。
 気になって、散歩しながらあれこれの看板類を見てみると、中野区も Nakano City、新宿区も Shinjuku City、豊島区も Toshima City という書き方がされています。
 いつの間に変わったのだろうと思い、ネットで検索してみると、「区」は City か Ward かという問題を論じた記事がいろいろ見つかりました。

https://backnumber.dailyportalz.jp/koneta04/08/20/02/
https://www.toishi.info/email/address.html
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q146162959
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/1689104.html

 東京の場合は、今や、Ward よりも City が普通になったようです。オーツの常識はすでに古くなってしまいました。
 それにしても、考えてみるとおかしな話のように思いました。
 東京のように「東京市」がなく、区の上は「東京都」になってしまう場合と、「横浜市」や「広島市」のように区の上に「市」がある場合では、「区」を表す英語が違ってくるのでしょうか。その場合、日本語では同じ「区」なのに、英語で表記する場合に違ってくるなんて、いかにも不統一だと思います。
 ちなみに、オーツが住所を英語で書く場合は、○○-ku と書くようにしています。日本語のローマ字表記が最も間違いが少ないと思うからです。
ラベル: city Ward 東京
posted by オーツ at 05:48| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月11日

前向き駐車

 オーツが散歩していて、とあるコンビニの前を歩いて通りかかったときのことです。コンビニの駐車場に「前向き駐車」と書いてありました。駐車場の向こう側は壁になっていました。その壁に大きな字のポスター(というか掲示板)が貼ってあったわけです。
 オーツはこのことばに違和感を感じました。まず思ったのは「前向き」とはどちら向きかということです。
 その駐車場のクルマを見ると、フロントから入れているクルマとバックから入れているクルマの両方がありました。駐車している人だって意味がわかっていないわけです。
 帰宅後にネットで検索してみると、簡略なアンケート調査の結果がありました。
https://car-moby.jp/article/car-life/useful-information/meaning-of-forward-parking/
 ツイッターで全184人が投票したアンケートの結果ですが、6:4 で票が分かれたとのことです。やはり、全員が一致して理解しているわけではなさそうです。
 この問題を考えてみると、そもそも「前向き」という命名がまずいと思います。「前」とは、人間を基準にする場合、身体を軸に考えて、顔(目や鼻先)が向いている方向を表します。クルマの場合でいえば、ヘッドライトやフロントガラスがついている方向が「前」です。ということは、クルマがどこにどんな状態でどちらを向いて駐車しても、ドライバーが座席に座ればいつでも前を向いているのであって、その点からはすべてのクルマは前向きに駐車していると言ってもいいと思われます。
 正解は「壁に向かって駐車する」ですが、「前向き駐車」という言い方はそのまま簡単に理解できるものではありません。
https://hasumame.com/car/tips/park-backward/
 この記事を読むと「「前向きに進んで駐車する」と読み替えればわかりやすい」と書いてあります。その通りです。しかし、それを短くして「前向き駐車」としてしまうと、その意味が失われてしまいます。
https://with.sonysonpo.co.jp/wisdom/drive/detail_236173.html
 この記事では、「前向き駐車は英語では「head in parking」となり、クルマの前方から駐車スペースに入れるのが正解です。」と書いてあります。head in という英語は誤解がなくわかりやすいですね。
 日本語で何というべきか、代案をいくつか考えてみました。Yahoo! で WWW を検索した結果の件数も合わせて示します。

・前入り駐車 42 件
・前入れ駐車 197 件
・前から駐車 25,500 件
・前進駐車  8,840 件
・壁向き駐車 24 件
・外向き駐車 なし

 ただし、「前から駐車」は複合名詞ではなく、「前から駐車している〜〜」のような言い方が大半を占めます。
 ちなみに「前向き駐車」は 160,000 件です。かなり確立した言い方なんですね。
 こう並べてみると「前進駐車」が誤解がなくてわかりやすくていいように思います。
 「前向き駐車」の勢いが強いですが、みんなで「前進駐車」を推進すれば、こちらが定着するかもしれません。
 「前向き駐車」という日本語は変だから使わないようにしよう、という話でした。
posted by オーツ at 03:30| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月09日

集近閉

 新型コロナウイルスの感染に備えて、避けるべきは「3密」(密閉・密集・密接)だと言われています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/3%E3%81%A4%E3%81%AE%E5%AF%86
 しかし、SNS などでは「集近閉」を避けるようにという言い方が広がっているようです。習近平に引っかけた言い方であり、マスコミで出てくることはあり得ませんが、地下では相当にはやっているようです。
 Yahoo! で検索すると 133,000 件見つかります。
 オーツは、こちらの方がわかりやすくてピッタリだと感じました。
 「3密」という言い方では、「密」が付く三つは何だっけということで、もう一段階「想起」のプロセスが必要ですが、「集近閉」であれば、三つの漢字が使われているので、避けるべきものが直接表されています。しかも、この言い方であれば、一度聞いたら簡単に忘れないでしょう。
 こんな言い方を最初に考えた人はすごいですね。
posted by オーツ at 04:13| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月07日

移動平均

 最近、オーツにとってちょっと気になることがありました。「移動平均」とは何か、どうグラフ化するのかということです。
 オーツが違和感を覚えたのは朝日新聞の記事でした。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14466691.html
「自粛解除、大阪が独自基準 府知事、15日にも判断」
(2020年5月6日 5時00分)
 この記事の中に、以下のような言い方が出てきます。
 吉村洋文知事は会議後、記者団に「具体的な基準を示さず、単に延長するのは無責任だ。困っているのは大阪だけじゃない。(政府は)具体的な指標を全国に示してもらいたい」と指摘。基準は、(1)感染経路が不明な新規感染者が10人未満(2)検査を受けた人に占める陽性者の割合(陽性率)が7%未満(3)重症病床の使用率6割未満――の3点。これを「警戒信号の消灯基準」とした。(1)と(2)の数値は日々の変動が大きいため、過去7日間の平均(移動平均)をみる。

 さて、ここで「移動平均」というのが出てきますが、これは「過去7日間の平均」と定義されています。オーツはここに引っかかったのです。
 仮に、5月7日を基準日として考えたときに、5月1日から7日までの7日間(過去7日間といえばこれしかあり得ないと思います)の平均を求め、それを7日の値とするというように読めます。
 これは正しいのでしょうか。
 ネット内を検索すると、wikipedia でも同様の説明が出てきます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%BB%E5%8B%95%E5%B9%B3%E5%9D%87
単純移動平均(移動平均といえば普通はこのことです)のところに「例えば、10日間の終値の単純移動平均とは、直近の10日間の終値の平均である。」とあります。数式を見ても同じことで、ある日を基準にした10日間の移動平均とは、基準日から9日前から基準日までの10日間の合計を10で割って、それを基準日の値とするわけです。
 一方、ネットでは、これと異なる説明をしている記事も見つかります。

https://toukeigaku-jouhou.info/2015/08/23/moving-average/
「移動平均の意味や目的、求め方、注意点」
(最終変更 2018/12/17)
3日間の移動平均の求め方としては、
1日目、2日目、3日目のデータの平均を、2日目のところに当てはめる
2日目、3日目、4日目のデータの平均を、3日目のところに当てはめる
3日目、4日目、5日目のデータの平均を、4日目のところに当てはめる

 朝日新聞や wikipedia の説明と違っています。
 朝日新聞や wikipedia の説明によれば、「1日目、2日目、3日目のデータの平均を、3日目のところに当てはめる」ことになるのに対し、ここでは「2日目」に当てはめています。朝日新聞や wikipedia の説明では、「過去○日間」の平均となるのに対して、こちらは「前後○日間」となります。

 もう一つ、以下の記事も同じように説明しています。
https://bellcurve.jp/statistics/blog/15528.html
「移動平均の計算方法」
(2017/12/13)
https://bellcurve.jp/statistics/course/12933.html
「32-3. 移動平均」
これら二つの記事は同じサイト内の記事ですので、同じ内容になるのは当然です。Social Survey Research Information Co. による記事です。

