2025年01月06日

池田信夫(2024.8.20)『脱炭素化は地球を救うか』(新潮新書 1054)新潮社

 オーツが読んだ本です。
https://www.shinchosha.co.jp/book/611054/
https://www.amazon.co.jp/%E8%84%B1%E7%82%AD%E7%B4%A0%E5%8C%96%E3%81%AF%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%82%92%E6%95%91%E3%81%86%E3%81%8B-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8-1054-%E6%B1%A0%E7%94%B0-%E4%BF%A1%E5%A4%AB/dp/4106110547
 新書ですが、薄い感じです。厚さは 8mm しかありません。172ページほどの分量です。
 しかし、内容は濃いと思います。題名には、『脱炭素化は地球を救うか』で最後に「か」が付いていることからわかるように、著者の主張を簡単にまとめれば「脱炭素化は地球を救わない」ということです。いろいろなところから引用した豊富な資料(グラフや図表を含む)があり、その主張を裏付けます。
 オーツは、本書を一読して、著者の主張に全面的に賛同を覚えました。
 以下、各章ごとに内容を簡単にまとめます。

序章 地球は「気候危機」なのか
 人類が気候変動で大量絶滅するというのはウソである。都市の暑さの原因は気候変動ではなく、ヒートアイランド現象である。気候研究者は、研究費をもらうために、気候危機という方向へのバイアスがある。

第1章 人間は地球に住めなくなるのか
 人間の出す温室効果ガスの影響は小さく、長期的原因は太陽活動と地球の公転である。異常気象の被害は劇的に減っており、温暖化で農業生産はむしろ増えるから、地球温暖化は命を救うものである。

第2章 「グリーン成長」は幻想である
 「カーボンゼロ」でもうかるというのは錯覚である。脱炭素化と経済成長は相反するものである。

第3章 環境社会主義の脅威
 「脱成長」では何も解決せず、地球環境を改善するのは豊かさである。京都議定書はEUの(政治的な)罠だった。温暖化は熱帯の防災問題に過ぎない。

第4章 電気自動車は「革命」か
 電気自動車で脱炭素化はできない。EUが電気自動車を政治利用しているだけだ。

第5章 再生可能エネルギーは主役になれない
 再エネ賦課金は40兆円と巨額である。「カーボンフリー」には莫大なコストがかかる。

第6章 電力自由化の失敗
 再エネ優遇で電力が不安定化した。電力自由化で電気代が上がったので、今は電力自由化を巻き戻すべきときだ。

第7章 原子力は最強の脱炭素エネルギー
 原子力はもっとも安全なエネルギーだから、原子力政策の大転換が必要だ。

第8章 脱炭素化の費用対効果
 「ネットゼロ」のコストは毎年4.5兆ドルと莫大だ。脱炭素化の費用はその便益よりはるかに大きい。

終章 環境社会主義の終わり
 1.5℃目標は無意味で、むしろ化石燃料は命を救うものだ。

 この本を読むと、世界中で地球温暖化を騒いでいることがバカらしく思えてきます。
 日本も、脱炭素化を目指しているわけですが、なぜこんなことをやっているのか、わからなくなってきます。日本の政治家の判断力なのでしょうか。それともオーツの知らない何かがあるのでしょうか。
posted by オーツ at 04:03| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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