宿の人に聞くと、近くにある「そば資料館」で作って売っているとのことです。
http://www.sobanosato.jp/museum/
オーツたちは、帰京する日の朝にそこに立ち寄ることにしました。
紙箱に入った手打ちそばを売っていました。つゆなしで1人前が 450 円(つゆありは 550 円)で、箱の中に3食分が入っています。合計で 1,350 円です。
紙箱には「やまとそば」と書いてありました。1食分ずつが紙にくるまれて入っていますが、その紙には「会津山都そば」と書いてありました。両者の表記が違っています。
製造者名のところには「喜多方市ふるさと新興(株)飯豊とそばの里センター」と書いてあります。
喜多方市のそば資料館では、職人が目の前で蕎麦を打っていました。オーツはその見事な手さばきに感心してしまい、数分以上そこで見ていました。蕎麦を丹念に薄く延ばして四角形の形に整えます。それを折りたたんで包丁で切っていきます。そうやってできた蕎麦を売るわけです。
まったくの生そばで、旧山都町(やまとまち)の特産品です。つなぎを使わない十割蕎麦というのが特徴で、「山都そば」というそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E9%83%BD%E3%81%9D%E3%81%B0
オーツは4月12日に蕎麦を買いましたが、消費期限が4月14日となっていました。紙にくるまれている程度ですから、保存がむずかしそうです。プラスチックの袋に入れて真空パックとかすれば日持ちしそうですが、こんな流儀で売っているのも「新鮮なうちに食べてください」という生産者からのメッセージなのでしょう。
オーツは箱ごと冷蔵庫に入れて保存しました。
3食分で 480g ですから、1人前が 160g ということになります。オーツは3回に分けてゆでて食べました。12日の夕食に1食分を妻と半分ずつ食べました。13日の朝はオーツが1人で食べました。14日の朝もオーツ1人で食べるつもりでしたが、妻が少しへずるようにして食べました。
箱の中には「会津山都そばのゆで方」という紙が入っていました。そこにはゆで時間について次のように書かれていました。
大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸騰させ蕎麦を1食ずつ入れて下さい。
お湯の対流で蕎麦が回る状態になってから40秒〜50秒くらいで取り出し流水で洗って下さい。
この表示はわかりにくいと思います。オーツが1食分の蕎麦を沸騰したお湯に入れると、まもなく、白い泡がワーッと湧き出てきて、鍋の中が見えなくなります。蕎麦が回っているかどうか、見えません。
火力を弱めると泡が消えてお湯が見えますが、今度は蕎麦が回らなくなります。
オーツはいつものゆで方で2分ゆでることにしました。2分というのは、蕎麦を鍋に投入してからの時間です。
食べた結論からいうと、この蕎麦はおいしいと思います。
つゆや薬味によっても蕎麦の味が変わって感じられますが、蕎麦を噛みしめながら食べてみると、蕎麦自体の味がはっきり感じられます。これは蕎麦だと思います。
打ち立ての蕎麦を購入してきて、ゆでてすぐ食べるようにすると、蕎麦の味がそのまま出てきます。一番おいしい食べ方だと思います。
ただし、2日経ってから蕎麦を食べたときは、沸騰したお湯に蕎麦を入れる段階で、手に持った蕎麦に若干の乾燥を感じました。食べるときには、それが固い部分となって残りました。生蕎麦なので、冷蔵庫に入れておくだけで若干乾燥するようです。賞味期限が2日というのはわかる気がします。
また、十割蕎麦はゆでているときに切れやすいという欠点があります。オーツが3回食べた経験では、1日目はさほど切れなかったのですが、2日目、3日目は切れてしまう部分がだんだん増えたように感じました。
オーツがふだん自宅で蕎麦を食べるときは、乾麺の十割蕎麦をゆでて食べています。それと比べると、やまとそばの方がおいしい(蕎麦らしい)と思います。オーツが今まで食べた蕎麦の中で一番おいしいかもしれません。では、これを買って日常的に食べるようにするかと考えてみると、それはないような気がします。やまとそばのほうが乾麺よりもおいしいように思いますが、乾麺でもそれはそれなりにおいしいと思います。乾麺の十割蕎麦の中にも味の違いがあるものですが、そういう中で、オーツがいろいろな十割蕎麦を食べ比べて今食べているものにたどり着いたわけで、乾麺でも十分おいしいと思います。乾麺のほうが安いし、長期に保存できて、そこそこおいしく食べられる点がメリットです。やまとそばと比べて、値段の差ほどの味の差はないように思いました。
もしも蕎麦屋でこのレベルの蕎麦が食べられたら、オーツはファンになってしまいそうですが、今までオーツが蕎麦屋で蕎麦を食べた経験では、そういう蕎麦屋はなかったと思います。

