2019年05月20日

升田幸三(2003.8)『名人に香車を引いた男』(中公文庫)中央公論新社

 オーツが読んだ本です。「升田幸三自伝」という副題が付いています。
 オーツが読んだのは、文庫本ですが、その底本は1980年に朝日新聞社から出版されています。
 中身は、1979 年の週刊朝日での30回にわたる連載をまとめたものということになります。子供のころから 昭和33年ころに至るまで、どんな人生を歩んできたかを語っています。
 升田幸三の自伝ということで、将棋好きなオーツとしては一度読んでみたいと思いました。
 まさに波瀾万丈の人生です。オーツが升田幸三の名前を知ったのは 1960 年代の終わりころですから、本書に書かれているかなりの部分は知りませんでした。本書では、子供のころからの無鉄砲な性格がよく書かれています。
 本書は、将棋の技術面の解説よりも、それぞれの対局相手(特に、木村義雄、大山康晴の二人)のことを升田がどう見ていたか、どのようにして闘志を燃やしていたか、そのあたりがくわしく書かれており、大変興味深く読みました。
 陣屋事件がどういう経緯をたどったのかなども、オーツはよく知りませんでした。同世代を生きているのでない限り、あとの時代ではくわしく書かれることはないものでしょう。

 13局の棋譜も載っていますが、それがメインではありません。
 そもそも、棋譜がかなり読みにくいものになっています。約20手分をまとめて1譜として掲載していますが、さすがに20手くらい進むと個々の局面が頭に入り切りません。もう少し小分けにしてもらえないと、本で読んで将棋を追いかけるのはかなり大変です。まあ、棋譜がメインではないですから、指し手の意味がわからなくてもいいのかもしれませんが、せっかく棋譜が載っているなら、盤と駒なしで読んでいける程度の長さにしてもらいたいと思いました。
 いや、これは、オーツが歳を取ってきて、長い棋譜が頭に入らなくなっているせいなのかもしれません。

参考記事:
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-4083.html


posted by オーツ at 04:15| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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