2026年02月08日

孫との六枚落ちの将棋の経験

 あるとき、オーツは孫のK君と将棋を指しました。八枚落ちで指したところ、見事に負かされました。いつの間にか将棋に強くなっていたようです。
 そこで次に六枚落ちで対局してみました。

k34.JPG

 図は下手が▲7九角と引いたところです。次に▲1三角成をねらっています。本当にそこまで下手が読んでいるかどうか、わかりません。単に8八まで玉を移動させるために角を引いただけかもしれません。しかし、上手としては、もしも下手が▲1三角成まで読んでいたら、あっという間に負けてしまう手順には踏み込めません。そこで、この局面で▽2四歩と受けました。これは飛車取りです。こう指すと、普通、下手は▲2八飛のように飛車が逃げるものです。ところがK君は▲2四同角と角を捨ててきました。実に強い手です。この局面ではこれが最善手です。こんな手が指せるとは、いつの間に成長したのでしょうか。
 以下、▽2四同金、▲同飛、▽3三角と進みました。

k35.JPG

 この局面では、下手が自然に▲2八飛と引いておいて下手の勝勢です。次に▲2四歩のねらいがありますが、上手はそれがわかっていても受けがありません。
 しかし、K君は▲3四飛としてきました。この手は、▲2八飛よりも飛車の働きが少しよくないのですが、悪い手ではありません。次に▲2三歩という猛烈に厳しい攻めがあります。下手がこの手を読んでいるかどうかはわかりませんが、上手としてはこれを防ぐ必要があります。そこで、▲3四飛に対して、▽4三玉と玉みずからが受けに出ました。ここで、下手が▲3六飛と飛車を引いておけば、歩切れの上手は▽2三銀くらいしか指す手がなく、そこで▲2六飛とすれば、下手の完勝になるところでした。
 しかし、実際に下手が指した手は、▲3六飛ではなく、▲3五金でした。これは、飛車が取られないようにした手ですが、打った金がみずからの飛車の逃げ道をふさいでしまっており、悪手です。
 オーツは▽2三銀として、下手の飛車を取ることにしました。水匠5は、ここで▽2三銀の代わりに▽5一角がベストだとしています。次に▽3三銀が実現すると、下手は飛車銀交換するしかなくなります。
 上手の▽2三銀に対して、▲3三飛成、▽同玉と飛車角交換になりました。

k36.JPG

 この局面は手が広くて、次にどう指すといいかわからない悩ましいところです。
 K君は▲1一角と打ち込んできました。上手に歩がない(したがって2二に合駒できない)ことを見越した手であり、こういう手が指せるのはかなり立派です。オーツは▽4三玉と逃げ、▲2二角成、▽3二銀と進みました。

k37.JPG

 ここは重要な局面であり、次の一手で勝敗がはっきりします。実戦ではK君が▲3八金と指しました。この手はあまりよくない手なのですが、しかし、自分でこの手を選んだというのは、K君なりに将棋がわかってきている証拠です。
 この局面で上手が指したい手は何か。それは▽2七飛です。馬と桂の両取りの手であり、これが実現すると形勢が上手に傾きます。それを防がなければなりません。その一つの手段が▲3八金です。つまり、下手が▲3八金と指せるということは、下手が上手の攻め筋を読み、それに対応することができるということなのです。これはK君がかなり強くなってきているということを意味します。
 ただし、下手の▲3八金は上手の▽2七飛を防いでいるものの、上手にはもう一つ▽2六飛という手があり、それを防いでいないという欠点があります。
 オーツは、この局面で▲2四歩が最善だと思っていました。この手は、▽2七飛(あるいは▽2六飛)が2二の馬取りにならないようにする守りの手であるとともに、次に▲2三歩成として「と金」をここに作れば、上手玉に迫ることができる攻めの手でもあります。
 あとで水匠5で解析してみると、▲2四歩よりも▲3四金がさらによい手であることがわかりました。▽同玉ならば▲3二馬として、上手玉が上下の挟み打ちの形になります。それとともに上手の▽2七飛の馬取りより先に下手の馬が逃げている形になります。だから▲3四金には▽同玉よりも▽4二玉と逃げる方がいいのですが、それから下手が▲2四歩と打つと、(▲3四金、▽4二玉をはさまずに単に▲2四歩とするよりも)下手が断然有利になります。この手順はオーツがまったく気がつきませんでした。
 ▲3八金以降は、▽2六飛、▲1三馬、▽2九飛成に▲3六金となりました。

k38.JPG

この▲3六金という手もなかなかいい手です。上手からの攻めとして▽2六桂という早い手があることを読んで、それを防ぐ意味で▲3六金としたわけです。こんなふうに相手の攻めを読んで、それに対応するというのはかなりの強さです。
 ▲3六金に対して、オーツは▽1九龍と香車を取りましたが、そこで下手は▲2四歩と打ちました。何と、K君は自力でこういう歩が打てるわけです。だったら、上の図の局面でもこの位置に歩が打てたはずでした。
 オーツは、K君と対局してみて、数ヶ月前と比べて確実に強くなっていることを実感しました。子どもの成長は早いものです。一局指すごとに将棋がますます強くなっていくことでしょう。
 K君は対局時にじっくり考えて指すタイプです。これはこれで望ましい態度だと思います。将棋は、自分が指す手をあれこれ考えるところが大事です。早見え、早指しの子供もいますが、よく考えて指すということも大事なことです。
 オーツにとっても今回の対局はとてもいい経験になりました。
posted by オーツ at 02:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月06日

プロ棋士との駒落ちで将棋の攻め方を教わる

 オーツは学士会将棋会でプロ棋士のS先生の指導を受けています。
 先日も、5面指しの対局で、飛車落ちで指導していただきました。

s18.JPG

 この図は、上手玉が▽2二玉と入場したところです。しかし、この手は悪手です。S先生はそれを承知の上で、オーツに対し「攻めてきてごらん」と言った(実際口には出しませんでしたが)わけです。
 この局面では、当然オーツが攻めていきました。▲2五桂、▽6四歩、▲4五歩、▽6五歩、▲3三桂成、▽同桂と進みました。
 この順で、下手が▲4五歩と突いたところで、水匠5は▲6四同歩がよいとしています。以下、▽同角、▲3五歩、▽同歩、▲3三桂成、▽同金寄、▲1五歩、▽同歩、▲4五歩の順です。3筋と1筋の歩をこのあたりで突き捨てておくのが(のちの寄せを見越して)手順の妙です。上手の銀を取る直前に歩を突き捨てるという感覚を身につける必要があります。
 下手の▲3三桂成も不要な手で、上手の銀はいつでも取れるので、ここで取らずに▲7七角や▲8八角のように指すのが水匠5のおすすめの手です。上手は▽3七角成としてきますが、この瞬間に▲3五歩ができます。

s19.JPG

 上手が▽3三同桂とした局面です。ここでオーツは▲4四角としたのですが、S先生はそれはまずいということで対局を中断して、別の手を指すようにアドバイスがありました。水匠5は▲4四角を -800 点もの評価値を下げる手だとしています。
 後から考えてみると、確かに▲4四角はよくない手です。こんな角を上手が取るはずがありませんから、上手が反撃に出ます。▽3七角成または▽4八歩が考えられます。そのとき、下手の4四にいる角が重いのです。4五の歩が先に進むべきところなのに、角が歩の行き先をじゃましています。この角は、せいぜい5三にいる上手の銀と刺し違えるくらいしかできることがありませんが、▽5三同金とされると、目標にしていた(4三にいた)上手の金が先に逃げている形になってしまいます。
 この局面での正解は▲4四歩です。これが指せるようでないと飛車落ちは卒業できません。
 ▲4四歩に対する上手の最善手は、水匠5によれば▽4二金引だとのことです。以下、▲6五銀、▽4八歩、▲6九飛、▽8六歩のような戦いになるというのが水匠5の読みです。
 しかし、▲4四歩に対して、普通に▽6六歩と角を取る手が見えます。これが6七の金に当たります。この対処法を考えておかないと▲4四歩は指せません。
 ▲4四歩、▽6六歩に対しては、▲4三歩成、▽6七歩成、▲同銀、▽4三金(実は悪手)、▲同飛成、▽4二金と受けます。

s20.JPG

 オーツはこの局面になったとき、上手玉に迫る手順がわからなくて、この順は無理と判断しました。しかし、実はここで下手に目の覚めるような手順があったのでした。それが▲3一銀、▽同玉、▲4一金という手順です。これで上手投了ということになります。これはなかなか気づきにくい手順だと思います。2回続けて金銀を捨てる順だからです。
 もしもこれに気がつかなければ、(S先生によれば)上の図で▲4四歩と龍に歩でヒモをつける次善の策でもよかったという話です。これに対して▽4三金、▲同歩成と進むと、飛車金交換に加えて下手にと金ができています。これは、いわば下手から見て二枚替えのようなことに匹敵するので、駒損ではなく、これで下手が優勢になります。逆に言うと、上手は▽4三金と飛車を取る手が成立しないので、別の守りの手を指すことになります。水匠5は▽3一桂がいいとしています。下手は▲5三龍、▽同金、▲4二金、▽2一角、▲4一銀のように攻めますが、(下手優勢ではあるものの)スパッと決まるようなことはありません。
 2枚目の図で▲4四角を指す時点で、このあたりまで読めていれば、▲4四歩という決断の一手(最善手)が指せるのですが、実戦ではここまで読むことがなかなかむずかしいように思います。このあたりにオーツの弱さが表れてしまいます。
 S先生はこのあたりを全部読み切っており、さすがにプロ棋士の強さを物語る結果になりました。
 指導将棋は、勝敗にこだわるのもいいですが、今回のように下手の指し手に対して上手がコメントしてくださることがとても有意義です。オーツは、将棋の攻め方を教わった気持ちになりました。
posted by オーツ at 04:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月01日

強い人でも見落としはある

 オーツは学士会将棋会でYさんと対局しました。
 Yさんは大変な強豪で、オーツはほとんど勝った経験がありません。オーツとの駒割りは香落ち、香落ち、角落ちの交互ということになっています。もちろんオーツが下手です。
 この日は、Yさんとの角落ち番でしたが、飛車交換になり、それぞれが相手陣に飛車を打ち合って、図の局面になりました。

y5.JPG

 この図はオーツが78手目、▲6一飛とした局面です。この局面は水匠5の形勢判断ではまったくの互角です。角落ちの手合いということで、(水匠5の判定によれば)対局開始の時点で下手が +650 点くらいの有利な状態で始まっていますので、この局面でまったくの互角というのは実はYさんが 650 点くらい盛り返したということです。
 さて、ここでYさんが▽1六飛成としました。この手はオーツの攻めを見落とした一手バッタリの手であって、この手を指した瞬間に水匠5の下手の評価値が +2,000 点ほどになり、形勢は下手の勝勢となりました。下手の手は、将棋を知っている人には、そうむずかしくない手です。▲3五角です。この手は次に▲2一銀までの一手詰みになる「詰めろ」です。もちろん、この詰めろは簡単に受かります(実戦では上手が▽4一香としました)が、下手は▲6二角成とすることができました。こうして、下手は銀得に加えて、自陣で遊んでいる角が攻めに使えるようになったわけです。▲6二角成の時点で形勢が +2,400 点となって、下手にグッと傾きました。
 局後の感想戦でYさんが語ったところでは、▲2一銀をまったく見落としていたということでした。
 オーツはかなり驚きました。Yさんほどの強豪が見落としをすることもあるのだということです。
 まあ、プロでも自玉の簡単な詰みをうっかりしたりすることがあるので、アマチュアでは当然かもしれませんが、このうっかりはとても大きなインパクトがありました。
 この一手で下手が勝勢になり、あとは順調に下手の勝ちとなりました。
 上の図で、下手の▲6一飛が次の▲3五角をねらっているとわかっていれば、上手は▽1六飛成とせずに、たとえば▽2五桂とでも跳ねて詰みを防ぐとともに、次に▽3七桂成をねらっていけば、上手が順調でした。
 オーツは、強い人でも見落としはあるものだという貴重な経験をしました。
 ということは、弱い人でも強い人に勝つチャンスがあるということです。将棋の対局では、なるべく投了することなく、最後まで(自玉が詰むまで)指し続けることが大事なように思います。終盤戦では何が起きるかわからないものです。
posted by オーツ at 04:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月10日

詰むや詰まざるやの攻防

 オーツが江古田の道場で女流棋士のH先生に飛車落ちで指導していただいた将棋を振り返ってみます。

h27.JPG

 図は、上手が▽6五歩と突いてきたところです。下手側は右四間飛車の完璧な布陣となっており、仕掛けるならば今だと思われます。ということでオーツは仕掛けていきました。
 図から、▲4五歩、▽同歩、▲同桂、▽4四銀右、▲3三桂成、▽同銀、▲2五桂という順になりました。
 水匠5によれば、途中の▲3三桂成のところで▲同角という手がありました。以下、▽同銀、▲5三銀、▽同金、▲同桂成、▽同玉、▲2一金で角が取れるというわけです。オーツにはまったく見えていなかった順でした。

h28.JPG

 オーツは▲2五桂と打って、何とか攻めが継続できそうだと感じました。しかし、この手で、水匠5は、▲3五歩、▽同歩を入れてから▲2五桂がよいとしています。この歩の突き捨てが入っていると、のちの▲4五歩の攻めが厳しくなるというわけです。▲2五桂と打った後で▲3五歩としても、上手は▽同歩と取ってくれないでしょう。だから、このタイミングで先に▲3五歩と突くのがよいというわけです。
 図から、▽4四歩、▲3三桂成、▽同角、▲4五歩、▽5五桂、▲4四歩、▽同銀、▲4五歩、▽5三銀、▲4四銀、▽同銀、▲同歩、▽4七歩、▲4三銀、▽3一金と進みました。

h29.JPG

 図の▽3一金は、水匠5によれば、あまりいい手ではないようです。水匠5が推奨しているのは、▽3八銀、▲7九飛、▽1五角という順です。何と、3二の金を犠牲にして、角を活用する手順がいいというのですから、驚きです。確かに、いわれてみれば、3二に行った銀を(成ったにせよ、不成にせよ)攻めに活用するのはむずかしそうです。なかなか浮かばない発想です。
 また、この局面で▽4六桂という手もありました。以下、▲3二銀不成、▽5八桂成、▲同金となると、上手は(金損でなく)桂損で済んでいます。このあと▽2四角(あるいは▽1五角)と逃げ出せば、下手の3二にいる銀の活用がむずかしいことを踏まえると、いい勝負になっていると思われます。
 オーツは、▽3一金と引かれて、銀が空振りしたような感覚になりました。そこで、▲3四銀成として、角をいじめようと考えたのですが、これはあまり良くなかったようです。
 水匠5は、▲3四銀成よりも▲5四銀成がよかったとしています。以下、▽同金、▲5五銀、▽同金、▲同角となると、下手の銀2枚と上手の金桂の交換になりますが、こうやって下手の角が5五に飛び出して使えるようになるのが大きいというわけです。オーツはこの手順にも気がつきませんでした。
 図からは、▲3四銀成、▽1五角、▲4七銀、▽3七角成、▲5六銀、▽3八銀、▲4五飛、▽3六馬、▲4三歩成、▽4五馬、▲同銀、▽4九飛と進みました。

h30.JPG

 図は上手が飛車を下手陣に打ち込んできたところです。いよいよ終盤戦の寄せ合いが始まりました。上手の飛車打ちは4五の銀取りになっています。この銀が取られると、龍がさらに3四の成銀にも当たってくるので、下手の駒損が大きくなりそうです。こんなことを考えて、オーツは、▲2六角、▽7二玉、▲4八金として4五の銀を守りました。
 これでもいいのですが、水匠5は、▲2六角に対して▽3五歩という手があり、これで下手の角が中途半端になってしまうということを指摘してきました。だから、ここは▲4四角としておき、のちの(1一の)香取りを残すようにしておくのがよかったということです。水匠5は、以下、▽7二玉、▲5三と、▽4五飛成、▲6三と、▽同玉、▲6二金、▽6四玉、▲5二金と攻めるのがよいとしています。この攻め手順は▲2六角とした場合も同様に有効ですが、下手としてはかなり怖い手順であり、その先まで読んでおかなければ、とてもではないけれど指せない手順のように思います。
 ▲2六角、▽7二玉、▲4八金には▽3九飛成となりましたが、こうしてみると、▲4八金はあまり有効ではないと感じました。だったら、▲4八金とせずに、すぐに▲5三とと攻めるほうがよかったわけです。
 上手の▽3九飛成に対して、▲5三と、▽同金、▲3八金、▽同龍、▲5五角、▽同歩、▲5三角成となりました。

h31.JPG

 ここまでの手順で、水匠5は「▲5五角、▽同歩」を挟まずに、すぐに▲5三角成とするほうが 1,200 点ほど評価値が高いとしています。
 この局面は、上手玉に▲6四桂からの詰めろがかかっています。この詰めろをかけるために▲5五角として桂馬を取ったのでした。
 オーツは、これで下手が勝ちになったと思っていました。上手がどんな受けをしても▲6四桂が厳しいし、あとで▲3一馬として金を入手することもできるというわけです。
 しかし、さすがに上手は読んでいました。下手玉に反撃があったのです。
 図の局面から、▽6六桂、▲同歩、▽6七金、▲同玉、▽6六歩、▲7八玉、▽6七角、▲7七玉、▽4五角成と進みました。オーツはこんな攻め筋があるとは思ってもみなかったので、驚きました。

h32.JPG

 この図にいたる一手前に下手が▲7七玉と逃げていますが、これよりも、▲7九玉と逃げる方が安全でした。▽4九龍には▲6九歩の底歩が利くというわけです。
 何はともあれ、上手が▽4五角成としたことで下手の▲6四桂からの詰めろが解消してしまいました。さすがに女流棋士もプロであり、簡単に負けてくれないと思いました。
 オーツは、▲6四桂、▽8三玉、▲7二銀、▽同馬、▲同桂成と進めました。これで上手玉には詰めろがかかっています。4五にいる上手の馬を消してしまえば下手玉も安全になるし、上手玉の詰めろをほどくのも大変だろうと思いました。(▽7二同玉ならば上手玉が詰みであると読んでいました。)
 以下、▽8八銀、▲同玉、▽6八龍、▲7八桂と進み、この局面で上手の投了となりました。
 ▽8八銀では、▽6五桂のほうが上手の攻めが続きますが、それでも下手玉に詰みはないので、下手の勝ちは動かないと思われます。
 ハラハラドキドキする展開になりました。最後の数手では、オーツの読み抜けがあって、もしかして詰まされて負けになることがあるかもと思って、不安でした。
posted by オーツ at 06:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月01日

飛車落ちで攻め合いを制して勝った

 オーツは学士会将棋会でプロ棋士のS先生に飛車落ちで教わっています。
 先日は、何とか勝たせていただいたのですが、実は、けっこう激しい攻め合いになり、かろうじて一手勝ちでした。

s12.JPG

 図は、35手目、上手が8一の桂を7三に跳ねたところです。
 上手の7三の桂頭にはキズがあるので、ここが下手の仕掛けるチャンスだと思い、決行しました。
 図から、▲4五歩、▽同桂、▲同桂、▽6四角、▲2五桂、▽4二角、▲3五歩、▽同歩、▲3三桂左成、▽同金、▲同桂成、▽同角、▲4五銀と進みました。
 途中で下手が▲3五歩と突き捨てていますが、水匠5によれば、この突き捨てはしない方がよかったようです。

s13.JPG

 この局面では、金と桂の交換で下手が駒得しています。▲4五銀は、上手が▽同歩と取れば、▲3三角成と角がタダになりますから、▽同歩とは取れません。上手が何もしなければ、次に下手から▲4四銀と出て、角と銀の総交換が行われ、下手の飛車が上手陣に成り込めます。
 この局面で、上手は▽3六歩と突き出してきました。上述の▲3五歩の突き捨てをとがめられた形です。
 こういう歩は取るか否か、迷うものです。水匠5は、取らずに▲4四銀とするほうがよいと判断しています。しかし、▲4四銀、▽同銀、▲同角のときに、▽同角とはならず、▽4八歩、▲同飛、▽3七歩成、▲4五飛、▽5三桂と飛車を攻めてきます。オーツは、この順は下手がなかなか大変そうだと考えて、▲3六同銀と歩を払うことにしました。
 以下、▽5五歩、▲7五歩、▽8三金、▲7四歩、▽同金、▲5五角、▽3七歩、▲同角、▽7五歩、▲6六歩、▽5四銀と進みました。

s14.JPG

 ここも手が広いところです。下手は3七の角が間接的に上手玉をにらんでいますが、上手は4三にいた銀を5四に移動させ、盤面左側方面の玉頭戦に参加させようとしています。
 オーツは、敵玉に迫る順が見つけられませんでした。たとえば、▲5二金などと迫っても、▽7二玉で全然ダメです。しかたないので、上手の角を攻めることにしました。
 図から、▲3四歩、▽1一角、▲2一金、▽7六桂、▲1一金、▽6八桂成、▲同金、▽7六桂、▲同銀、▽同歩、▲7五歩、▽同金、▲6七桂、▽6六金と進みました。こうして角を取る順が正解のようで、S先生から局後にこの手順をほめられました。下手の金1枚がそっぽにいってしまっても、上手としては角が取られる順がいやだったというわけです。

s15.JPG

 上手は金を6六まで進出させ、下手玉に迫っています。
 この局面で、オーツは▲7四歩と打ちました。しかし、水匠5は、▲7四桂の王手銀取りのほうがずっとよい(評価値で 800 点以上高い)としています。ここは読めませんでした。以下、▽7二玉、▲6二桂成、▽同玉となったときに、次の下手の手が何なのか、わからなかったということです。水匠5は、▲4四飛と出て、▽4三金に飛車を切って上手玉に迫る順を示しますが、実戦ではとても踏み込める順ではないように思われます。
 ▲7四歩以下は、▽7七銀、▲同桂、▽同歩成、▲同金、▽同金、▲同玉、▽7六歩、▲6八玉、▽6六桂と進みました。

s16.JPG

 ここは思案のしどころです。上手の▽6六桂は詰めろになっています。ここで下手が上手玉を詰ますことができれば勝ちです。オーツは時間を使って詰みを読みました。そして、詰みがあると信じました。
 図から、▲7三歩成、▽同銀、▲同角成、▽同玉、▲5一角、▽6二角、▲7四歩、▽同玉、▲7五歩と進みました。

s17.JPG

 ここで上手が投了しました。以下、▽6四玉、▲4二角成、▽7三玉、▲7四銀打、▽8二玉、▲8三金、▽7一玉、▲7二銀までの詰みです。
 最後の▲7五歩では、▲7五銀とすると、▽8三玉と逃げられて上手玉が詰みません。しかし、王手を続けて、最後に7五に打った銀で▲6六銀と桂を取ることで、下手玉の詰めろが解消しますから、それでも下手が勝ちだったと思います。ですが、もちろん、詰みがあるときはスパッと詰ますべきです。
 局後には、S先生が感想を述べてくださいましたが、悪い手がほとんどなく、下手の完勝譜だったとおっしゃってくださいました。オーツとしてはまことにうれしい勝利でした。
posted by オーツ at 04:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月14日

第128回職域団体対抗将棋大会(職団戦)@東京体育館@千駄ヶ谷

 オーツは、千駄ヶ谷の東京体育館で行われた将棋の職団戦に学士会チームの一員として参加しました。
 職団戦は1年前にもこのブログで記事にしたことがあります。
2024.11.8 http://o-tsu.seesaa.net/article/505580842.html
 オーツは、5月に行われた第127回にも参加したので、3回連続の参加ということになります。
 オーツは、今回、9:20 すぎに会場に着きました。そのときには、すでに会場が開いており、多くの参加者がゾロゾロと入場しているところでした。

syokudan3.JPG

 例によって参加者には圧倒的に男性が多く、女性の参加者はごくわずかしかいません。
 今回の職団戦では、学士会将棋会は5チームの参加となりました。今までのうちで最多参加者数です。Cクラスが2チームと、Fクラスが3チームでした。1チーム5人ですから、25人が参加費を払って将棋大会に参加したわけで、これ自体が快挙といっていいと思います。
 オーツは学士会(2)の一員になりました。1回戦は4勝1敗で勝ちましたが、2回戦は2勝3敗で負けました。午前中は2局しか対局が予定されていません。昼休みになった段階で、学士会5チーム中4チームが敗退が決まってしまいました。オーツ個人としては2連勝で意気が上がっていたのですが、チームとしては負けなので、ここで職団戦は終了です。
 今回は、毎月、学士会将棋会に指導に来てくださっているプロ棋士のK先生が会場に激励に駆けつけてくださったことが大きなサプライズでした。奥さまと1歳の娘さんをともなっての激励となりました。1歳くらいの赤ちゃんは何と言っても可愛いものです。心が和みます。
 その後、千駄ヶ谷から代々木に移動し、盛大な打ち上げ会となりました。午前中に勝っていた1チームも、3回戦で負けたそうで、やや遅れて打ち上げ会に参加となりました。
 オーツは、夕方まで飲んでいたので、帰宅後は夕食を取ることなく、ベッドに直行しました。
 団体戦というのも楽しいものです。次回は学士会から何チームが出場できるでしょうか。半年後が楽しみです。
posted by オーツ at 04:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月29日

埼玉県小鹿野町で将棋合宿(2)

 オーツは、埼玉県小鹿野町で行われた学士会将棋会の合宿に参加しました。
 半年ほど前にも合宿がありました。そのときの話はブログ記事にしたことがあります。
2025.5.31 http://o-tsu.seesaa.net/article/515787229.html
 その合宿が大変おもしろく、また有意義だということで第2回の合宿が企画されたのでした。
 同じ旅館に泊まりましたので、だいたい同じようなスケジュールで将棋を楽しみました。
 今回、大きく違った点はプロ棋士のS先生が合宿に参加してくださったことです。1日目の午後の時間では、合宿に参加した全員がS先生に多面指しで将棋を教わることができました。
 また、夕食後には、対局場の一角に麻雀卓を準備し、S先生を囲んで麻雀を行いました。オーツは麻雀に参加せず、見ているだけでしたが、50年前の学生時代に麻雀をやったことを思い出しました。
 客室での飲み会もすごいことになりました。今回の不参加者の一人からウィスキーの差し入れがありました。また、合宿参加者が日本酒や赤ワインを持ち込みました。オーツも日本酒を1本差し入れました。みんなで集まっておしゃべりしながら飲んでいると、たくさんあった酒類が全部はけてしまいました。参加者の年齢層が高い割には皆さんよく飲むということです。
 深夜12時過ぎまで飲んでいたように思いますが、オーツは最後に何時に寝たのか、わからなくなりました。気がついたら朝になっていて、ふとんの中に入っていたということです。
 朝風呂に入り、朝食を食べ、また将棋の対局です。
 合宿では、相当な長時間に渡って将棋三昧になります。なかなかできない経験のように思います。
 小鹿野町は都内からもそんなに遠くないところです。また合宿の企画があれば参加したいと思いました。
posted by オーツ at 04:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月24日

