2020年03月15日

『首都圏発 スキー場と宿 EAST 2002』

 『首都圏発 スキー場と宿 EAST 2002』というのは、オーツが自宅に置いている本(ムック?)です。2001.12.8 発行ということで、18年前の本ということになります。定価は、本体743 円+税ということです。
 冬になって、スキーに行くとき、どこのスキー場に行くかを決めるのに便利なので、ずっとこれを使ってきました。しかし、18年も使っていると、内容がだいぶ古くなってきた感じがするので、新しい版のものを購入してもいいかなと思いました。
 で、Amazon で調べてみたのですが、今は、こういうタイトルの本を売っていないのですね。
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E5%A0%B4%E3%81%A8%E5%AE%BF
 キーワードを入れて表示されるリストを見てみると、中古品で、'99, 2000, 2001, 2002, 2003, 2004 年版が見つかりますが、そのあとがありません。なぜこうなったかといえば、当然のことながら、ネットの影響でしょう。スキーに行くような人では、ネットで情報を得ることが一般化したので、本が売れなくなり、結果的に本が作れなくなってしまったのです。したがって、2004 年までしか発売されていないということになります。
 確かに、本の形にしてしまうと、刊行時の形で情報が固定され、最新の情報が盛り込めませんから、スキー場ごとに、新しい設備を設置したとか、リフトの営業時間を変えたとか、現在これこれに変更したとかいうことがあっても、そういうのを読者に伝えることができません。
 一方、ネットは、どんどん新しい情報にアップデートできるし、無限の広さの紙が広がっていることと同じですから、何でも盛り込み、深い情報を提示することが可能です。どう見ても「本」が負けます。
 しかし、オーツは、どちらかというと、本の方が好きです。1冊の冊子体の形でまとまっているので、あちこち見ていくのに便利です。ネットでは、パラパラとページをめくるようなことがやりにくいと思います。一番好都合な使い方は、本で候補をいくつかのスキー場に絞り、それぞれについてネットで詳しい情報を得ることでしょうか。
 本の場合は、印刷技術も確立されていますから、本文も写真も図も非常に鮮明です。とても見やすくデザインされています。一方、ネット内の情報を見るときには、パソコンの操作が必要になり、しかも、狭い画面の中であまり鮮明度がない記事を読まなければなりません。こちらの方が見やすさで劣ります。
 また、年末のスキー旅行を計画するときは8月か9月頃が多いのですが、その時期にネットでスキー場のあれこれを調べようとすると、思うように調べられなかったりします。スキー場がフラワーパークになっていたりして、その情報が前面に打ち出され、ホームページからスキーの情報が隠れてしまっている例がたくさんあります。次のシーズンの営業予定が決まる前なので、ネットで詳細を示せないということもあるのかもしれません。実は、前のシーズンの情報でも十分役立つのですが、スキー場としては、過ぎ去った情報をそのままネットに掲示しておくことに消極的なのでしょうか。
 本は、そういう心配がありません。いつでも同じ情報が見られます。ただし、時間とともに内容が古くなっていきます。
 しかし、本は有料です。743 円+税というのは、ネットの無料というのに太刀打ちできません。特に若い人の場合、無料でアクセスできるネットの記事のほうに重点を置くことになるのはわかるような気がします。スマホの小さい画面で見ることにも抵抗感はないのでしょう。
 結局、毎年改訂され刊行されてきた伝統が保たれなくなり、現在ではネットで情報を得ることしかできなくなってしまいました。ネットには、スキー場の案内をしているサイトがいくつもあります。
 上記の Amazon の一覧を見ると、『こどもと行くスキーガイド』というシリーズも含まれています。2005 年から 2018 年版があるようです。『スキー場と宿』シリーズが終わったことで、別の出版社が新シリーズを出版し始めたということでしょうか。
 なぜ、こちらは 2018 年まで刊行されていたのでしょうか。『こどもと行く〜』シリーズの対象読者は、スキーをしそうなこども(5歳から中学生くらい?)がいる親ということになるので、40代前後の人が想定される対象読者でしょうか。一人で、もしくは仲間とスキー場に行くために、スキー場の情報を得たいというのは、10代から20代くらいの若者が多いだろうと想像しますが、それに比べると、子供連れは年齢層が上になります。すると、ネットでなく紙の本で情報を求める人が多かったのではないでしょうか。こちらも 2019 年版以降は出版されていないようなので、『首都圏発 スキー場と宿』と同じ運命をたどったということになりそうです。
 スキー場のガイドブックは、ネットが進展し、それまでの産業(出版業)を飲み込む実例の一つになってしまいました。
 こうして、これからの社会では、ネットが何でも飲み込んでいく形になるのでしょう。ある意味で当然のことのように思いますが、少しだけ、それでは失われるものがあるのではないかという気分になります。
 ま、こういうことをいう人間は年寄りになってしまい、今の流れに逆らっているに過ぎない存在になるわけですが。
posted by オーツ at 04:45| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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