2008年05月17日

麗しのサブリナ(1954)

 オーツの見た映画です。オードリー・ヘップバーンが主演です。モノクロなのが残念です。
 この映画は、オードリーの魅力がすべてといった感じに仕上がっています。大富豪のお雇い運転手の娘=サブリナがフランスに留学して、きれいになって帰ってくると、大富豪の兄弟たちが娘に夢中になってしまうというお話です。
 最初の、フランスに行く前のオードリーも十分にきれいなので、なぜ周りの人はそのことに気が付かないのかと思いますが、まあお話なので、いいことにしましょう。
 サブリナがフランスから帰ってくるところでは、いかにも令嬢という感じで、それまでとは雰囲気が一変します。ファッションのセンスも抜群で、元々の素質がいいことに加えて、よく似合う衣装を身にまとうと、いっそう引き立つというものです。オードリーのドレス姿もまた魅力的です。
 現代のシンデレラ物語であり、ポーッとして見て楽しめる映画というべきでしょう。ときに、オードリー25歳。まさに花盛りでした。相手役のハンフリー・ボガートは55歳。もう少し若い人のほうがピッタリだったのかもしれません。
 21歳ころのオードリーの写真がネット内にあります。
http://www.allcinema.net/images/3/3629/p_42469_01_01_03.jpg
いかにも映画スターらしい、きれいな人です。


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2008年05月05日

レッド・プラネット(2000)

 オーツの見たSF映画です。火星への旅行を描きます。こういうジャンルが一番好きです。
 SFとはいいながら、火星旅行をかなりリアルに描きます。
 しかし、いくつかの点で違和感を覚えました。
 まず、虫です。火星に動物が生息するというわけですが、進化はそんな短時間ではできません。それともこの虫は地球から持ち込まれたと考えるべきでしょうか。しかし、地球には類似のものはいません(たぶん)。「人間を食べる」なんて、ウソっぽいです。よその世界に存在するものを食べて消化できるとも思えません。「何でも食べる」という設定でしたが、やはり、生物がエネルギー源として受け入れるためには、食物は一定の範囲内でないとダメでしょう。何でも食べてエネルギー源に変えられるというのはありえません。そもそも、生物が継続的に生きていくということは、多様な食物連鎖があって初めて可能なのではないでしょうか。
 次に、火星には(藻+虫の働きで)酸素があるという設定ですが、人間が呼吸できるほどの酸素を作り出すためには、動植物が火星上に大量に存在しなければなりませんが、映画の中では、そんなに大量に存在するようには描かれていません。火星の表面の大部分は砂漠みたいな姿です。また、火星に着陸した後も、ボンベ内の酸素がなくなるまで、火星上に酸素が存在することがわからないことになっていますが、それは変です。火星の大気中に酸素が含まれていれば、地球からの観測で簡単にわかってしまいます。
 火星上で爆発があったとき(虫を殺すためですが)、火星周回軌道上の母船からその爆発のようすが見えるのですが、そんな大爆発だったのでしょうか。爆薬はごくわずかしか見えませんでしたが。また、もしもそんな大爆発があったのなら、そのそばにいたギャラガーが無事に帰還できるのでしょうか。
 さらに、火星から母船まで帰ってくるときに、ロシアの宇宙船を利用するということになっていますが、古い宇宙船がそんなに簡単に動かせるとも思えません。宇宙船は超精密機械です。歩いていける範囲に複数の宇宙船が存在するというのもご都合主義です。
 こう考えてくると、この映画の基本的なストーリーに疑問が生じることになります。
 とはいえ、この映画は、火星への旅行を真に迫ってとらえていました。
 オーツが生きている間に地球外への(一般人の)旅行が現実化するのでしょうか。どうもそうではない気がして、残念に思っています。


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2008年04月11日

エイリアン2[完全版](1986)

 オーツが大好きなジャンル=SFアクション分野の映画です。
 もともと 137 分の映画だったのですが、完全版では 154 分になっています。映画館で初めて見ることを考えると、ちょっと長すぎる感じですが、劇場公開版でスジがわかったあとでは、完全版が長すぎるということはないと思います。完全版で付け加わったシーンも、けっこう大事なものが多く、これらがカットされていたなんて、もったいないと思わせるものばかりでした。カットするときって、監督にとっても身を切られる思いなんでしょうね。
 原題は Aliens で、第1作でエイリアンが1匹だけ出てきたのに比べ、今回はとにかくたくさん出てきます。こうして、原題の複数形の意味がわかります。完全版は劇場公開版よりもさらに多数のエイリアンを描きます。
 エイリアンシリーズの第1作と第2作では雰囲気がずいぶんと違ってしまいましたが、オーツは第2作のほうがずっとおもしろいと思います。第1作の設定を借りて、新たな世界を創造したといった感じでしょうか。
 ただし、宇宙空間における重力の描き方が不十分なのは(SF映画では非常に多いのですが)気になります。たとえば、母船から着陸船が切り離されるとき、まるで空中を飛ぶ飛行機のようで、切り離し作業に重力を利用しているような感じに描かれますが、実際には母船がいるのは無重力空間という設定なわけで、あんな切り離し方はできません。
 映画では、エイリアンは1匹が人間一人に取り付いて体内で成長することになっていますが、だとすると、エイリアンの母親があの植民星にいる人間の数をはるかに上回る数のタマゴを産んでもしかたがないように思いますが、どうなのでしょうか。映画の中では、相当な数のタマゴが並んでいましたが、卵がかえったあとは、共食いでもするのでしょうか。映画に出てきたあんなにも多数のエイリアンたちはどうやって成長したのでしょうか。


ラベル:エイリアン
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2008年03月11日

洋画と邦画

 オーツの映画の好みでいうと、洋画が好きで、邦画はほとんど見ません。
 邦画にはどうにもちゃっちいのが多いように思っています。
 最近、WOWOW で放送された『硫黄島からの手紙』を見たのですが、そのとき、邦画を見ないもう一つの理由に思い至りました。それは、映画のセリフ(日本語)がよく聞き取れないということです。ささやき声だったり、急に怒鳴ったり、ボロなスピーカーを通したりしてといろいろな声が飛び交うのですが、その日本語が聞き取れないことがあるのです。英語のときは字幕が出て、完全に読み取れます。
 洋画は(吹き替え版でなければ)ずうっと字幕が付いてきます。これは、どんな聞き取りにくい声でも、全部セリフがわかります。これがけっこう快適に思えるのです。
 オーツは意外と視覚人間なのかもしれません。耳で聞くよりも目で読むのが好きということです。
 余計な希望をいえば、もう少し字幕の量を増やしてほしいなと思います。原語(オーツがわずかに聞き取れるのは英語と韓国語くらいですが)と比べると、字幕ではセリフがかなり省略されているのです。もう少し文字が多くても、時間的には十分読み取れるように感じています。
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2008年02月13日

ウルトラヴァイオレット(2006)

 スタイリッシュなアクション映画です。ミラ・ジョボビッチ主演。あくまでさわやかでスマートに銃撃戦などを描きます。ストーリーはどうでもいい感じです。
 マンガが原作だけあって、ありえないシーンが多すぎます。でも、いちいちツッコミを入れてもしかたがないように思います。
 ミラ・ジョボビッチがとてもきれいに撮れているし、迫力あるアクションを見ていると、時間が経つのを忘れてしまいます。この映画は時間が短めなほうなので、あっという間に終わってしまう感じです。
 娯楽作品というのは、こういうのが典型なのでしょう。

 この記事を書きながら、「ウルトラヴァイオレット」という題名に関しては「ヴァ」を使い、「ミラ・ジョボビッチ」のところは「ボビ」を使っていることで、ちょっと違和感がありました。
 映画の題名は固有名詞で、日本の配給会社が付けるものですから、一種の商標のようなもので、そのままにしないといけないと思います。
 一方、人名は、基本的には書く人の好みで書いていいように思います。
 ということで、オーツの流儀で「ボビ」としました。
 ちょっと検索エンジン Google で調べてみると、
+"ウルトラヴァイオレット" 159,000 件 vs. +"ウルトラバイオレット" 72,000 件
で、前者が優勢です。
 一方、
+"ミラ・ジョヴォヴィッチ" 241,000 件 vs. +"ミラ・ジョボビッチ" 72,700 件
で、こちらも「ヴォヴィ」が優勢です。
 「+」を付けて、その表記だけに限定した検索をしたのですが、検索結果を見ると他の表記も検索されているようです。(もしかしたら同じ文書中に両方の表記が混在しているのかもしれません。原因不明です。)
 以上のことから、オーツの表記のしかたは問題があるのかもしれません。
 でも、ベートーベンはベートーヴェンとは書きにくいです。
+"ベートーヴェン" 2,010,000 件 vs. +"ベートーベン" 954,000 件
あ、こちらも今や「ベートーヴェン」のほうが多数派なんですね。オーツの頭が古いだけなのかもしれません。
 最後は、映画とは関係ない話になってしまいました。
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2008年02月01日

