なぜスマホにはテキストエディタがないのか（２）

　オーツは、ちょっと前に「なぜスマホにはテキストエディタがないのか」というブログ記事を書きました。
2022.5.30 http://o-tsu.seesaa.net/article/488449056.html
　その記事を読んだ方からコメントがありました。

>私は、Google KEEP　というサービスを使っています。
>スマホで打ち込んだ内容とPCで打ち込んだ内容が同期しているので、便利です。ご参考まで。

　そして、次の URL が紹介されていました。
https://ferret-plus.com/6092
　この記事を一読しましたが、オーツは全然食指が動きません。使う気が起こらないということです。
　なぜそうなのか、オーツなりに考えてみました。
　第１に、オーツがパソコンのキーボードにあまりに慣れすぎてしまい、それ以外の入力をする気が起こらないということがあります。たとえば、パソコンのカナ漢字変換の辞書をオーツ流に鍛えたので、必要な長い文字列（たとえばいくつかのメールアドレスや銀行の口座番号など）が手軽に入力できることなどがあります。
　スマホではこれができません。まったくできないわけではないけれど、ある意味で辞書を鍛え直す必要があります。これが大変面倒です。
　第２に、オーツがパソコンのエディタに慣れすぎてしまい、必要な機能などをマクロ言語で書いてエディタに組み込んだりして使っているために、そういう機能がないエディタを使う気が起こらないことがあります。
　新しいエディタのマクロ言語（ないしそれに相当するプログラム言語）を覚えて、自分でプログラムを書くような感じで使いこなすのはかなりむずかしく思います。新しい言語を覚えることのむずかしさに通じます。
　オーツは、パソコンで普段使っているエディタと心中するような気分でいます。死ぬまでこれを使い続けるつもりです。となると、そもそもこのエディタがないスマホは使う気分にならないということになります。
　第３に、オーツはパソコンとスマホの同期などが大嫌いということがあります。パソコンはパソコンで閉じているのが好きです。自分のパソコンの中に保存したものだけを信じており、ネット上のもの、クラウドにあるものなどはほぼ信じていません。いつ消えてしまうか、アクセスできなくなるか、大いに心配ですし、そのサービスがいつまで続くか、不安です。今から３０年くらい持ってくれれば、オーツが死ぬまで大丈夫かと思いますが、本当に３０年持つでしょうか。Google なんて、その前につぶれてしまうかもしれません。
　東京大停電のようなものが起こった場合、それでもクラウドにアクセスできるのでしょうか。オーツは自信がありません。自宅のパソコンは動きますが、モデムが動かないと思います。その先のことはオーツが管理していないのでわかりません。
　また、クラウドにあるものが第三者に漏れる可能性もあります。情報が漏れることはとても恐いので、その点からもクラウドなどは使わないに越したことはないと思います。
　第４に、情報の一元管理という問題があります。パソコンとスマホを使っていると、どちらかで更新した情報が他方に反映しないという問題が生じます。複数機種の同期などのサービスを使わないなら、情報の一元管理をするために、何か１機種をメインにするしかなくなります。スマホではそれが不可能です。オーツが知らないだけかもしれませんが、たとえば、万が一の故障に備えて、さまざまなファイル類のバックアップを定期的に保存しておきたいと思いますが、（クラウドサービスを使わずに）スマホでそんなことができるのでしょうか。オーツは知りません。
　こんなことを考えていたら、スマホはお互いをつないで使うことが前提になっているように思えてきました。だとすると、そもそもこの大前提がオーツの嫌いなことになってしまいます。オーツは自分だけの閉じた世界でスマホを使いたいと思いますが、スマホの設計思想が初めからそうなっていないように思います。