オーツが泊まった中国山東省済南市の藍海大飯店というホテルがどういうところだったか、いくつかエピソードを書いておきましょう。
部屋のキーはカード式でした。LSI がカードに組み込まれているのが見えます。カードキーには、ドアの穴に挿入する方向が矢印で示されていました。カードキーの使い方は英語と中国語で説明してありました。ところが、オーツが何回かカードを挿入しても、赤のランプが点灯してドアが開きません。ドアの前で困っていたら、そばを通りかかったホテルの客室係の人が教えてくれました。カードの表裏が逆だったのです。カードキーを裏返して挿入したら、一発で緑のランプが点灯しました。これはなかなかむずかしかったですね。よく見れば、カードには中国語で「此面朝上」と書いてありました。(英語では書いてありませんでした。)
オーツが指定された部屋に入ってみると、ダブルの部屋を一人で使う形になっていました。広くてゆったりしています。なかなかいい感じのホテルです。バスタブがない(シャワーのみが付いている)のは少々残念ですが、まあしかたがないでしょう。
アメニティグッズなどもきちんとしていて質の良さを感じます。
お湯をポットでわかして、インスタントのコーヒーや紅茶などが飲めるようになっていました。ま、当然ですが。
しかし、オーツはこういうものよりも、実は冷水が好きなのです。部屋の中を探してみましたが、冷蔵庫がありません。食器棚のところには、ビールやコーラなどの缶入りの飲物(有料ですが)がありました。これらは、ぬるいままで飲むしかありません。これはサービスとしてちょっとどうかと思いました。
ミネラルウォーターも食器棚のところに無料のものが2本置いてありましたが、冷蔵庫がないため、こちらもぬるいままです。まあ、こちらはぬるくても飲めますので、そのまま飲むことにしました。
部屋にはエアコンが設置されていました。スイッチを入れると使えるようです。しかし、部屋の窓が開いていたので、エアコンは切って、自然の冷気で寝ることにしました。9月中旬ともなると、夜はさほど暑くありません。
このホテルで、エレベータを使ったとき、エレベータが不思議な動きをしました。
オーツは5階に上るために、1階で上行き△ボタンを押して、エレベータを待っていました。オーツと同様の上行きの人が何人かいました。上からエレベータの箱が降りてくるところでした。
そのとき、後から下(地下1階)行きの乗客が来て、下行き▽ボタンを押しました。
エレベータの箱が上から1階に到着して、乗っていた人が降りると、下行きの人が乗り込みました。上行きの人は、箱に乗り込む人と、乗らない人(オーツを含む)に分かれました。
その後、箱は地下1階に行きました。それからまもなく、箱が登ってきました。
1階のエレベータホールでは上向きの△のランプが付いている状態です。当然、箱が1階で再度止まると考えますね。しかし、そうではなかったのです。箱は1階を通過して(△ボタンのランプがスッと消えて)そのまま上の階に登って行ってしまったのでした。下行きの箱が到着した段階で乗り込んだ上行きの人の行動が結果的に正解だったわけです。
今までエレベータでこんなことは経験したことがありません。オーツだけでなく、そこにいた数人がガヤガヤと苦情を言い始めました。中国語なので、苦情かどうか、よくわかりませんでしたが、状況から考えて不満や疑問の声であることは当然です。
その後、このエレベータの動作がいつもこうなのか(再現性があるのかどうか)、実験しようと思いましたが、何回か試みた際は、周りにエレベータの利用者がいて、うまく実験できませんでした。
ちなみに、地下1階はホテルの従業員用の階のようです。
2019年09月24日
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