2020年01月16日

崔基鎬(2014.1.1)『韓国がタブーにする日韓併合の真実』ビジネス社

 オーツが読んだ本です。
 まえがきには、「本書は2003年9月に小社より刊行された『日韓併合の真実』を新書化したものです。」と書いてあります。実際に書かれた時代はかなり前ということになります。
 ちなみに、オーツはこの本が「新書」だとは思いませんでした。実測してみると、横 117mm、縦 175mmほどのサイズです。厚さは 15mm ほどです。ほぼB6サイズ(128mm×182mm)に相当します。普通、新書というと、新書判のサイズ(106mm×173mm)ですが、それよりはずっと大きいということになります。
 第1章「鎖国から開国へ――挑む日本、逃げる朝鮮――」では、徳川300年と李朝500年を対比的に記述しています。李朝がいかにひどい国だったか、詳しく書かれています。人民の疲弊も相当なもので、これでは国として成り立っていないとさえ言えます。
 第2章「大院君VS.閔妃――朝鮮内紛に虎視眈々の欧米列強と日本――」では、19世紀末の朝鮮の内紛を描きます。朝鮮の動きは、独立国のそれではなく、何か困ったことがあると外国に助けを求める傾向にあるようで、しかも、国内で対立勢力があると、それぞれが別の外国に保護を求めたりするわけですから、国内はメチャメチャになります。そのような朝鮮半島の歴史が描かれます。
 第3章「溶解しはじめた李氏朝鮮――クーデター、民衆蜂起、そして清日戦争――」では、李氏朝鮮末期の乱れた朝鮮事情を記述していきます。クーデター、金玉均暗殺、東学党の乱など、さまざまな事件が起こりますが、なぜそうなったのかを知ることが重要です。朝鮮は、国としての判断ができていません。高宗は国王らしさが全然なく、日和見主義で、国として成り立っていないというべきでしょう。
 第4章「露日戦争と李朝終焉――ついに実現した日韓併合――」では、高宗がロシア公使館に逃げ込み執務したなどという信じがたい話が出てきます。国王がこういう行動をするなんて、いやはや、どうしようもありません。朝鮮半島をめぐってロシアと日本が覇権闘争を行い、それが日露戦争につながっていくことになります。その戦争に勝った日本が、日韓併合に踏み切ったのは、ある意味で当然のことだったのかもしれません。
 終章「日韓併合が朝鮮民族を救った――歴史を再検証する時代を迎えて――」では、今日の韓国の繁栄は日韓併合によってもたらされたという歴史観が語られます。19世紀から20世紀前半の朝鮮半島の歴史を見ると、このような考え方がかなり妥当なように思えます。
 ひるがえって、現在の日韓関係を見てみると、まさに混迷しています。なぜこうなっているのか、考えてみると、その裏には朝鮮半島ないし韓国の歴史をどう見るかという、歴史観の問題がありそうです。李氏朝鮮は豊かなきちんとした国だった、それを日本が併合して何もかも奪い去った、韓国はそういう日本を打ち破って新しく出発し、現在に至ったというのが現在の韓国(および多くの韓国人)の歴史観のようです。本書は、そういう見方の真逆の歴史観を示します。
 現在の韓国の宣伝にも似た歴史観を見ていると、正直うんざりします。日韓併合をはじめ、さまざまな事実を知ると、今の韓国の主張がいかに無謀か、よくわかります。
 韓国の中で日韓の歴史をどう見るべきか、もっとさまざまな議論があってもよさそうです。そういうのが封鎖され、反日だけが声高に叫ばれるようになっている現状はまことに残念です。
 隣国と仲良くすることはむずかしいのかもしれませんが、まずは歴史観のすりあわせあたりから行わないと、未来志向の日韓関係なんて成り立たないのかもしれません。
 この本に書かれているようなことが韓国人に広く知られるようになることを切望します。


posted by オーツ at 03:38| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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