オーツは、最近クルマを買い換えました。新しいカーナビ(トヨタの純正品)では USB メモリに記録した音楽を再生するとき、ランダム再生という機能が付いています。これがなかなかおもしろいと思いました。オーツは 200 枚近くの CD を USB メモリに入れていますが、これを順次再生するだけでなく、コンピュータがランダムに CD を選び、またその中の複数あるトラックのどれを再生するかもランダムに決めるというものです。
一つの交響曲の四つの楽章がそれぞれバラバラにされ、その中の一つだけが再生されるようなことがあります。作品の一部抽出であり、当該作品の冒涜のようにも感じますが、オーツは、まったく関連のないものが次々再生されていくのがおもしろいと感じました。オーツが聞いているのは大部分がクラシックですが、中には、ごく少数のポピュラー音楽も含まれており、そういうのが一曲だけ再生されることもあるわけです。
で、このやり方をずっと続けているのですが、このカーナビを使っているうちにいくつかの欠点に気がつきました。
第1に、ランダム再生の設定が無効になってしまうことがあります。どういうタイミングでこうなるのか、まだわかりませんが、クルマの電源を切って、一定時間(たとえば24時間?)が経つと、初期設定に戻るとかいうことかもしれません。これは困ります。
第2に、ランダム再生の設定が有効であっても、特定の曲が再生されることがあります。USB メモリの中では、1枚の CD が Windows のフォルダ一個になっていますが、一つ目のフォルダの一曲目が再生されるのです。これも、長時間(たとえば10時間?)電源を切っているときに起こります。この場合、「次の曲を聴く」ボタンを何回か押すと、適当なものが再生されるようになります。
第3に、ランダム再生が本当にランダムになっている点が困ります。乱数を機械的に計算しているような場合だと、得られる乱数のシークエンスが同じになってしまい、つまり曲を聴く順番が固定化してしまうようなことがあり得ます。さすがにそんなバカな設計はしていないようで、たとえば乱数を生成するときに時計(現在時)の情報を用いて計算するようなことにすれば同じシークエンスになるようなことがありません。ところが本当にランダムに再生すると、同じ曲があまり間をあけずに再生されることがあるのです。理論的には、同じ曲が2回連続して再生されることも(極めて稀ですが)ありえます。
ランダム再生とはいえ、本当にランダムであるとかえって不都合です。ユーザーは、最近聴いた曲を再度聴きたいとは思わないはずで、次々と違った曲を聴いていきたいと思うはずです。その対処法としては、たとえば、最近聞いた 500 曲のリストをメモリに記憶しておいて、ゲットした乱数がその一つと一致していたら、次の曲を選ぶようにするという計算法が簡単です。もう少し手の込んだアルゴリズムも考えられるところです。メモリは電源を切っても内容が保持できるようにしておかなければなりません(不揮発性のメモリということです)。
オーツのように200枚の CD をセットしてある場合は、1000〜2000 曲が入っていると思いますが、まあ 500 曲も聴いていれば初めのころに聴いたものは忘れているので、これくらい記憶しておくので十分でしょう。
2025年11月23日
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