終盤の寄せ合いのスピードで負ける

 オーツは江古田の道場で女流棋士のH先生の指導将棋に参加しました。いつも通りの飛車落ちで指導をお願いしました。

h24.JPG

 図は、77 手目、上手が3三のと金を金で取ったところです。この局面は、下手のオーツが勝勢の局面です。2枚の成桂が上手玉に迫っていて、もう少しで勝ちが見えるところです。
 この局面で、オーツの第一感は▲2五桂でした。上手が▽3二金と金を引けば、▲3三銀と上から押さえて勝勢です。上手は下手玉を攻めてくるでしょうが、下手玉はまだまだしっかりしているので、上手からの攻めはあまり気にする必要がありません。水匠5で解析すると、▽8六歩、▲同銀、▽5八馬、▲同金、▽6九銀、▲同玉、▽8九飛という攻め筋があると指摘がありました。しかし、以下、▲6八玉、▽8八飛成、▲7八銀打で受かっているようです。
 オーツは、もう1枚金駒がほしいと思いました。図の局面では6四に銀がいて、成桂で取れる形になっているではありませんか。しかも、銀を取れば金当たりですから、上手は▽同金と取るでしょう。だから、▲6四成桂、▽同金の2手を挟んでから▲2五桂とすればいいと思いました。
 そんなことを考えて、オーツは▲6四成桂としました。
 水匠5によれば、この局面で▲6四成桂とすると評価値が 1,705 点ですが、▲2五桂とすると 2,555 点になり、850 点ほどの差がつきます。つまり▲2五桂のほうがよかったということです。
 局後の感想戦で、オーツはいの一番にこの▲6四成桂が悪手だったといいました。▲2五桂があることをわかっていたのに指せなかった(もう少し余裕があると考えた)点を悔やみました。
 ▲6四成桂に対し、上手は▽同金などという悠長な手を指さず、▽5七歩と金頭に歩をたたいてきました。

h25.JPG

 このあたりからは終盤の寄せ合いです。どちらが早く相手玉にせまれるかが勝負です。
 オーツは、あまり深く考えずに▲同金と歩を取ったのですが、水匠5によれば、代わりにここで▲4一成桂があったとしています。▽同玉に▲6三角が王手金取りになります。▽3一玉と逃げても、▲5四角成が次の▲2一金からの詰めろになっています。こういうふうに駒得しながら詰めろをかけていくような手は勝ちに直結します。オーツはこのスジにまったく気がついていませんでした。
 ▲5七同金に対して、上手は▽4五桂と打ってきました。オーツは▲5八金と逃げたのですが、ここでも実は▲4一成桂からの攻めがありました。
 ▲5八金に対して、上手は▽5七歩と再度歩でたたいてきました。

h26.JPG

 厳しい歩のたたきです。
 オーツは、この局面で▲2五桂と打ったのですが、これが大悪手でした。ここで上手が(当然ですが)▽5八歩成とすると -1,933 点という評価値になります。つまり、▲2五桂の局面で上手が勝勢になっています。
 この局面では、感想戦でH先生から指摘されましたが、▲4八金として金を犠牲にする手がありました。これなら 2,108 点で下手が勝勢でした。上手が▽同馬と取った形が上手にとって若干悪く、下手玉に対する詰めろがかけにくい局面になるわけです。
 水匠5は、この局面で▲8八玉という手も示しています。こちらは評価値が 2,792 点で、▲4八金よりも 700 点近くいいということになります。なるほど、この手も、上手が次に▽5八歩成と取った形が詰めろになりにくいわけです。オーツはこんな手が全然浮かびませんでした。
 そして、オーツが一番意外に思ったことは、この局面で▲5四成桂と金を取る手です。水匠5の評価値が 4,347 点になって、これが下手のベストな手ということになります。これまたオーツがまったく考えてもみなかった手でした。なぜ▲5四成桂が成立するか。たとえば、上手が下手玉を攻める手として一番自然な▽5八歩成としたとしましょう。ところが、この手に対して、▲4一金、▽3二玉、▲4四桂、▽同金、▲3三銀、▽同玉、▲4四成桂、▽同玉、▲5五角、▽5三玉、▲6四銀、▽4三玉、▲4四金からの詰みがあったのです。この詰みが読めていなければ、▲5四成桂が成立するとはわかりません。この詰みの発見は、実戦ではかなりむずかしそうです。
 ということで、下手が▲5四成桂とすれば、上手は受けるしかありません。たとえば▽2二銀とか▽3二銀とかでしょうか。ここに銀を一枚使ってしまうと、上手の攻め駒が少なくなって、下手玉が攻めにくくなってしまい、下手には十分勝機があったことになります。
 本譜は、下手が▲2五桂、▽5八歩成、▲3三桂成と詰めろをかけたのですが、▽6八と以下、下手玉が即詰みに討ち取られてしまいました。
 ▲3三桂成とせずに、▲4一成桂、▽同玉、▲3三桂不成、▽3二玉、▲4一銀、▽3三玉、▲7七角とする手がありました。しかし、ここで▽6六銀とされて下手は勝てません。
 あとから水匠5で棋譜を調べてみると、H先生の強さがわかります。玉に迫るスピードが速いのです。終盤は相手玉に早く迫ることが重要ですが、最も早く迫る迫り方が勉強になります。こうしてオーツと攻め合いになったときにH先生が逆転勝ちを収めてしまうのです。オーツは、このあたりの相手玉への迫り方がわかっていないということです。
 将棋は終盤力が一番大事です。オーツもこのあたりを鍛えて、もう少し強くなりたいものです。
 今回も大変いい勉強になりました。
posted by オーツ at 03:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月02日

駒落ち将棋で激しい攻め合いを制する

 オーツは、学士会将棋会で女流棋士のH先生との指導将棋に臨みました。飛車落ちでの指導をお願いしました。

h15.JPG

 図は、下手の布陣がほぼ完成形になっており、ここから仕掛けることになります。
 オーツは、▲4五歩と仕掛けたのですが、水匠5によると、ここで▲6六角という手もあるとのことです。水匠5ではこちらのほうが 200 点ほど評価値が高いことになります。上手が▽8三玉と歩を守るならば、そこで▲4五歩と開戦すればいいわけです。図の局面で▲4五歩と仕掛けるよりも(▲6一角の打ち込みのスキがあるから)上手の玉が不安定化しています。▲6六角に対して、▽6五歩としてくれば、▲8四角と歩得をする手があります。そこで▽8三玉ときても、▲8五歩で角が守れます。以下、▽6二銀、▲7五歩、▽8五桂、▲6二角成、▽同金、▲7六銀というような順で下手がいいというわけです。次回、同様の局面になったら、この手順を試してみようと思います。
 さて、実戦では、図の局面から▲4五歩、▽同歩、▲同桂、▽同桂、▲2二角成、▽同金、▲4五銀、▽4二歩打と進みました。

h16.JPG

 図の▽4二歩は、ちょっと珍しい手です。定跡では、▽4四歩と打つことになっています。この形はオーツが何回も経験しており、以下、▲同銀と銀を捨て、▽同銀直、▲5六桂、▽4五桂、▲7五歩というような展開になります。これで下手が優勢です。H先生は、この定跡手順を嫌って変化してみたものと思われます。
 これに対して、オーツは▲4四歩、▽5二銀、▲3四銀、▽3二金と進めました。

h17.JPG

 ここで、オーツは次の手に悩みました。▲4五桂、▽4四銀、▲3三桂成、▽同金、▲同銀不成、▽同銀と攻めて行く手を考えましたが、この攻め方では▽3三同銀の次に厳しい手がなく、一手待ちのようになってしまいます。そこで、この場合にも次の攻めができるように、前もって▲3五歩と歩を伸ばしておきました。
 しかし、これは甘い手になってしまいました。ここは、水匠5によれば、▲2一角がよかったとのことです。強引な手ですが、角を打つことで上手の4三が破れそうです。上手は▽3一金と逃げるくらいですが、そこで▲4三歩成、▽同歩、▲同銀成、▽2一金、▲5二成銀となれば、下手は角銀交換の駒損ですが、5二の成銀が威張っていて、上手の2一にいる金が遊んでいますから、下手がやれそうな局面ということになります。
 ▲3五歩以下は、▽3八角、▲4八飛、▽2七角成、▲4五桂、▽4四銀、▲3三桂成、▽同金、▲同銀不成、▽同銀と進みました。

h18.JPG

 ここで、オーツは当初の予定通り、▲3四歩、▽同銀、▲4二飛成、▽6一銀打、▲4四角、▽5三桂と攻めていきました。

h19.JPG

 ここもいろいろな手が考えられるところです。オーツは、攻める手がいろいろ浮かびました。▲1一角成と香得しておく手もありそうです。▲3三角成、▽4五馬、▲4六歩、▽3五馬として馬の利きを弱める手もありそうです。
 最終的に指した手は▲7五歩でした。次に▲7四歩と取り込み、▽同金となれば、金の守備力が弱まってしまい、4二の龍と4四の角を活かした攻めができそうです。
 しかし、結果的に▲7五歩は甘い手でした。ここで上手に手番を渡してしまうと、その1手で上手は守りを固めることもできるし、反撃に移ることもできることになります。
 では、どう指すべきだったか。
 水匠5は、▲5一金がよかったとしています。上手が▽4一歩という守りの手を指しそうだということはオーツにも見えていました。だったら、その対策として、▲5一金とすることが考えられます。それに対して上手が▽4一歩ときたら、▲5二龍、▽同銀、▲同金と二枚替えをします。さらに上手が▽4五馬と守りを固めたら、▲1一角成と香得をします。これで次に▲4九香という攻める手ができます。
 実際は、下手の▲7五歩に対して、上手は▽4一歩と受けてきました。下手は▲3一龍と銀にあてながら龍が逃げるか、▲5一龍と上手玉に接近して攻めをねらうかです。後者は、上手に銀を渡したりすれば、▽6二銀打あるいは▽4二銀で龍が死にます。しかし、逆に言えば上手に銀を渡さないように下手が攻めればいいわけです。そんなことを考えて、▲5一龍と潜ることにしました。
 以下、▽4五馬、▲1一角成、▽5五歩と進みました。

h20.JPG

 ▽5五歩は下手の1一の馬の利きをさえぎり、馬を使いにくくするとともに、▽6六桂で下手の金を一枚はがす手をねらっています。オーツは▽6六桂を恐れて、▲7九玉と馬筋を事前にかわしたのですが、これは悪手でした。(指した瞬間に自分で気がつきました。)これによって、8七の銀が浮いてしまいました。上手は▽5四馬という手が先手で入ることになります。▽6六桂を受けるなら、▲5六歩もありました。▽同馬に▲6六金とすれば受かります。
 ▲7九玉以下は、▽5四馬、▲7八金、▽4三銀と進みました。

h21.JPG

 水匠5によれば、図の▽4三銀では、▽8七馬、▲同金、▽6二銀打と下手の龍を殺す手がありました。オーツはまったく気がついていませんでした。これでも下手が勝勢のようですが、龍を消された上に、下手陣が飛車に弱い形になっているので、容易ならざる形勢だったかもしれません。
 図の局面から、オーツは何とか上手玉を攻める筋を考えました。▲4四歩、▽同銀、▲7四歩、▽同金、▲6二香と攻めました。上手は▽7五桂、▲9八銀、▽7七歩、▲同桂、▽7六歩と下手玉に迫ってきました。

h22.JPG

 いよいよ最終盤です。オーツは、▲6一香成、▽同銀、▲8一銀、▽同玉、▲6一龍、▽8二玉、▲4四馬、▽同馬、▲8三銀と攻めました。途中で下手から馬を切ることで、下手が銀を一枚入手でき、しかも上手の馬筋(守り)をずらすことができました。

h23.JPG

 この局面で上手が投了しました。以下、▽同玉ならば▲7二銀、▽9三玉、▲8三金までの詰みです。▽9三玉ならば▲9一龍、▽8三玉、▲8二金までの詰みです。
 オーツは、▲6一香成を指す時点でこの詰みまで完全に読めたので、いわば安心して▲6一香成を指したことになります。
 終盤は激しい攻め合いになりましたが、本局では下手側が仕掛けから終局まで(いくつかミスはあったものの)一貫して攻めており、攻め合いを制して勝利に結びつけました。駒落ちの下手側の勝ち方の典型かもしれません。
posted by オーツ at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月31日

端攻めが決まったと思ったが、本当はそうではなかった

 オーツは、学士会将棋会でMさんと対局しました。平手でオーツが後手でした。

m32.JPG

 図は、先手のMさんが▲8六角と打ったところです。この角打ちのねらいがはっきりしません。今再度考えてもわかりません。後手からすると、先手がわざわざ質駒を打ってくれてありがたいと思いました。いざというときに▽8六飛と角を取る手が決め手になってしまう可能性があります。
 水匠5は、▲8六角の代わりに▲7一歩成がよかったとしています。
 さて、この局面で、オーツはどうやって先手玉を攻略できるかを考えました。そして、▽1五歩からの端攻めを決行しました。
 後日、水匠5で解析してみると、ここでは▽6九角がいいとしています。以下、▲6八飛には▽2五角成です。先手の飛車が使いにくい場所に動いてしまい、後手は端攻めの味があって2五にいる馬が働きそうです。▽6九角に対して▲7五角とすると、▽5八角成、▲同金、▽6九飛、▲7九銀、▽7七歩成、▲同桂、▽7六歩というような順になり、後手が優勢です。
 オーツは、予定通り、▽1五歩、▲同歩、▽1七歩、▲同香、▽1六歩、▲同香、▽2五角としました。

m33.JPG

 この角打ちは飛車と香車の両取りです。後手が先手の飛車を取れれば、▽6九飛と打ち込んで攻めが継続できます。また、後手が先手の香を取れれば、▽4六香という厳しい手が実現します。オーツは、このあたりまで読んで端攻めを決行したわけです。
 この局面でMさんは▲3六銀と受けたのですが、これが悪手でした。水匠5によれば、▲5九飛と逃げるのがよいとのことです。そして、▽1六角には▲4二角成、▽同金、▲2六金とする手があると指摘されました。何と後手の角が詰んでいます。角が逃げられないので、後手は▽4六香として攻めていくか、▽1二香打と二段ロケットにして、▲1六金と先手が角を取ったら▽1五香と走るかということになります。こんなことで後手が有利な形勢ですが、オーツは先手の角切りから▲2六金という受けの手段がぜんぜん見えていなかったので、水匠5に指摘されて驚きました。
 元に立ち戻れば、そもそもこの端攻めは成立していたのかどうか、疑問だともいえます。ここまで考えると、初めに述べた水匠5が「▽6九角がいい」ということの意味がわかってきます。
 図の局面から、▲3六銀、▽1六角、▲5四歩、▽4六香、▲5九金、▽3五歩、▲同銀、▽4七香成、▲同銀、▽同銀不成と攻めていきました。

m34.JPG

 この局面で、水匠5の評価値は−3千点で後手の勝勢となっています。ここで、先手は▲5五飛としたのですが、これが敗着となりました。これでは飛車の守備力がなくなってしまいます。それよりも、後手からの飛車切り(▽8六飛)を避けて、▲7五角がよかったようです。角を受けにも効かそうという手です。▽5八銀成、▲同金、▽6九飛という後手からの攻めがありますが、▲6八金左と受けて、▽4九飛成に▲3九香とすると、まだ先手玉は耐久力があったかもしれません。
 オーツは、先手の▲5五飛を見て、最後の仕上げに入りました。▽8六飛、▲同歩、▽3九角、▲1八玉、▽3八銀不成としました。

m35.JPG

 本譜は、以下▲2八香、▽同角成までで先手の投了となりました。
 ▲2八香よりも▲2六飛のほうが受けになっていますが、後手が▽2八銀と打てば、次の▽2九銀右不成が受からず、これで必至になります。
 本局は、オーツの端攻めがピッタリ決まり、オーツの会心譜になったと思いましたが、後日、水匠5で解析してみると、本当は先手の受けの手段があって、そんなに簡単な話ではなかったのでした。対局中は二人ともこの順に気がつかなかったというわけです。アマチュアの将棋ではこんなことはよくあることだと思います。
posted by オーツ at 04:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月27日

長い詰みをほぼ読み切って相手玉を詰ませた

 オーツは、学士会将棋会でTさんと対局しました。手合いは平手で、オーツが後手になりました。
 かなり長い将棋になりました。

t14.JPG

 局面は先手が▲5五歩と歩を突いたところです。
 オーツの玉は4一にいますが、元々は8二にいたのです。美濃囲いを破られ、玉が9三、8四、7五と中空にさまよいましたが、その後、6四、5三、5二、4一と自陣に戻ってきました。
 オーツは▲5五歩を▽同角と取ってもいいかと思いましたが、先手玉の美濃囲いには端攻めが効果的だろうと思い、ここで▽1五歩と突き出しました。以下、▲5四歩、▽同金直、▲3三香成、▽同桂、▲5二歩と進みました。

t15.JPG

 このたれ歩は、次に▲9二龍と香を取るねらいです。これで▲5一歩成から後手の飛車を龍で取って即詰みをねらっています。油断ができません。
 しかし、その攻めなら二手スキです。その間に先手玉を仕留めればいいわけです。そこで、オーツは▽1六歩と取り込みました。あとで水匠5で解析すると、▽1六歩よりも▽1六桂のほうがよかったようです。
 ▽1六歩に対して、先手は▲1八歩と受けました。
 ここで、オーツは▽5七角と打ち込みました。これがたぶん詰めろになっているだろうと思いましたが、最後まで完全に詰みを読み切れていたわけではありませんでした。
 先手は、▲9二龍と後手玉に詰めろをかけてきました。

t16.JPG

 オーツは、この局面で先手玉にたぶん即詰みがあると読んでいましたので、予定通りに進めました。▽1七銀、▲同歩、▽同歩成、▲同桂、▽同香成、▲同香、▽同角成、▲同玉、▽1二飛、▲2八玉、▽3六桂打、▲同歩、▽同桂、▲3七玉、▽2五桂、▲2六玉、▽1七飛成、▲3六玉、▽3一香までで先手が投了しました。

t17.JPG

 投了図以下、▲2五玉に▽3五角成(もしくは▽2四角成か▽2四香)までの詰みです。
 この詰みは、▽1七銀から数えて21手詰めですが、ほぼ直線的な詰み手順ですので、手数は長くとも読むのはむずかしくありません。ただし、オーツは最後までは読み切れず、指し手を進めながら、先手玉の詰みを確認していきました。
 この手順の途中で、▽1二飛と飛車が王手で移動できるのが大きな手であり、オーツはこれで先手玉に詰みがあると考えたわけです。
 こういう勝ち方(長い詰みを読み切って勝つこと−実は読み切っていませんでしたが)をすると、気分がいいものです。この日の晩は日本酒をおいしく飲むことができました。
ラベル:詰み 読み 詰めろ
posted by オーツ at 02:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月14日

乱戦は乱戦としてそれなりにおもしろい

 オーツは学士会将棋会でMさんと対局しました。平手で、オーツが後手になりました。
 Mさんは角交換型の四間飛車を得意とする方です。

m29.JPG

 図は、先手のMさんから角交換を行い、左銀が▲7八銀と立ったところです。局面は序盤戦であり、普通に見れば、まだお互いの陣形整備が続くところでしょう。
 しかし、オーツはこの局面を見て、後手から角を打って乱戦に持ち込む手があるように思いました。
 乱戦は、定跡がありませんので、本で勉強することができません。しかし、乱戦は創造性が発揮されるべきものであり、それはそれでおもしろいものです。正面から力比べをするような感覚です。
 ちなみにAIの水匠5は、定跡があろうとなかろうと、当該局面の評価値を計算し、最善手を指し続けるようになっていますので、定跡がない将棋でも、後日、指し手がよかったかどうだったかを検討することができます。
 さて、上記の局面で、オーツは▽6五角と打ちました。筋違い角です。水匠5によれば、ここでは▽5二金右や▽3二玉が推薦されています。陣形を整備するのがいいと言っているわけです。まあ常識的にはそういうものでしょう。
 しかし、▽6五角と打った局面で、評価値は互角で、やや後手がいいとのことですから、この角打ちは無理筋ではなく、「ありうる手」ということになります。
 こういう角打ちに対する先手の受け方は悩ましいものです。実戦では、先手が▲5六角と打って受けたのですが、この受け方が問題でした。ここで角を手放すのはもったいないということです。角を持ち駒として温存しておいて、あとで活用する方がいいというのが水匠5の判断なのでしょう。水匠5は、▲5六角の代わりに、普通に▲3八銀でよいとしています。後手は▽7六角と歩を取りますが、それに対して▲7九金と(▽8八歩の攻め筋を)受ければ大丈夫だということです。先手の金の形が変ですが、のちに▲8八金とし、さらに▲7七金として陣形を整備すればいいというのが水匠5の読みです。こういう指し方を提案してくるとは、さすがにAIだと思います。AIは、形に囚われることがありません。
 先手の▲5六角に対して、後手のオーツは▽7六角と歩を取りました。歩を持ったので、▽8六歩、▲同歩、▽8八歩の攻めがあります。オーツはその攻めを受けるのがむずかしいと考えていました。
 しかし、水匠5は▽7六角よりも、▽同角、▲同歩、▽5七角、▲7七銀、▽6八角成、▲同銀、▽3二玉、▲7七角の変化のほうがよかったとしています。確かに、こうなれば後手が有利で、かなりやれそうな局面です。
 後手の▽7六角に対して、先手は▲3四角とこちらも歩を取りました。

m30.JPG

 これで、局面は相筋違い角になり、めったに見ない形になりました。お互いに歩損も歩得もしていないので、いい勝負かもしれません。しかし、水匠5は▲3四角で後手が有利になったとみています。つまり▲3四角は疑問手ということになります。確かに、これで互いに歩損はしていないのですが、先手は3四に行った角が活躍しにくそうです。水匠5は、▲3四角の代わりに▲4八金がよいとしています。前もって間接的な角の利きから金を逃げておく手です。
 この局面から、オーツは攻めが継続できると読んでいました。以下のような手順で攻めました。▽8六歩、▲同歩、▽8八歩、▲7七桂、▽8九歩成、▲同銀、▽8六飛。

m31.JPG

 後手はこうして飛車が8六の歩を取って飛び出していったわけですが、▽8六飛が疑問手となりました。▲8八歩と打たれれば、どうせ飛車の成り込みができないのだから、ここは▽8七角成として、▲7八金に▽8六馬とすれば、後手だけ馬を作ることに成功して、後手が若干有利だったとのことです。
 この図以下は▲8八歩、▽8四飛となり、熱戦が続きました。
 オーツは、こういう乱戦をおもしろいと思いました。定跡がないからこそ、ある局面の最善手を自分で考えなければなりません。定跡(さらにはそれを書いた本、雑誌、ソフトなど)を参考にすることなく、自分一人で考えるというところが将棋のおもしろさ(の一つ)です。定跡通りに駒を進めたとしても、どうせ中盤戦から終盤戦では定跡がありませんから、未知の局面で自分で考えることになります。
 乱戦は、中終盤戦が普通よりもちょっと早く始まったようなものです。経験がない将棋なので、最善の指し手を考えることはむずかしくなりますが、それは対局相手も同じことです。
 オーツとしては、相手の陣形にスキがあると思ったら、果敢に攻めてみようと思います。つまり、乱戦は乱戦なりに、拒否をせずに「歓迎」の心意気で、飛び込んでみようということです。これも将棋の楽しみ方の一つです。
posted by オーツ at 03:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月10日

会心の一着を指したはずが、実はそうでもなかった

 オーツは、学士会将棋会でIさんと平手で対局しました。オーツが先手になりました。

i18.JPG

 図は、▲4五歩の龍取りに対して、後手が▽3五龍と逃げたところです。後手の5五の歩が先手の5六の馬に当たっているので、先手が忙しい局面です。
 オーツは、▲9三角成、▽同桂、▲5七馬として、馬取りから逃げるとともに、後手の玉をねらう手を指しました。
 それに対して、後手は▽2九飛と飛車を下ろし、先手の▲4九香の受けに対して、▽8四桂と打ちました。

i19.JPG

 水匠5によれば、この手が悪手だったようです。代わりに▽9四金としていれば、後手玉が安全で、後手が優勢を維持できたようです。
 オーツは、▲9五香と走りました。それまでは後手が飛車を持っており、いつでも▽9八飛の王手香取りで香車を取る手が生じますので、香車が走ることができませんでした。後手が2九に飛車を打ったので、先手の香走りが実現したわけです。それに対して、後手は▽9四歩と打ちました。
 対局中はこれを当然の1手のように受け止めていましたが、実はこれが疑問手で、これで先手が有利になりました。▽9四歩の代わりに▽8六桂、▲同歩、▽9六角、▲8七桂、▽同角成、▲同玉、▽9六金、▲7八玉、▽9五金でいい勝負だったようです。
 ▽9四歩に対して、▲同香、▽3七歩成、▲9三香成、▽同玉と進みました。

i20.JPG

 いよいよ終盤戦のクライマックスです。この局面になり、オーツは数手前から考えていた手を放ちました。それが▲7一銀です。
 対局中、オーツはこれが会心の一着になったと思っていました。銀を捨てる手ですが、もしも後手が▽7一同金と銀を取れば、▲8五桂から後手玉が詰んでしまいます。後手が何もしなくても▲8五桂からの詰みがあります。つまり▲7一銀は詰めろになっています。オーツは、これで後手は適当な受けがないと思いました。
 実戦は、▽8五金、▲7七桂、▽8六桂、▲同歩、▽9六角、▲8七桂、▽同角成、▲同玉、▽7一金、▲8五桂で後手が投了となりました。
 後日、水匠5で解析してみると、▽8五金と打つところで、代わりに▽8六桂がありました。以下、▲同歩、▽9六角、▲8七桂、▽7一金で受けることができたというわけです。それでも▲8五桂、▽同角、▲同歩で先手のほうが有利な状態です。
 というわけで、オーツが指した▲7一銀はなかなか実戦では現れない会心の一着だと思いました。
 ところが、水匠5で解析してみると、上の図で、▲7一銀の代わりに▲9一銀のほうがさらにいいという話です。指摘されてみればもっともな話です。何も金で取られる位置に銀を放り込む必要はなく、取られる心配のない▲9一銀でも詰めろになるのですから、そちらの方がベターです。後手が▽8一金と受けても、▲8五桂から後手玉は詰んでいます。
 オーツは、対局中▲9一銀という手にまったく気がついていませんでした。気がついていれば、どちらがいいか、比較検討するところですが、▲7一銀だけが念頭にあったので、それを指したということです。
 会心の一着だと思っていたものに対して、実はもっといい手があったという話でした。水匠5の指摘には感心することが多いものです。今回もその一例になりました。
posted by オーツ at 03:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月31日

埼玉県小鹿野町で将棋合宿

 学士会将棋会で合宿をやろうということになりました。日程は土日を利用した1泊2日です。
 宿泊先は埼玉県小鹿野町にある越後屋旅館です。
https://www.echigoya.gr.jp/
 オーツは、以前ここに泊まったことがあります。
2023.3.15 http://o-tsu.seesaa.net/article/498578445.html
2023.3.14 http://o-tsu.seesaa.net/article/498563390.html
 そのときは単なる旅行だったのですが、温泉に入ったときに壁に詰碁の問題が貼り出されていて、後で気がつくと将棋や囲碁の合宿ができるようになっている旅館だったわけです。
 今回は、学士会将棋会の有志13人が参加しました。
 オーツはクルマで行きましたが、多くのメンバーは西武線の特急で西武秩父まで移動し、そこから旅館のバスで送迎という形で旅館にやってきました。
 大広間が対局場になっていました。対局場は無料で使えます。大きめのテーブルが3個置かれており、その上に将棋盤と駒が6組用意されていました。他に荷物置き用のテーブルがありました。
 12:30 くらいから将棋の対局が始まりました。18:30 から夕食ですから、その前に適宜対局を止め、温泉に入りました。
 夕食時にはみんながビールを飲みました。けっこうたくさん飲んだ気がします。
 夕食後は13人が4組に分かれてリレー将棋をしました。大広間には何人かが持参した酒類がありました。旅館に持ち込み料を払って日本酒などを飲みながらリレー将棋となりました。実ににぎやかな企画でした。
 リレー将棋を楽しんだ後は、一番大きな客室で部屋飲みとなりました。一部のメンバーが乾き物のつまみを持ってきたので、それを食べながら日本酒や焼酎を飲みました。部屋で飲む分にはアルコール類の持ち込み料がかからないとのことでしたので、ここでかなりたくさん飲みました。ウィスキーを持ってきた人もいましたが、これは飲み残しがかなりありました。
 気がつくと12時を回っていたように思います。みんなけっこう飲むものですね。将棋会の会員の年齢層が高いので、昔ながらの合宿スタイルが心地よいということのようです。
 朝は温泉に入り、朝食を食べ、その後はまた将棋の対局です。
 10:45 まで対局し、その後は撤収作業、11:00 には駅まで送ってくれるバスが旅館を出発しました。
 今回は、大いに盛り上がり、何とも楽しい将棋合宿になりました。参加者たちは、また合宿を企画しようということになりました。
続きを読む
posted by オーツ at 03:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月24日

同好会レベルと敬老会レベル

 オーツは中野区の2箇所の「ふれあいサロン」にいって将棋を指したわけですが、うち1箇所は対戦相手のレベルが低く、あまり楽しめない感じになりました。
 江古田の野島道場に行ったときに、そこに来ていた一人の参加者にその話をしたところ、「同好会レベルと敬老会レベルはぜんぜん違う」と言われました。これは言い得て妙な発言です。将棋を楽しみたいという気持ちは両者で共通するものの、楽しみ方のレベルが違うというわけです。
 「ふれあいサロン」は敬老会レベルです。参加者にとって、将棋の定跡を覚えたりするのはめんどくさいという感じでしょうか。当然、会費を払ってプロの指導を受けようなどとは思わないものです。安い費用で時間が潰せればそれでいいという感覚がありそうです。
 中野区に接している練馬区には、栄町敬老館という場所があります。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/shisetsu/koreikaigo/keirokan/keiroukandayori.files/01sakaechou.pdf
 60歳以上の練馬区民ならばここを使うことができます。中野区の「ふれあいサロン」と同じようなものと考えられます。
 こういう施設は各区にありそうです。ただし、ふだんはなかなか気づかないもののようです。オーツは栄町あたりを散歩していますが、今まで気がつきませんでした。
 一方、学士会将棋会は同好会レベルです。有段者がゴロゴロいますから、将棋の楽しみ方がそれなりのものになります。将棋の定跡を覚えるのは当たり前です。会費を払ってプロの指導を受けようとする人が何人もいます。将棋を指すのに費用がかかっても、お互いがそれなりのレベルで対戦できることが楽しいと思えるわけです。こういう組織は、各区に限定されず、むしろ広い範囲の居住者を対象にすることになるでしょう。
 オーツは、両方のタイプを経験して、敬老会レベルでは満足できず、同好会レベルの方が自分に向いているように感じています。そういうことがわかったのは、「ふれあいサロン」に参加したからです。その後になって、学士会将棋会が自分に向いている同好会なのだということがはっきり意識できました。
posted by オーツ at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月22日

将棋は奥が深い

 オーツは学士会将棋会でYさんと平手で対局しました。
 オーツが先手で、それなりにいい勝負をしていたように思います。

y4.JPG

 図は、Yさんが▽4三角と打った局面です。
 オーツの龍取りになっているとともに、オーツの玉頭をにらんで好位置に角を打ったわけです。オーツは、次に▽7六銀などで攻めてくるのだろうと思いました。そこで、龍取りを防ぐ意味で▲4一飛と打ちました。
 ところが、実はこの角打ちが先手玉に対する詰めろになっていたのでした。▽8七角成、▲同玉、▽8六香、▲7八玉、▽8七金、▲6八玉、▽7六桂の7手詰めでした。オーツはまったく気がつかないままでした。
 実に簡単に負けてしまいました。詰めろをうっかりすれば、すぐに負けてもしかたがないわけです。
 Yさんは感想戦で、▽4三角と打ったときに▲7四歩が詰めろ逃れの詰めろになっていることを指摘しました。▽8七角成、▲同玉、▽8六香、▲同玉、▽7六金、▲8五玉という変化になったときに、▽7四銀が打てないというわけです。オーツは▲7四歩からの攻めがあるなとは思っていたのですが、まさかそれが詰めろ逃れの詰めろになっているとは驚きました。
 というわけで、もしも先手が▲7四歩と打っていたら、後手としては▽同馬しかないわけです。そこで、▲8六桂と打てば、これも先手玉の詰めろを消している(前述の詰み手順の▽8六香が打てない)ということで、Yさんはここまで考えて▽4三角は良くなかったという意見でした。
 あとで水匠5で解析してみると、▲7四歩、▽同馬、▲8六桂に対しては、▽8七角成、▲同玉、▽9六銀、▲同香、▽同馬、▲8八玉、▽8七金、▲9九玉、▽9八香までの詰みがあり、▲8六桂が詰めろを消しているわけではありませんでした。
 つまり、さかのぼって、▲7四歩の攻めは成り立たないということです。
 では先手はどうするべきだったか。
 図の局面の最善手は▲6五桂で、これで何と先手が有利だったというのが水匠5の結論です。オーツはまったく思いも寄らない展開で驚きました。
 ▲6五桂に対しては▽7二香が最善手であり、以下、▲6一龍、▽同金、▲7五金とすると、まだまだ熱戦が続いたということです。
 何と将棋は奥が深いのでしょうか。
 おもしろくなっていたはずの対局を、オーツのうっかりミスで台無しにしてしまったのでした。
 しかし、後で調べて、感想戦で検討したことが実は間違いであるとわかったことは大きな収穫でした。
posted by オーツ at 04:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月20日

