2018年09月17日

夏野剛(2018.5.10)『誰がテレビを殺すのか』(角川新書)KADOKAWA

 オーツが読んだ本です。
 テレビが殺される、それが運命だというわけです。運命である以上、それは避けられないことです。
 問題は、「誰が」殺すのかということです。
 それは、ネットの発展であり、5Gという更なる高速ネットの登場です。もちろん、それだけではありません。そういう時代になって、その中で日常生活を営んでいる我々が、日々の選択を通して、テレビの性格を変えていってしまうわけです。
 著者は、NTTドコモをはじめ、通信業界、ゲーム業界で活躍してきた人であり、テレビ業界とはあまり関係ありません。つまり、テレビ業界を外から見る立場にあります。そういう人の目にテレビがどう見えているのでしょうか。このあたりが本書の一番おもしろいところです。必ずしもテレビ業界の人がテレビのことを一番よくわかっているということではないように思えるのです。テレビの業界人は、その中で働いている人たちですから、内部の目は持っているし、番組作りなどのノウハウなどはあるでしょう。しかし、日常的な放送の中に埋没してしまって、テレビとは何か、放送とはどうあるべきかなどを広い視野から見て考えることはしにくいのではないでしょうか。むしろ、第三者の目で見る方が業界のことを客観的に見ることができるともいえます。
 オーツは、あまり熱心にテレビを見る方ではないので、その業界がどうなっていくかにはあまり関心がないのですが、本書を読んで、テレビ業界の将来が明るくない印象を持ちました。テレビ業界は、過去にあまりに大きな影響力を持っていたので、その状態を当然と考えているようです。しかし、これからの時代はネットが関わる時代であり、テレビ業界も変わらざるを得ません。しかし、業界内部の人たちは、そのような危機感を持っているようには見えません。今までと同じようなことを続けていくしかないかのようです。それでは将来展望が開けていかないでしょう。
 今後のテレビのあり方を考える上で、一つの視点を提供してくれる良書だと思います。

参考記事:
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/52015988.html


posted by オーツ at 05:34| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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