スピード(1994)

 オーツは、アクション映画が好きです。
 「スピード」は、中でも、始めから終わりまでアクションの連続で、はらはらどきどきで最後まで見ていられます。
 初めのエレベータからの脱出、走っているバスからの脱出、地下鉄での対決(と脱出?)と息つく暇さえありません。
 ストーリーは、かなりよく練られています。しかし、変なツッコミどころ満載です。
 エレベータへの爆弾の設置などは、犯人が(関係者でもないのに)よくあそこまで準備できたと思わせます。
 バスへの爆弾の設置も同じです。1台のバスにどうやってあんな大仕掛けができるのでしょうか。しかも一人でです。
 バスがスピードを上げて高速道路上の15メートルのギャップを飛び越えるシーンもナンセンスです。あり得ません。バスの速度がどうみても時速50マイルを下回っているシーンも多かったです。時速50マイル以下では爆弾が爆発するはずじゃなかったですか。
 ゴミ箱の下の地面に穴を空けておくなんて、他人に気づかれずに事前にできるはずがありません。
 地下鉄の大事故があったのに、中にいた2人が無事だなんて信じられません。
 とはいうものの、そういったツッコミは気にせずに楽しむべき娯楽映画です。
 爆破シーンはどれもすごい迫力です。バスの爆破、家の爆破、飛行機の爆破、すべてお見事です。
 主演のキアヌ・リーブスもサンドラ・ブロックもかっこよく描かれています。
ラベル:スピード
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2008年01月01日

白銀に踊る(1961)

 フィギュア・スケートのイナ・バウアーと、スキーヤーのトニー・ザイラーが主演の映画です。
 オーツは、子供のころ、トニー・ザイラーの名前を聞きました。
 最近、こういう映画があると知って、見てみました。ストーリーは、ま、主演2人のラブ・コメディといったところです。
 実は、イナ・バウアーというスケート選手はどういう人かと思ってこの映画を見たのでした。荒川静香さんのトリノ・オリンピックでの金メダルの演技で、この技を知った人も多かったと思いますが、その元祖はどういう人だったか、興味がわいたのでした。
 結果的には、大変おもしろかったです。見てよかったです。
 もちろん、こういう映画ですからスケートシーンが多く、とても華やかなのですが、イナ・バウアーという人、大変な美人じゃないですか。オーツは知りませんでした。
 優雅なスケーティングを見ていると、時代を感じさせます。現代の華麗なジャンプが見られるわけではありませんが(男性のジャンプは迫力がありますが)、こういうアイス・ダンス風のスケーティングもいいものです。
 ついでながら、トニー・ザイラーのスキーシーンもなかなか見応えがあります。新雪を滑っていくシーンなどはまさに映画らしい「一幅の絵」になっています。
 冬に見るのにオススメの映画といえるでしょう。未婚の若い人が見るといいでしょうね。
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2007年10月19日

2001年 宇宙の旅(1968)

