2019年03月14日

染付@出光美術館

 オーツはまた出光美術館に行ってきました。
http://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/present/
染付の展覧会をやっていました。「染付」は「そめつけ」と読みます。染付というのは、白い磁器で青い絵の具で模様や絵を描いたものくらいの意味でしょうか。中国語で「青花」、英語で「blue and white」などと言われます。
 展覧会の副題として「世界に花咲く青のうつわ」がついています。副題が今回の展覧会の趣旨をよく物語っています。
 会場に入ると、まずは「青のゆりかご――オリエントの青色世界」と題して、染付よりも古い時代の作品が並んでいました。イランのものが多かったですが、古くはレバノンで紀元前に作られたペンダントなどがありました。染付ではないけれど、染付と同様の色が好まれる歴史があったのですね。
 次のコーナーが「中国青花磁器の壮麗――景徳鎮官窯と民窯」で、ここが展示のメインでした。さまざまな磁器が展示されていました。明の時代のものが多かったですが、元や清の時代のものもありました。景徳鎮で作られた作品は中国の皇帝が作らせたもののようで、実用品でもあり、美術品でもあったようです。こんな立派な大皿に料理をのせて皇帝が食べていたのでしょうか。
 奥に進むと「温雅なる青――朝鮮とベトナムの青花」のコーナーになります。中国の影響が朝鮮とベトナムに伝わったことがわかります。中国の王朝の力が弱まって(つまりは金がなくなって)、皇帝が磁器の作家にいろいろ作らせることができなくなって、職人が海外に移住した(そのころ「海外」などという概念があったかどうか知りませんが)というような事情もあったようです。
 「伊万里と京焼――日本の愛した暮らしの青」のコーナーでは、江戸時代に作られた大皿などが展示されていました。中国の影響が日本にも及んだことがわかります。祝い樽をかたどった焼き物などは珍しいと思いました。樽を模していますから、単純な丸い形ではなく、何枚もの板を貼り合わせて丸くしてあるかのように、わざわざ平面を組み合わせた形にしてありました。たがが締めてあるような形になっていて、たがの部分はちょっと柔らかいような感じに見えます。明治〜昭和の板谷波山の作品も展示されていました。
 一番奥のコーナーは「旅する染付――青のうつわの世界性」と題して、ヨーロッパ各国の磁器が並んでいました。ヨーロッパ諸国の注文を受けて中国で作られたものもあったし、ヨーロッパ各地の窯で作られたものもありました。中国製のものをまねたことがわかるものもあり、そういうのは両方を並べて展示してありました。
 出品リストには 181 点があがっています。このすべてが出光美術館所蔵のものだそうです。出光美術館がいかに膨大な所蔵品を有しているかがわかります。
 というようなわけで、オーツは2時間くらい展示を楽しみました。金曜 18:00- の列品解説(ギャラリートーク)にも参加しましたが、今回はものすごい大人数が参加する形になりました。学芸員の方が主な見どころを案内してくれる形ですが、これが大変楽しみです。
posted by オーツ at 03:26| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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