2019年12月15日

レストラン アピシウス@日比谷

 日比谷駅からすぐのところにあるレストラン アピシウス(Apicius) で、あるとき、ちょっとした会議のあと会食となりました。
http://www.apicius.co.jp/
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130102/13000145/
 この店は、ビルの地下1階に入っていて、入口を探すのにちょっと苦労しました。
 オーツを含め、10人で利用しました。
 この店は、グランメゾンレベルの高級フレンチです。グランメゾンというと、日本では20件くらいしかないそうです。
 テーブルにはメニューが置いてありました。「PLAISIRS DE LA TABLE / MENU」とあり、フランス語と日本語で書かれていました。
 参加者の一人が「フランス語と日本語でズレはないだろうか」という発言がありました。オーツはわかりませんでしたが、魚のクエを「Kue」と書いてあるが、これはフランス語ではなくて日本語のローマ字表記ではないかと言いました。あとで調べてみると、クエはフランスで食べられてこなかった魚のようで、したがって適当なフランス語がないとのことでした。蝦夷鹿肉を chevreuil としてありましたが、これは日本語のほうが限定的で、フランス語は「鹿」という一般名詞です。
 以下では、日本語のほうのメニューを書き写しておきます。(フランス語のほうは、オーツのパソコン環境でアクサンがうまく入れられないので、ほとんど省略します。)
・お食事のプレリュード(Amuse-bouche du jour)
 フレッシュ黒トリュフの温かいサンドイッチ
・久絵のグリエとフォワグラのポワレ レンズ豆添え
・かさごと鮟鱇のプティブイヤベース
・蝦夷鹿肉のミニョネット ポワヴラードソース
・熟成されたフランス産ナチュラルチーズ盛り合せ
・モンブラン
・食後のフィナーレ ミニャルディーズとコーヒー

 12月らしく、クエとアンコウというこの時期の魚を取り入れています。このメニューは12月限定だとのことです。季節に応じた内容を考えていることがわかります。

 実際は、サンドイッチの前に、ナイフとフォークとスプーンが用意され、カップに入ったスープと、白身魚のマリネが出されました。これがメニューに書かれていないというべきか、Amuse-bouche du jour の一部と見るべきか、わかりませんでした。
 皿やワイングラスには AP をかたどったロゴが入っています。ナプキンは途中で交換してくれました。
 インテリアもきちんとしていて落ち着いた感じになっています。
 ワインリストは3ページ分以上あり、細かく銘柄や産地などが書かれていたようです。ワイン好きな人が注文していましたが、オーツは何が何だかわかりませんでした。1996 年とか 2001 年とかの生産年だけ聞き取れましたが、そういう年代物をそれなりにそろえている点ですごいと思います。ワインリストに載せる以上は、1本だけの在庫というわけではないのでしょう、おそらく。
 ワインは、赤2種類、白2種類、それにシャンパンと、いろいろ飲みましたが、全部おいしかったです。同じ赤ワインでも、料理に合わせて、濃い味のボルドーと薄い味のブルゴーニュのワインを分けるあたりはさすがです。それに応じてワイングラスの形を変えて提供してくれます。白ワインも、魚料理のときと、コースの終わりのチーズのときとで別のものを出してくれました。
 ワインを注文した人に応じて、テイスティングをする人をちゃんと分けています。
 ウェイターの行動も決まっています。テーブル席のどこに誰が座るかは(日本人的には)ちょっとした問題ですが、その位置に合わせて、料理やワインを提供する順序がきちんとしています。
 食後のコーヒーと紅茶にしても、10人がバラバラに注文しましたが、ウェイターがささっと控えて、提供されるときには、再度問い合わせることなく、ピタリと注文品が提供されました。
 フィンガーボウルで手を注ぐ水が2回出てきました。手でつかんで食べるもの(サンドイッチとミニャルディーズ)に対応していました。それぞれに小さなレモンが入っていました。
 地下1階ですから、展望はナシです。つまり、食事と飲み物がすべてです。このレストランでは、これで支払額に見合うものが提供できるかが勝負です。ある意味で、正統なレストランの勝負場所というべきでしょう。あとは、利用者側がどう受け取るかです。
 幹事の人に聞いた話では、支払いは全体で100万円は行かないとの話で、たぶん一人あたり8万円程度だと思います。
 概算してみるに、食事が一人3万円くらい、ワイン(ただし、マグナムボトルという 1.5L 入りのもの)が1本10万円で、これが5本ということで、サービス料、税込みで80万円くらいだろうと想像します。(自分で払っていないので、正確な金額がわかりません。)
 その価値があったか。それについては何ともいえません。
 オーツはすばらしい店だと思いました。しかし、1回の食事で(仮に)一人8万円として、それだけの価値があるかというと、残念ながらそうは思いませんでした。おいしい食材を見事な味付けで提供してくれましたから、その価値を見出す人にはおすすめのレストランといえると思います。しかし、さほど高級でない食材でも、工夫のしかたでおいしく食べられるものがあるものです。ここまでの価格を出さなくても、たとえば1人1万円程度で十分楽しめる店があると思います。(飲み物代も1万円も出せばけっこう良質のワインが楽しめるように思います。)それと比べると、プラスαの部分がどれだけあるかということになります。場所柄から考えても、まあ、かなりの場所代がかかっているでしょう。そうはいっても、ちょっと価格が高すぎる気がします。自腹を切って何回も行く(いわば「通う」)ほどではないように思います。フレンチでも、ワインを含めて一人2万円程度の店なら、あちこちにあるように思います。そういう店に4回行く(あるいは4種類行く)ほうがオーツ的には楽しめるような気がします。
 まあ、こういう店を経験するのも人生の中ではあり得ることでしょう。しかし、庶民派のオーツとしては、若干もったいなさを感じてしまいました。
 ドレスコードがあるのもさもありなんと思いました。

 ついでに思いをはせれば、地方では、こういう店は成り立たないと思います。個人客ではそもそもこの金額を払う気がしないでしょうし、企業などの接待でも、この金額を出せるレベルの企業はそうはないでしょう。普段の取引金額が小さすぎて、接待費でもちょっとここまでは無理ではないでしょうか。オリンピックとか何かのイベントに合わせて大きな金額が動く場合もあるでしょうが、そのときだけの一発勝負だけでは、こういう店が継続的に営業していけるとも思えません。こういう店が長期的に営業していけるということは、それなりの企業などがそれなりの数存在するということです。個人客もそれなりにいるのでしょう。このあたりが東京の特徴の一つと考えられます。オーツはこんなことを考えたことはありませんが、こういう「高級店」があることに東京の「強さ」を感じました。
 レストラン一つで、ちょっと話を誇張しすぎましたかね。

アピシウスフレンチ / 日比谷駅有楽町駅銀座駅

夜総合点★★☆☆☆ 2.9


posted by オーツ at 07:04| Comment(0) | 飲食店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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