 オーツが見た映画です。
 いわずとしれたSF映画の傑作であり、金字塔です。
 何といっても、40年前の映画とは思えない、そのセンスの良さに脱帽です。
 ディスカバリー号のデザインも、それに搭載されているポッド(小型宇宙船)もすばらしい出来です。
 月への旅行で登場するフライト・アテンダントの制服を見てみましたか。今でも、まったく古さを感じさせません。この映画が作られたのが40年前ですよ。信じがたいです。スタンリー・キューブリックの才能に驚嘆するばかりです。
 オーツがこの映画を最初に見たのは、高校生のときだったと思います。その後、いろいろな映画を見ても、なかなかこの映画を越えるものにお目にかかりません。
 という意味で、オーツの好きなジャンル(SF)の中でピカイチの映画ということになります。オーツは何回見たことでしょうか。
 この映画を見ていると、まるで実際の宇宙旅行を経験している気分です。
 宇宙ステーションが回転(自転)しているのは、その当時の感覚でしょう。(今は、回転しない宇宙ステーションが実用に供されています。)でも、回転しているステーションにドッキングするのは、相当にむずかしそうです。宇宙船がステーションに同期して回転すること自体はむずかしくないのですが、両方の回転軸をピタリとそろえることがむずかしいと思います。宇宙船が回転していなければ、上下左右に微調整すれば済みますが、回転しているとなると、移動(ロケットの噴射)の時間的なタイミングを計算しなければならなくなります。さらに、地球周回軌道上にあるわけですから、ドッキングに時間がかかると地球の重力の影響が出てきます。二つの宇宙船の位置関係によって、地球の重力が与える影響が微妙にずれてくるのです。自転していない場合でも、これを調整しつつドッキングするのは大変だと思いますが、これに両者の自転が加わると、どうやってドッキングするのか、オーツの頭では理解が及ばず、計算ができません。
 宇宙ステーションの内部で、ループを活かした画面が出てくると(あっちもこっちも、遠方に行くと先が上がっていくシーンです)、オーツはぶるぶるしてしまいます。回転することで疑似重力を発生させていることがよくわかります。すばらしいです。細かいところまで、よく作り込まれています。
 同様に、ボーマン船長が宇宙空間で空気のないところに飛び出すシーン(ディスカバリー号に飛び移るシーン)も圧巻です。オーツは、こういうとき、人体がどうなるかについて、非常に興味がありました。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=190956
http://imagine.gsfc.nasa.gov/docs/ask_astro/answers/970603.html
で見られるように、人体は、真空中でも数十秒くらいはヘルメットなしで持ちそうです。
 場面によっては、BGMなしで、呼吸の音だけでシーンが進んでいきますが、それも非常に効果的です。
 今となっては、このレベルを超える映画を期待したいところですが、なかなかそういうものが登場しません。待ちこがれています。
 この映画で残念なことといえば、宇宙船の外面がいやに明るいことです。太陽の光を反射していると考えているのでしょうが、それにしても明るすぎます。実際の宇宙空間では、太陽光はそんなに強くないし、空気による光の散乱もないので、もっとずっと暗いはずです。
 また、全体として、長すぎる感じがします。139 分もあります。これを 30 分くらい短くしてもらえると、グッと引き締まったことでしょう。
 この映画に親しんだ逆効果として、(コンサート会場でも、町中でも)「美しく青きドナウ」が聞こえてくると、この映画を連想してしまうということがあります。ヨハン・シュトラウスも、まさかこんなことになるとは思ってもみなかったことでしょう。
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2007年08月22日

ターミネーター3(2003)

 第3作は、第2作から12年も経ってから作られたのですね。こんなに間が空くとは、どうしたことでしょう。
 さて、今度は女ターミネーター(T-X)が登場します。アーノルド・シュワルツェネッガーの演じる旧型ターミネーターとの格闘シーンは、これまた驚愕のシーンの連続です。
 しかし、オーツの感覚としては、第2作を見た後では、第3作は物足りない気がします。新しい発想による新型ターミネーターとまではなっていないからでしょう。
 女ターミネーターは自分の腕を何種類もの武器に変形させて闘うことができるという設定です。これはおもしろいのですが、その武器の一つが火炎放射器だというのでは、発想が古すぎます。それに、火炎放射器内蔵だったら、ジョンの乗ったクルマを襲うシーンでも、クルマの屋根を切り刻んで開けたら、すぐに腕を火炎放射器にしてクルマの内部を焼き尽くせば、簡単にターミネーターの使命が果たせたのではないでしょうか。
 新型ターミネーターが他の機械を自由に操ることができるという設定もおもしろいのですが、ストーリー全体として、それを活かしてはいないと思います。
 また、棺桶に入ったジョンをかついで旧型ターミネーターがクルマまで移動し、棺桶をクルマに積んでクルマを運転するシーンがありますが、この間、警官隊がものすごい銃撃をしています。オーツは、木製らしき棺桶があれだけの銃弾を防ぐことができるのか、心配ですが、ま、それはそれとして、棺桶がクルマに積まれて、いざ出発となったときに、ジョンが棺桶の蓋を上げて身を出してはまずいでしょう。飛び交う銃弾に当たってしまいます。
 ま、そういったことは気にしないでストーリーを楽しみましょう。映画は単純に楽しめばいいのですから。
 オーツは、第3作もかなり好きです。
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2007年08月21日

