とある平日に、荒川区のサンパール荒川で国立劇場が主催する歌舞伎鑑賞教室というのがありました。
https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_l/2025/0706/
https://www.ntj.jac.go.jp/assets/files/R7kabuki/R7.6_TT_.pdf
第107回ということですから、ずいぶん長く続いていることになります。
14:30 開演という時間帯ですから、働いている人などは参加しにくい時間帯です。オーツは毎日が日曜日なので、こういうのにも気楽に行けます。
会場に行ってみると、制服を着た中学生・高校生がたくさんいました。入口にズラリと並んでいるのは壮観です。きっと学校単位で参加しているのでしょうね。いいことです。
サンパール荒川の大ホールは満席でした。
最初に「解説 歌舞伎のみかた」ということで30分くらいのお話がありました。
次に続く演目「土屋主税」(つちやちから)の解説も兼ね、市川青虎が歌舞伎のあれこれを語るという趣向でした。気楽に聞けてよかったと思います。
20分の休憩を挟み、「玩辞楼十二局の内 土屋主税」(1幕2場)が上演されました。忠臣蔵外伝の一つです。
「向島晋其角寓居の場」では、俳諧の宗匠・晋其角(しんきかく)の居宅に旗本・土屋主税から使者が来て、其角をその夜の句会に招待します。そのあと、浅野家の家臣であった大高源吾が現れ、西国の大名に召し抱えられたため、別れの挨拶に来たとのことです。当時の武士は二君(じくん)に仕えることはあり得ないことでした。源吾はその晩討ち入りを果たすわけですが、それは絶対に秘密にしなければならないことです。そこでウソをついたわけです。其角が源吾に「年の瀬や水の流れも人の身も」と別れの一句を書くと、源吾は「あした待たるるその宝船」と下句(わきく)を付けて返します。
「土屋邸奥座敷の場」では、吉良邸の隣にある土屋邸で句会が始まろうとしています。侍女のお園は赤穂浪士の一人の妹です。そこに現れた其角はお園の暇を願い出ます。源吾が別の大名に仕官することになったことが典型であるように、赤穂浪士は不忠者であり、そういう人の妹を屋敷に置いておくわけにはいかないというわけです。主税は、源吾の付けた下句を聞き、「宝船」が別の大名に仕官することではなく、仇討ちを行うことだと気づきます。やがて隣の吉良邸から太刀を打ち合う音が聞こえてきます。
今回の歌舞伎では、俳諧の解釈の違いが重要なポイントになります。いかにも日本的な世界を描写していると言えるでしょう。ストーリーが大変にわかりやすく、十分に理解できたこともありがたいことでした。
全体で2時間ほどで終わりましたが、オーツは充実感を覚えました。
2025年07月01日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック

