オーツが読んだ本です。
分量は新書で約200ページですから、気軽に読めます。
『韓国消滅』とは、ぶっそうな表題ですが、第1章「世界最悪の人口減少」と直接関係します。韓国の出生率は、2023 年時点で 0.72 しかなく、このままで行くと本当に人口が減って韓国という国自体がなくなってしまいます。だから、「韓国消滅」は大げさではなく、現実に起きている変化なのです。
ではなぜ出生率が世界で最低なのでしょうか。これが本書が一貫して述べているテーマというわけです。
第1章では、日本よりも急激な少子高齢化が起こっている現状を記述しています。経済成長がマイナスになるだけでなく、高齢者に対する介護が放棄され、若者が外国に脱出する事態になっています。兵力も維持できないので、その代わりに核武装をという世論があるとのことです。
こうなったのは、IMF 危機が根源的理由だそうです。
第2章「形だけの民主主義を誇る」では、韓国(人)の考え方として、単に「先進国」の称号がほしかっただけで、真の意味の民主化はなされておらず、「民主主義」が形だけの桃になっている有様が描かれます。「半導体を作る李朝」という言い方が出てきますが、社会体制が古いままで人々の考え方が成熟しておらず、今の韓国を一言で物語っています。経済面から見ても「経済民主化」はなされておらず、政治家だけでなく、財閥のトップなど韓国のリーダーたちの振る舞い方も目に余るものがあります。
第3章「米中の間で右往左往」では、政治の世界で大統領を初め韓国の歴代政権が確たる方針も持たずに右往左往してきた歴史を記述しています。
第4章「日本との関係を悪化させたい」では、韓国人が考える歴史をまとめて述べています。章の名前は、それを一言で述べています。韓国は、日本を見下そうとし、植民地になったことなどなかったという歴史を子供たちに教えています。
韓国の少子化は、第2章から第4章までに描かれる韓国のあり方と密接に関わっているようです。こういう韓国に嫌気が差して、少子化がますます進んでいると考えられます。となると、少子化を止めることは極めて困難ということになります。韓国のあり方を変えるなんてことは数十年程度でできることではありません。政治や経済を変えるだけでなく、社会のあり方を変え、人々の一人一人が自分の考え方を変えることがないといけません。そんなことが数十年程度でできるとも思えません。となれば、韓国はこのままであり続けるだろうし、つまりは将来的に「消滅」してしまうということになります。
本書を一読して、韓国を長く見てきた著者から韓国をどう見るべきかということをおそわった気分になりました。今まで日韓の間でさまざまな問題が起こってきましたが、なぜそんなことが起こるのか、その通底にあるものは何かということがはっきりしないので、こういう問題をどう解決するかがわかりませんでした。そんなとき、本書を読めば、韓国人が何をどう考えてこういう問題が起こるのかがある程度理解できるような気持ちになります。
https://amzn.to/42o5Dx1
2025年04月28日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック

