2018年07月31日

井上こみち(2018.5.25)『獣医師になるには』ぺりかん社

 オーツが読んだ本です。150 ページほどの厚さで、手軽に読めるようになっています。対象読者は、高校生くらいでしょうか。これから獣医師になることも考えようという人に向けた本です。
 著者の井上氏は動物ノンフィクション作家ですから、獣医師の内部に通じているというよりも、いろいろな取材を通して獣医師の世界を知り、本書をまとめたということでしょう。
 一読した限りでは、獣医師の世界に深く切り込んで記述しているというよりも、何人かの獣医師にインタビューした上で、それらをとりまとめて書いている感じが強くなっています。
 写真なども多くてとても読みやすいと思いました。
 それだけに、記述がやや簡略な感じがして、もう一歩踏み込んで書いてもらってもいいような不満(?)も感じました。たとえば、大学の獣医学科の先生たちにインタビューしたり、大きい動物病院の院長(ないし経営者)にインタビューしたり、ペットの飼い主の声なども入れたりするといいかなあと思いました。関連する周辺から獣医師を見るとどう見えるのかということです。
 獣医師になろうと考える人や、そんなことを考えてもいない人に、獣医師という職業があるよと知らせたりする場合は、獣医師のことにくわしい業界人よりは、こういう外部の人に(あまり厚くなく)書いてもらう方がいいのかもしれません。本書を編集した人の意図も、たぶんそんなところにあるのでしょう。


posted by オーツ at 03:10| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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