2007年10月19日

2001年 宇宙の旅(1968)

 オーツが見た映画です。
 いわずとしれたSF映画の傑作であり、金字塔です。
 何といっても、40年前の映画とは思えない、そのセンスの良さに脱帽です。
 ディスカバリー号のデザインも、それに搭載されているポッド(小型宇宙船)もすばらしい出来です。
 月への旅行で登場するフライト・アテンダントの制服を見てみましたか。今でも、まったく古さを感じさせません。この映画が作られたのが40年前ですよ。信じがたいです。スタンリー・キューブリックの才能に驚嘆するばかりです。
 オーツがこの映画を最初に見たのは、高校生のときだったと思います。その後、いろいろな映画を見ても、なかなかこの映画を越えるものにお目にかかりません。
 という意味で、オーツの好きなジャンル(SF)の中でピカイチの映画ということになります。オーツは何回見たことでしょうか。
 この映画を見ていると、まるで実際の宇宙旅行を経験している気分です。
 宇宙ステーションが回転(自転)しているのは、その当時の感覚でしょう。(今は、回転しない宇宙ステーションが実用に供されています。)でも、回転しているステーションにドッキングするのは、相当にむずかしそうです。宇宙船がステーションに同期して回転すること自体はむずかしくないのですが、両方の回転軸をピタリとそろえることがむずかしいと思います。宇宙船が回転していなければ、上下左右に微調整すれば済みますが、回転しているとなると、移動(ロケットの噴射)の時間的なタイミングを計算しなければならなくなります。さらに、地球周回軌道上にあるわけですから、ドッキングに時間がかかると地球の重力の影響が出てきます。二つの宇宙船の位置関係によって、地球の重力が与える影響が微妙にずれてくるのです。自転していない場合でも、これを調整しつつドッキングするのは大変だと思いますが、これに両者の自転が加わると、どうやってドッキングするのか、オーツの頭では理解が及ばず、計算ができません。
 宇宙ステーションの内部で、ループを活かした画面が出てくると(あっちもこっちも、遠方に行くと先が上がっていくシーンです)、オーツはぶるぶるしてしまいます。回転することで疑似重力を発生させていることがよくわかります。すばらしいです。細かいところまで、よく作り込まれています。
 同様に、ボーマン船長が宇宙空間で空気のないところに飛び出すシーン(ディスカバリー号に飛び移るシーン)も圧巻です。オーツは、こういうとき、人体がどうなるかについて、非常に興味がありました。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=190956
http://imagine.gsfc.nasa.gov/docs/ask_astro/answers/970603.html
で見られるように、人体は、真空中でも数十秒くらいはヘルメットなしで持ちそうです。
 場面によっては、BGMなしで、呼吸の音だけでシーンが進んでいきますが、それも非常に効果的です。
 今となっては、このレベルを超える映画を期待したいところですが、なかなかそういうものが登場しません。待ちこがれています。
 この映画で残念なことといえば、宇宙船の外面がいやに明るいことです。太陽の光を反射していると考えているのでしょうが、それにしても明るすぎます。実際の宇宙空間では、太陽光はそんなに強くないし、空気による光の散乱もないので、もっとずっと暗いはずです。
 また、全体として、長すぎる感じがします。139 分もあります。これを 30 分くらい短くしてもらえると、グッと引き締まったことでしょう。
 この映画に親しんだ逆効果として、(コンサート会場でも、町中でも)「美しく青きドナウ」が聞こえてくると、この映画を連想してしまうということがあります。ヨハン・シュトラウスも、まさかこんなことになるとは思ってもみなかったことでしょう。
posted by オーツ at 04:57| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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