まちなかサロン・ほんだ山@都営住宅集会所@中野区で将棋を指す

 オーツは、まちなかサロン・あさひの家で出会ったNさんに誘われて、都営住宅の集会所で開催されているまちなかサロン・ほんだ山に参加してみました。
http://nakano-egota.gr.jp/%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%80%8C%E3%81%BB%E3%82%93%E3%81%A0%E5%B1%B1%E3%80%8D%E3%81%B8%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%9E/
https://www.nakanoshakyo.com/nakanoinfo/result/?did=12142
 入口で 100 円を払います。(あとで、紙コップ入りのコーヒー1杯が出されます。)
 ここは、毎週金曜日、9:00-13:00 まで開催されているそうです。
 将棋盤は2セットありました。麻雀をやっている人が多く、7卓くらいありましたかね。
 将棋ファンは麻雀よりもずいぶん少数です。
 ここで、オーツはSさんという方と2局指しました。なかなかおもしろい将棋になりました。結果としてはオーツの2勝となりました。Sさんはオーツと似たような棋力のようですが、少しSさんのほうが弱いかもしれません。
 次の週には、Oさんと何局か指しました。局数はきちんと覚えていませんが、4〜5局くらいでしたでしょうか。結果はオーツの全勝となりました。OさんはSさんよりも若干弱いかと感じました。
 将棋を指す経験はとても楽しいことですし、自宅から自転車で行けるところにこんな場所があることは魅力的です。
 ほんだ山は、あさひの家よりも(カラオケがないので)静かなのがいいです。
 オーツは、毎週金曜日にここに参加するようにしようかなと思いました。
posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月18日

孫と十枚落ちで将棋を指す

 オーツは、とある日曜日に孫の一人と将棋を指しました。
 孫は小学校6年生になっており、将棋は駒の動かし方がわかるレベルです。
 実戦と詰将棋を少しずつやることにしました。
 実戦では十枚落ちで指してみました。十枚落ちというのは上手側が玉と9枚の歩だけです。実際指してみると、上手側にはほぼ指せる手がなく、どうやっても下手側が勝つようにできているのですが、しかし、将棋は将棋ですから、下手が油断していると勝てないこともあります。きちんと上手玉を詰ますことができるかどうか、それはやってみないとわかりません。
 結果は40手までで孫が勝ちました。

h14.JPG

 こちらが投了図です。▲2四龍の王手で上手玉が詰んでいます。
 下手は、龍と馬を作り、上手側の歩をパクパクと食べ、上手玉の入玉を阻止しました。十枚落ちで勝つパターンの典型だと思います。
 オーツは、負けてうれしく感じました。数ヶ月前に対局したときよりも、孫は明らかに強くなっています。作戦を考えることができるようです。嫁に聞くと、この期間に特に将棋を勉強したり対局したりということはなかったそうですが、それでも知能の発達とともに「考える」ことができるようになっているのだろうと思いました。
 詰将棋は1手詰みの問題集を何問か解きました。初心者にはこのあたりが適当なようです。
 充実した日曜日になりました。
ラベル:十枚落ち 詰将棋
posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月17日

まちなかサロン・あさひの家@旭公民館@中野区で将棋を指す

 オーツが朝の散歩をしているとき、道の途中でふと見かけたポスターに、江古田 2-12-19 にある旭公民館で「まちなかサロン・あさひの家」という催しが第一・第三土曜の 10:00-12:00 にあるということが書いてありました。
 その中に「将棋」とあったので、オーツはちょっと気になりました。
 世話役の人に電話して尋ねてみると、参加費 100 円で、そのお金で飲み物のペットボトルがもらえるという話でした。オーツは、どんなようすかと思って、とある土曜日に、自転車に乗ってさっそく行ってみました。
https://www.nakanoshakyo.com/nakanoinfo/result/?did=12127
http://nakano-egota.gr.jp/%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%80%8C%E3%81%82%E3%81%95%E3%81%B2%E3%81%AE%E5%AE%B6%E3%80%8D/

 旭公民館の1階部分で確かに催しがありました。将棋盤も1面だけ用意されていました。ただし、将棋の他に麻雀があり、またカラオケもありました。みんなが一緒に一つの部屋で楽しむというスタイルです。将棋を指しながら、うんうん言って考えている途中で、隣のテーブルの歌声が聞こえてくるという環境は、イマイチの感じがします。考えるなら、静かな環境が望ましいと思います。
 オーツは地元の人との将棋対局を楽しみましたが、2〜3回行ってみて、この雰囲気が変わらないとすれば(たぶん変わらないはずですが)、継続的な参加は控えようかなと思いました。
 せっかくの地元の企画なのですが、将棋を指すにはまずは適当なレベルの好敵手が必要です。同じくらいの棋力の人同士だと、勝ったり負けたりして、おもしろいものです。
 オーツが対局した相手Nさんによれば、3人ほどで毎週金曜日に集まって将棋を指しているとのことです。「まちなかサロン・ほんだ山」というそうです。オーツはそちらにも参加してみることにしました。オーツを入れて4人では、ちょっとメンバーが少なすぎます。しかし、まずはどんな方々が集まってくるのか、見学に行ってみましょう。
posted by オーツ at 03:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月24日

実は詰みがあったが見逃してしまった

 オーツは江古田の道場で学士会将棋会のMさんと対局しました。Mさんが香を落としました。

m27.JPG

 局面は、大駒の交換などの激しいやりとりを経て、59手目で上手が下手の馬を取ったところです。
 駒割りは角と銀桂の交換(二枚替え)ですが、上手の▽5七角成が見えていますので、この局面では上手が有利のようです。
 オーツは、ここで▲2二飛と打ちました。王手角取りです。かなり前の局面からこの手に期待していたのでした。上手の角が取れれば何とか戦えると思っていました。
 それに対して、上手は▽4二飛としてきました。下手が▲2四飛成と馬を取ると、この飛車が下手玉をにらんでいるので、下手玉が一気に寄せられそうです。たとえば、▽3七角、▲6九玉、▽4九飛成、▲7八玉、▽6九金などという手順があります。
 そこで、下手としては▲同飛成とするしかないように思いました。
 後日、水匠5で解析してみると、▽4二飛は悪手だと判定されました。代わりに▽4二歩がよかったとのことです。オーツの読みの通り、下手が▲2四飛成と角を取ると、下手の攻めが若干遠のきます。上手の▽3九飛の攻めの方が早いというわけです。
 下手の▲4二同飛成には上手も▽同角とするしかありません。

m28.JPG

 ここが問題の局面でした。オーツは▲6三金としたのですが、局後の感想戦でMさんはこの局面で▲8四銀と迫る手があったと指摘しました。歩頭に銀をタダ捨てするという奇手です。オーツがまったく考えてもいない手順だったので驚きました。上手が▽同歩と銀を取れば、▲8三金から▲7五桂とすると上手玉が詰むのではないかという手順です。
 後日、水匠5で解析してみると、▲8四銀は悪手だと判定されました。仮に上手が▽同歩としても、▲8三金(▽同玉ならば▲7五桂以下詰み)に▽7一玉と逃げる手があるとのことです。また、▽8四同歩と取らずに、▽4七角とすれば、8三の地点を受けるとともに下手玉に詰めろがかかりますから、上手が勝勢になります。
 水匠5によれば、この局面での下手の最善手は▲6三銀だったとのことです。以下、▽6二金、▲7五桂、▽3九飛、▲4九歩、▽6三金、▲同桂成、▽7一金と進んで互角の形勢だというわけです。
 さて、▲6三金に対して、上手は▽3八飛として詰めろをかけてきました。
 オーツはここで間違えました。▲4九金と打ったので、▽6九金から簡単に詰んでしまったのでした。
 後日、水匠5で解析すると、この局面で上手玉に詰みがありました。▲5二飛、▽7二金、▲7一銀、▽同玉、▲7二金、▽同銀、▲6二金、▽8二玉、▲7二金以下です。また、▲9三銀からの詰みもありました。▽同玉なら▲8五桂、▽8二玉、▲5二飛から前述と同様の詰みです。▽同香なら、▲5二飛から同様です。▽同桂なら、▲7四桂、▽同歩、▲7三銀で詰みます。オーツにはいずれもまったく見えていませんでした。
 この詰みがあるので、▽3八飛は悪手だったということになります。
 ▽3八飛の代わりに、攻めるなら▽3九飛がありました。下手が▲4九金あるいは▲4九銀と受ければ、下手の攻め駒が不足して、上手玉の詰みが消えてしまいます。▲4九歩であれば上手玉の詰めろが継続しているので、▽7一金などと受ける必要があります。
 ▽3九飛と攻めるのでなく、すぐに受けに回ることも考えられます。▽7一金あるいは▽6二金です。これでも上手が有利です。

 実戦では、詰みを見つけるのはむずかしいものです。詰将棋として考えれば(詰みがあるとわかっていれば)詰みを発見できたかもしれません。そんなに長手数でもないし、むずかしい詰みではありません。しかし、実戦は詰将棋ではないですから、詰みがあるかどうかわからない状態で先を読むわけです。とすると、きちんと読むことがとたんにむずかしくなります。
 Mさんとの将棋は、オーツの間違いであっけなく決着が付いてしまいましたが、実はねじりあいがもっと続くはずの一局でした。水匠5からはいろいろ教わることがあるものです。AIさまさまといったところでしょうか。
ラベル:詰み
posted by オーツ at 04:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする