2025年01月28日

妙手(?)を見つけたと思ったが、巧みな返し技で跳ね返された

 オーツは、江古田「若みや」の将棋道場で、女流棋士のH先生に飛車落ちの指導将棋をお願いしました。
 下手の右四間飛車の仕掛けから次の図になりました。

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 この局面は、上手が角を3一から6四に移動してきたところです。次に下手陣に角が成り込んでくるねらいです。この局面では下手が桂得していますので、オーツは桂を使ってしのげないかと考えました。すると、▲5五桂と捨てる手があると思い当たりました。これは妙手だと思いました。もしも上手が▽同歩とすれば、▲同銀として、角取りの先手になります。ここで角が(4二か3一に)逃げると、▲4四銀という攻めが炸裂します。
 これで行こうと判断して▲5五同銀まで進んだところ、上手から▽6六桂という犠打のお返しが飛んできました。

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 オーツがまったく考えてもいなかった手なので、うろたえました。この桂打ちは王手金取りですから、取る一手ですが、▲同歩と取ると、▽5五角と銀を取られてしまいます。
 ここで、オーツは▲同銀と取ったのですが、これが悪手でした。以下、▽同歩、▲同角、▽3七角成、▲5五桂、▽5四金、▲4三桂成、▽同金と進みました。

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 こうなると、下手が勝つのはむずかしい形勢になっています。
 あとで水匠5で解析してみると、▽6六桂に対して、▲同銀ではなく、▲同角がよいと指摘されました。以下、▽同歩、▲6四銀、▽同金、▲3三桂成、▽同金、▲4二角という攻めがありました。

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 こうなれば、下手が優勢です。まだ勝ちまでは遠いですが、このまま指し続ければ勝利も見えてきたことでしょう。
 ひるがえって、最初の局面図で下手が▲5五桂と打ったところですが、のちの上手からの▽6六桂の切り返しがあるとすれば、▲5五桂という手自体がよくなかったということになりそうです。オーツは妙手だと思ったのですが、その判断が間違っていたわけです。水匠5は、代わりに、▲2四歩、▽3七角成、▲3五歩、▽2六馬、▲1四歩、▽同歩、▲2三歩成、▽同金、▲2四歩、▽2二金、▲3四歩のように攻めるのがよかったとしています。
 オーツは、妙手を見つけてこれで行けると勢い込んだところで、巧みな返し技を食らってしまいました。さすがに女流プロは簡単に勝たせてくれないものだと思いました。
posted by オーツ at 05:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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