 さて、移動平均に関してこのように異なる2種類の説明がなされています。
 オーツは困りました。どちらが正しいのでしょうか。
 どちらが「正しい」かをチェックするためには、専門家による記述に頼るしかないと考えます。
○竹内啓(編)(1989.12.4)『統計学事典』東洋経済新報社
○芝祐順・渡部洋・石塚智一(編)(1984.5.15)『統計用語辞典』新曜社
の2冊の記述を読んでみました。特に前者はオーツが一番信頼している統計学の事典です。分厚くて充実した説明が載っています。それによれば、「過去○日間の平均」でなく「前後○日間の平均」という説明がありました。(書いてある文言はこの通りではありませんが、趣旨をくみ取ればこう読めます。)2冊とも同じでした。
 というわけで、朝日新聞や wikipedia の記述は間違っているということになります。
 オーツが朝日新聞の記事を読んだときに違和感を覚えたのは、まさにこの点でした。
posted by オーツ at 04:19| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月04日

ライバー

 オーツは朝日新聞の記事で「ライバー」という言い方があることを知りました。
鈴木洋和「イチナナ「なんだ、この感覚」 日常のぞき見・投げ銭?」
(2020年2月29日 21時30分)
https://www.asahi.com/articles/ASN2X44S0N25PTFC01B.html
https://digital.asahi.com/articles/ASN2X44S0N25PTFC01B.html(全文)
 「ライブ配信アプリは、スマホを使って誰でも好きな内容を生中継できるアプリだ。配信者は「ライバー」と呼ばれる。」とあります。それを見る人は、「女性の日常をのぞき見しているような、変な気持ち」だそうです。
 「17(イチナナ)Live」では「ギフト」というしくみがあるそうです。それなりの収入になっている人もいるといいます。国内のライバーの6割は女性で、年齢は20〜30代が多いとのことです。

 Yahoo! で「ライバー」と入れて検索すると、いろいろな記事がヒットします。

https://social-lab.jp/aboutliver
 「全ての人をライバーと言えるわけではなく、ある程度ファンがついた人のことのみ使う言葉です。」というわけで、影響力がある人限定で指し示すことばだそうです。
 「ライバーはリアルタイムでのライブ中継を強みとしており、【中略】ライバーはスマートフォン1つで活動できます。」ということで、YouTuber とはまったく違う存在としています。リアルタイムでのライブ中継ということでは、特定の時間に視聴するしかないわけで、臨場感はあるものの、よほど時間の余裕がある人でないと、追いかけられないでしょう。

 以下、いくつか記事があり、読みましたが、個々に紹介するのも面倒なので、URL だけ示しておきます。
https://livedays.jp/livertoha
https://inspire-design.net/blog/liver/
https://stella-live.com/liver-info/%E3%80%90%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%80%91%E4%BB%8A%E3%82%92%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%82%81%E3%81%8F%E3%80%81%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%AA/

 新しい文化と言えなくもないですが、これはどうなんでしょう。
 配信者も視聴者も時間の制約が極めて大きいので、しくみ自体に相当な無理があり、オーツは多数の人に受け入れられるようにはならないのではないかと思います。しかし、こういう文化現象がどうなるかは予測できないことであり、もしかすると大化けするかもしれません。日本人の 1% しか興味を持たないとしても、全人口1億人を考えると 100 万人ですから、それなりの人数になるという面があります。
 ま、オーツがライバーになることだけはなさそうです。
 ライバー中のライバーは「ドライバー」とかいうのでしょうかね(冗談です)。
posted by オーツ at 02:38| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月29日

朝変暮改

 あるとき、オーツがパソコンで文章を書いているときに「朝変暮改」(ちょうへんぼかい)を入力しようとして一発で変換できませんでした。
 おやおやと思って辞書などを見てみると、朝令暮変(ちょうれいぼへん)、朝改暮変(ちょうかいぼへん)、朝令暮改(ちょうれいぼかい)などはあるのに、朝変暮改はないようです。
 中には、「スピーチに役立つ四字熟語辞典」
https://imidas.jp/fourchars/detail/X-01-S-17-8-0021.html
のように「朝変暮改」を見出しに挙げる辞書もありますが、「〔→〕朝令暮改(ちょうれいぼかい)」とだけ書いてあります。
https://imidas.jp/fourchars/detail/X-01-S-17-8-0028.html
のページを見ると、朝令暮改の類語として、朝変暮改(ちょうへんぼかい)/朝改暮変(ちょうかいぼへん)/朝出暮改(ちょうしゅつぼかい)/朝立暮廃(ちょうりつぼはい)の四つの四字熟語があがっています。
 goo 辞書(三省堂 新明解四字熟語辞典)
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%9C%9D%E4%BB%A4%E6%9A%AE%E6%94%B9/
でも同様で、「ちょうれい-ぼかい【朝令暮改】」の見出し語の下に、類語として「朝改暮変ちょうかいぼへん 朝改暮令ちょうかいぼれい 朝出暮改ちょうしゅつぼかい 朝変暮改ちょうへんぼかい 朝立暮廃ちょうりつぼはい 天下法度てんかはっと 三日法度みっかはっと」があります。
 辞典オンライン 四字熟語辞典ONLINE
https://yoji.jitenon.jp/yojic/1386.html
も同様で、朝令暮改(ちょうれい−ぼかい)の見出し語の下に類義語として「朝出暮改(ちょうしゅつぼかい)朝変暮改(ちょうへんぼかい)朝立暮廃(ちょうりつぼはい)天下法度(てんかはっと)」の四つがあがっています。
https://yoji.jitenon.jp/yojig/3261.html
でも、朝改暮変(ちょうかい−ぼへん)の見出し語の下に類義語として「朝改暮令(ちょうかいぼれい)朝変暮改(ちょうへんぼかい)朝令暮改(ちょうれいぼかい)天下法度(てんかはっと)」の四つがあがっています。
 それ以外の記述も同様なので、ここでは省略しますが、オーツはこれらの中でどれが基本か、わからなくなってしまいました。自分では「朝変暮改」が一番最初に頭に浮かんだのですが、メジャーなものではないようです。いくつかの辞書で見出しにあるので、オーツが間違って記憶していたのではなさそうですが、……。
 ネット(Yahoo!)で調べてみると、それぞれの検索のヒット件数は以下の通りです。ヒット件数の大きい順に並べました。

  "朝令暮改" 400,000 件
  "朝改暮令" 2,330 件
  "朝改暮変" 910 件
  "朝出暮改" 570 件
  "朝立暮廃" 153 件
  "朝変暮改" 144 件
  "朝令暮変" 96 件

 ずいぶんと大きな差があります。「朝令暮改」が桁違いに多く、一般的であることがわかります。
 オーツが入力しようとした"朝変暮改"はたった 144 件しか見つかりません。ほぼ使われていないといっていいかもしれません。
posted by オーツ at 03:22| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月28日

謝られたときの返事

 オーツは、あるとき地下鉄の通路を歩いていました。左前に30代くらいの女性が歩いていました。オーツは普通に手を振って歩いていたのですが、その女性も手を振って歩いており、その女性の右手がオーツの左手に触れました。ちょっと触っただけですが、見方によれば、女性の右手がオーツの左手をつかんだような形になったとも言えます。
 その瞬間に、女性が「あ、すいません」といいました。
 オーツは、特に謝られる必要もないと思いました。手が触れることくらいどうということはないし、それどころか、もしも若い女性に手を握られたら逆に嬉しく思うくらいです。(そんなことは今まで経験したことがありませんが。)
 オーツは、女性の謝る言葉を聞き、何か返事を返そうと思いました。しかし、適当な言葉が思い浮かびませんでした。こういうことばは、謝る言葉を聞いたら瞬時に出なければ意味がありません。1秒くらい考えてから「いえ、大丈夫です」とか言ったら、かえってけげんに思われるでしょう。オーツは発話のタイミングを逸してしまったので、無言のまま歩いて行きました。
 あとから考えると、「いえいえ」でも「かまいません」でも、何か返しておけばよかったなあと思うのですが、とっさの行動というのはむずかしいものです。考えたらもうダメです。
 ということは、あらかじめこういう状況のときに何というべきか、考えておいて、さっと口にできるように準備しておくのがよいということになります。たとえば、ちょっとぶつかったとか、混んでいる電車の中で足を踏んだとか、オーツが読んでいる本に他人の長い髪の毛がぱらりとかかったとか、いろいろなことで謝る状況というのがありそうです。「すみません」とかの謝る言葉はすぐに口をついて出るのですが、その返事は準備なしにはなかなか出ないように感じます。
 これからは「いえいえ」がさっと出るように準備しておくことにします。
ラベル:謝る 返事
posted by オーツ at 03:51| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月10日

5G

 最近よく見かける「5G」ですが、「第5世代移動通信システム」のことです。
https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/rd/tech/5g/
 Wikipedia にも登録されていますが、読み方は「ゴジー、ファイブジー」の二つがあるようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC5%E4%B8%96%E4%BB%A3%E7%A7%BB%E5%8B%95%E9%80%9A%E4%BF%A1%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0
 しかし、オーツがいろいろ聞いた限りでは「ファイブジー」の読み方がほとんどで、「ゴジー」というのはほぼ聞いたことがありません。NHKなどのテレビ放送でもそういっていますし、個人的な会話などでも、そう読む人が大半です。
 ちなみに、Yahoo! JAPAN のサイトで検索してみると、「"5G" "ファイブジー"」で 17,300 件、「"5G" "ゴジー"」で 859 件みつかり、ヒット件数に圧倒的な差が付いています。
 「ファイブ」はいうまでもなく英語読みです。日本語の中では、「5G」のような数字やアルファベットの読み方は、基本は日本語音で読んできたと思います。たとえば「4K、8K」(高解像度衛星放送)であれば「ヨンケー」「ハチケー」という言い方が普通で、「フォーケー」「エイトケー」という言い方は耳にしません。
 「5G」の場合も、5GB や 5GHz の略であれば「ゴギガ」という読みが普通です。
 「5G」を「ファイブジー」と読むことによって、日本語の数詞部分に英語が侵入しつつあるという現象が観察されるということになります。日本語における外来語の増加は押しとどめることができませんが、その一歩が数詞の読み方に象徴されるように感じられます。
 いうまでもなく、「ファイブ」という外来語は、こう書く限りにおいて問題はありません。昔から「クール・ファイブ」とかいう音楽グループがあったり、「ゴーグルファイブ」や「ゴーゴーファイブ」などというスーパー戦隊シリーズがあったりしました。それはそれでいいと思います。オーツは、「5」を「ファイブ」と読むことに違和感を感じるのです。
 英語文脈(英語を話している環境)では「ファイブジー」で問題ありませんが、日本語文脈では「ゴジー」を使いたいものです。
 とはいえ、多勢に無勢。ことばの問題は習慣ですから、オーツがそういう意見を持っていても、世の中に対する影響力はゼロであって、どうしようもありません。
 似た単語で3D(スリーディー)というのがあります。本気で探すともっとたくさん見つかるでしょう。
ラベル:5G 4K 8k 3D ファイブ
posted by オーツ at 03:59| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月20日

餅つき天気

 オーツは海保博之さんのブログで知りました。
https://blog.goo.ne.jp/hkaiho/e/7ca8f9d925c0ebcf85820d09b19db51a
「餅つき天気」ということばがあるそうです。
 短いブログ記事なので、全文引用してしまいましょう。
ニューショウで予報士が言っていた。
温度が1日交代で寒暖を繰り返す様。
言いえて妙。

 1行目は「ニュースショウ」のミスプリでしょう。予報士は気象予報士のことでしょう。
 2行目がその意味です。
 オーツは「餅つき天気」などという言い方を初めて聞きました。こういうときは、ネットで検索するのが普通です。さっそくYahoo! JAPAN で「"餅つき天気"」を検索してみました。
 すると、「温度が1日交代で寒暖を繰り返す様。」という意味の「餅つき天気」が一つも見つかりません。検索結果の先頭にこのブログ記事が出てくるのはいいのですが、そのあと、90件ほどヒットしたものが出てくるのに、そのほぼすべてが「お餅つき。天気は回復しそう」のように複合語の二つの要素の間に記号が挟まっているものです。" " でフレーズ検索すると、指定した単語列がその順番に並んで出てくるものが検索されるのですが、記号は無視されるので、こんなことになります。
 さて、ここでオーツは疑問に思いました。
 本当に「餅つき天気」という言い方があるのでしょうか。あるとすれば、たいてい WWW を検索すると数件とか数十件とかは出てくるものです。
 小学館の日本国語大辞典第2版にも見出しがありません。
 もしかして海保さんの聞き間違いとかいうことはないのでしょうか。
posted by オーツ at 07:00| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする