オーツが最近知った言葉です。ただし中国語です。
「隠婚族」というのは、実は結婚しているのに、そのことを回りにいわない人のことだそうです。主として女性です。遠藤誉さんの記事
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080410/152775/
で知りました。
この記事は、オーツが以前紹介した「中国“A女”の悲劇」
2008.3.4 http://o-tsu.seesaa.net/article/88184446.html
の続きの記事です。
中国の女性たちはなぜ自分の結婚を隠すのか。既婚者は職場で不利になるというのです。詳しい説明は、上記の記事を読んでください。ここに、中国の社会問題の一つが明確に現れています。
日本には「隠婚族」ということばはないけれど、もしかすると、それと似た話ならあちこちにあるかもしれません。出産した女性は、企業としては戦力にならないという考え方が結構あるように思います。研究者の世界でも同様で、女性が子供を産むのは論文○本分だなどという言い方も聞こえてきます。子育て中の女性は、論文生産性が下がってしまうというような研究結果もあります。
平等・公平に競争している社会では、子供をもうけることが必ずマイナスになるのです。
オーツは、妻と共働きをしていました(います)から、子育てもそれなりに分担しました。そのころは子育てについて、こう思っていました:自分が子育てを担当することで、仕事の面では確実にマイナスになる。しかし、子育ては、仕事上のマイナスを補ってあまりある大きなプラス面がある。また、子育ては長い人生の一時期だけに担当する仕事であり、その後はマイナス面もなくなるのだから、大きな問題ではない。
しかし、オーツの仕事が、子育てに(普通のサラリーマンよりは)向いていたということもあり、誰にでもこの考え方をあてはめることはできないでしょう。
どうすれば、未婚・既婚や子供の有無に関係なく、人々が平等・公平に扱われることになるのでしょうか。
考えてみると、これはとてつもなく大きな問題であるように思えます。
ともあれ、日本には「隠婚族」ということばがないだけ、中国よりは既婚女性が恵まれているといえそうです。
2008年04月22日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック