オーツが読んだ本です。
本書は、月刊誌「正論」巻頭のコラム「折節の記」(2015.3-2017.5)をまとめたものであり、短いエッセイの集合体の形になっています。その意味で読みやすい長さだと思います。
ただし、いろいろなことを論じているので、書名は、必ずしも本書の内容を反映しているものではありません。その意味では、本の題名を見かけて読む気になったオーツのような人間にとっては、ちょっと「あれ?」と思うような内容になっていました。
まあ、エッセイ集のタイトルは付け方がむずかしいわけですが、……。
全体は5章にまとめられていますし、それぞれの章のタイトルも付けられてはいますが、章自体が内容的にまとまりがあるのかと言えば、そんなことはあまりなく、27本のバラバラのコラムを並べたものといったところです。
とはいえ、1本1本のコラムはおもしろいと思うし、著者の高山氏の見方が強く出ていますから、読んでいてすっきりするような気分にもなります。
各コラムのタイトルが内容をよく表しているので、どんな内容が書かれているか、目次を見ればよくわかります。
オーツがおもしろかったもの2本を挙げるとすれば以下のものでしょう。
・オリンピックとノーベル賞は白人のためにつくられた(p.98)
・真珠湾で安倍晋三は二度と日本を騙してはいけないと誓った(p.236)
2019年09月04日
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