ターミネーター2(1991)

 第2作は、ハリウッドらしくお金をかけたものになりましたので、迫力は前作よりも倍増しています。
 オーツは、第1作とはまるで違ったストーリーになった第2作も大好きです。
 今度は、全身が液体金属でできている新型ターミネーターが登場するわけですが、これまたすごい発想です。こういうものを発想した原作者がすごいというべきでしょうか。
 自分の体を変形させて格子をくぐり抜けるシーンなどは、最初に見たとき本当にびっくりしました。(自分の体の一部でない拳銃は格子に引っかかります。)まさに最強の殺人マシンです。
 ただし、考えてみると、液体金属のターミネーターはありえません。人間の姿に変身して人間のように走ったり歩いたりできるわけですが、そのためには、重い体を支える「骨」とそれを動かす「筋肉」が必要になります。液体金属がそういう複雑な「部品」の複合体に(瞬時に)変形できるものでしょうか。
 ターミネーターがサラ・コナーの姿のときは髪の毛があるわけですが、細く長くつながった髪の毛を液体金属で作ることは非常に困難です。液体金属の分子間の相互のコミュニケーションはどうなっているのでしょうか。仮に、そういうコミュニケーションができたとして、一本の髪の毛は隣の髪の毛(の束)とはまるで別のものでなければなりません。(相互にコミュニケーションがないような感じになっていなければなりません。)髪の毛同士が接触していても相互に無関係でなければならないのです。大量の液体金属の分子は相互にどうやってコミュニケーションしているのでしょうか。
 さらに、もしもそういう体ができるとして、全身の神経系はどうなるのでしょうか。走るという動作は、全身の筋肉を同期させて動かすというきわめて複雑な動きです。手と足の同期だけでも大変です。同期していないと転んでしまいます。新型ターミネーターが銃撃されてバランスを崩しても、瞬時に体勢を立て直して走っているんですから、神経系の情報伝達は相当な高速で行われるはずです。全身に素早く情報を送る神経系を液体金属からどのように作るのか、わかりません。
 バラバラになって溶けた状態の液体金属が寄り集まって、だんだん体が再生するシーンがありますが、バラバラになったもの同士でどのように情報をやりとりしているのでしょうか。コミュニケーションができなければ、一つにまとまることはできません。
 金属は、比重がかなり大きいものです。人間の体は、ほとんどが「水」並みですから、比較的軽くできています。両者の重さは相当に違います。自然界には質量保存の法則があり、もしも質量が変わるようなことがあれば、そのときに失われる質量は(相対性理論によれば)E=mc**2 で、エネルギーの形になりますから(原子爆弾と同じ原理ですね)大爆発が起きます。映画の中では、両者がスムーズに相互に変形していますが、それはありえません。
 他にも、一貫した意識(殺そうとする意思)を持っているようだが、それがどこに保持されるのかとか、走ったりするときにエネルギーを使うが、それはどこから供給されるのかとか、いろいろな問題があります。
 こうして考えてみると、人のカラダってきわめて精巧に作られているのだということがよくわかります。

 ま、そういうことを考えていると、映画が楽しめなくなりますから、無粋なことこの上ないですね。
 こういう話は忘れて、ストーリーを楽しみましょう。
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2007年08月20日

ターミネーター(1984)

 いわずとしれた大ヒット作です。この後、ターミネーター2、ターミネーター3と作られましたが、できたら第1作から順番に見るべきでしょう。
 オーツは、SF映画やアクション映画が大好きです。そんな中でも、ターミネーターシリーズはピカイチです。
 第1作は低予算で作られたため、最後のほうの人間の外観を失って金属の骨格だけになったターミネーターが動き回るシーンなどは、動作がギクシャクしていて笑えます。骨格だけのマペットを人間がかついで撮影したとかいう話です。現代のCGで作り込んだら、もっとずっと迫力のあるものになっていたでしょう。
 しかし、大事なのは、そんなことではなく、映画は何といってもストーリーです。かわいい女の子が未来から来た殺人マシンに殺されかけるという設定がそもそもすばらしいです。
 サラ・コナーを演じたリンダ・ハミルトンは、最初に出てくるときはスクーターに乗った単なるかわいこちゃんなのですが、最後には闘う女闘士になっており、その変わりようもおもしろいです。
 ターミネーターに扮したアーノルド・シュワルツェネッガーは、本当に体の中に金属が入っているんじゃないかと思うくらいの迫力です。最初の登場時の全裸シーンで圧倒されます。楽々と人を殺していくのも恐いです。その後、サラ・コナーという名前の女性を次々と冷酷に殺していくわけですが、しかし、ターミネーターが最初のサラ・コナーを銃撃するとき、まさにそのとき、数回の銃撃に合わせて目をつぶっています。ここは、目をつぶらないで撃ってほしかったですねえ。そのほうがターミネーターらしいです。
 ターミネーターがメスを使って、自分で自分の目玉をくりぬいて「修理」するシーンなども驚愕ものです。ただし、手の「修理」のシーンでは、指の動きと内部のワイヤの動きが同期していないので、よくありません。これも低予算のなせる技でしょうか。
 サラが未来から来た人との間で子供をもうけるという話になると、タイムマシンものにつきまとうタイムパラドックスが生じてしまうのですが、まあ、そこには目をつぶりましょう。
 こういう映画は、まさにアイディアというか、発想が決定的に重要なんだということがわかります。このストーリーを思いついた人が一番すごいと思います。
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2007年08月11日

ロミオとジュリエット(1968)

 オーツが見た映画です。
 最初は、オーツが高校生のとき映画館で見たのだろうと思います。オリビア・ハッセーのジュリエットがとてもかわいらしかったことを覚えています。
 その後、数年前にテレビで放映があったので見たのですが、そのときは、記憶にあるのと違って、オリビア・ハッセーがそんなにかわいく思えなかったのでした。自分の中でジュリエットが美化されてしまっていたようです。何だか、浮かれた二人の話のようで、のめり込めませんでした。
 最近、BS-hi で(つまりはハイビジョンで)再度放送されたのですが、今度はジュリエットがかわいく思えました。衣装もすばらしく、まさにシェークスピアが描いたものはこういうものなのだろうと思って見ました。(もちろん、本当のところは知らないんですけど。)
 オリビア・ハッセーは 1951.4.17 生まれだから、この映画の撮影当時、何と 15-16 歳くらいだったんですね。14 歳の設定でも十分通用します。
 実際のところ、42 時間も死んだようになる薬があるわけないのですが(仮死状態になって心臓が止まれば、数分のうちに脳に血が回らなくなって組織が死滅し、再生不可能になってしまいます)、それにしてもそういう話を作り上げたシェイクスピアはすごいもんです。今さらながら感動します。
 ロミオとジュリエットといえば、もうこの 1968 年版で決まりでしょう。恋愛映画としても、若いカップルの情熱を見事に描いており、おすすめの一本といえるでしょう。現実はこんなにきれいで純粋で一途な恋愛はなかなかないものでしょうが(だって出会ってから数日で結婚してしまうんですから)、だからこそ映画の中で楽しめるともいえます。若い人ならば、こういう理想の恋愛をしてみたいと思うでしょう。
 ちなみに、「ロミオ&ジュリエット」という 1996 年の映画もあります。こちらはレオナルド・ディカプリオとクレア・デーンズが主演で、現代のアメリカが舞台となるギャング団の設定です。クレア・デーンズは、映画「ターミネーター3」のときと違ってかわいいのですが、しゃべる台詞はシェイクスピアのままで違和感があります。
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2007年07月24日

ポセイドン(2006)

 オーツが見た映画です。
 この映画はポセイドン・アドベンチャー(1972)のリメイクです。オーツはリメイク版のほうが迫力があっていいと思います。ストーリー的には、単なる脱出劇になってしまっていますが、前作は(現代の目では)古く、リメイク版は進化したSFXで迫力の映像を作り上げています。人々の犠牲的精神も描くし、どうしようもないときに、他人をけ落とすのもやむを得ないことだと思います。
 こういう映画は、一度見始めると、最後まで目が離せなくなってしまうんですよね。息が詰まる映画でした。(画面に合わせて息を止めていたりして……。)続きを読む
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2007年07月20日

ムーラン・ルージュ(2001)

 オーツが見た映画です。
 何といっても、サティーンを演じたニコール・キッドマンの魅力全開です。オーツは男ですから、こういうきれいな女性を見るだけでもワクワクしてしまいます。特に、最初にサティーンがブランコに乗って登場するシーンは、ぞくぞくします。(ちょっとつけまつげが長くてもじゃもじゃしている点がマイナスですが。)
 ストーリーは、踊り子サティーンと売れない劇作家クリスチャンのベタな恋愛映画で、どうってことないのですが、娯楽としてみると、結構楽しめると思います。賑やかな映画で、つい何回か見てしまいました。
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2007年07月11日

ブロークン・アロー(1996)

 これもおもしろい映画です。ステルス爆撃機に搭載された原爆を盗むアイディアがなかなか秀逸です。
 そのあともいろいろなことが次々起こって、見る者を飽きさせません。アクション映画としては出色のできでしょう。また、ジョン・トラボルタの悪役ぶりが決まっています。トラボルタのタバコの吸い方もかっこを付けていますが、(これを単純にかっこいいと思う人もいるでしょうが、オーツは喫煙しませんから、どんなシーンでもタバコはかっこ悪いと思います)これを見て人々の喫煙率が高くなるようなことがあってはいけません。
 しかし、ストーリー的に違和感があるところもあちこちにあります。
 あんなふうに原爆が爆発して、近くにいる主人公が助かるというのは解せません。地下の核爆発で地面がへこむほどの衝撃です。主人公たちは地下の川の流れによって外に出る設定ですが、かかった時間(川の速さ)から見て、そんなに遠方まで移動できたとは思えません。どうみても、主人公は助からないんじゃないでしょうか。
 また、派手な銃撃戦がある割りには主人公には弾が当たりません。これも映画のお約束でしょうかね。
 そんなことをいっていては映画は楽しめませんが。
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2007年06月26日

ファイヤーフォックス(1982)

 WWWのブラウザの話ではありません。
 アメリカ人のパイロットがロシアに侵入し、最新鋭の戦闘機を奪って逃げ出すという映画です。
 今となっては古く感じる部分があります。現代の目で見ると、飛行シーンなどでアラが目立ちます。ジェット機がどうしてもおもちゃとしか見えないんですね。ここ20年で合成技術(SFX)は格段に進歩したということでしょう。
 しかし、ストーリーとしては緊迫感があってなかなかのものです。楽しめます。クリント・イーストウッドがパイロットなんですが、かっこいいです。
 こういうアクション映画がオーツの好みです。
 前半のスパイ映画ふうの作りも緊張感があっていいですし、後半のミグを奪ってからの各種飛行(戦闘)シーンもワクワクします。
 でも、あのごつごつした機体でマッハ6というのはありえないですね。ごつごつしているところは空気との摩擦が起きやすく、つまりは摩擦熱が蓄積しやすいので、そこから機体が破損してしまうと思われます。
 それに、ロシア人同士が英語で話している点も、「あれれ」でしたが、まあ、これは映画のお約束として、文句を付けてもしかたがないのでしょう。
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2007年06月18日

シェルブールの雨傘(1964)

 1964年の古い映画ですが、見るたびに泣けてしまいます。
 先日、再度視聴したのですが、ストーリーがわかっていてもやっぱり泣けてしまいました。
 愛する男女が子供を作りながら、男の2年の兵役で別れ、それぞれに結婚し、その後、ふとした偶然でガソリンスタンドで出会う話です。
 20歳のカトリーヌ・ドヌーブが抜群にかわいいので、見応えがあります。オーツの場合、ハイビジョンで見ていますが、ハイビジョンだと、きれいな女優さんがよりいっそう映えて見えます。
 全編にわたって、セリフが音楽に乗ってかわされます。ミュージカルないしオペラのような作りです。これがまた効果的です。
 ミシェル・ルグランのメロディは甘く切なくてすばらしいものです。それに合わせて、セリフがゆっくり語られるので、フランス語がかなり聞き取れます。意図的にやさしいフランス語を使っているのでしょうか。大学の第二外国語でフランス語を選択した人は(日本語の字幕とも合わせれば)十分わかると思います。この映画は tu と vous の使い分けの教材にもなるかもしれません。主人公二人が、どういう場面でどちらの二人称代名詞を使っているか、聞いてみてください。この映画がさらに興味深いものになります。



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