2018年07月16日

山梨旅行(3)慶雲館に宿泊

 山梨県早川町西山温泉にある慶雲館はギネスブックが認定した世界最古の宿です。
https://www.keiunkan.co.jp/overview/
には、「2011年には「ギネスワールドレコーズ」で「世界で最も古い歴史を持つ宿」に認定されました。」と書いてあります。
 オーツは、いつかはこの宿に泊まってみたいと考えていました。早川町というと、山あいにあり、まさにへんぴな場所です。町の入り口までがすでに遠いのに加えて、そこから一本道で谷を登っていく形になります。西山温泉の先に、奈良田温泉があり、そこが最北端ですが、その一歩手前の位置にあります。
 オーツは、その昔ここを通過したことがありましたが、そのころは今よりもずっと不便でした。道路が狭かった記憶があります。その後、トンネルを作ったりして道路が改良されたようです。
 オーツは、カーナビに慶雲館の位置をセットして、クルマを運転していきました。カーナビの表示で慶雲館に着いたことがわかりましたが、道路から敷地への入り口を通過してしまい、ちょっと先で転回して宿に入りました。16:30 ころに慶雲館に着きました。クルマは係の人が駐車場のどこかに留めるということで、鍵を渡すようにいわれました。
 そばには大きな観光バスが止まっていました。こんな大きなバスがここまで来ることを考えると、けっこう大変なものです。道路は舗装されていますから、可能といえば可能ですが。
 旅館の入り口から中に入ると、全体にきれいな造りであることがわかります。まず、ロビーのソファに案内されました。仲居さん(若い女性)は全員が和服姿でした。そういうレベルの宿なのですね。
 最初に、温かいおしぼりが出されました。オーツはそれで顔を拭いたりしましたが、とっても気持ちがよかったです。
 次に、ウェルカムドリンクとしてジュースが出てきました。何のジュースだったか、仲居さんが説明してくれましたが、忘れました(笑)。冷たくてホッとしました。
 ソファに座りながら、チェックインの書類を書きました。いろいろな欄がありましたが、書いたのは住所と氏名くらいでした。仲居さんがそれを書くように言ったからです。
 ジュースを飲み終わったら、仲居さんが部屋まで案内してくれました。部屋で風呂場(6カ所)の場所と時間と男女別の話を聞き、夕食・朝食の時間を相談して決めました。
 部屋もまた素敵でした。標準的な和室にしたのですが、全体に落ち着いていました。窓からは紅葉が見えました。葉っぱがいつも赤い種類なのだそうです。秋にはそれが一層赤くなるという話です。
 テーブルには冷たいおしぼりが用意されていました。ロビーでの温かいおしぼりと対照的ですが、部屋のおしぼりは長時間おいてあるものなので、温かくしてもすぐに冷めてしまい、意味がありません。おしぼりの温度を使い分ける配慮には感心しました。
 部屋の窓のすぐ下には早川の激流が流れ、けっこう茶色に濁っていました。雨が降ったため、こんな色になっているのでしょう。ガラス窓を閉めていても、川の流れる音がずっと響いています。いかにも山奥に来た気がします。翌朝、早川を見ると、流れは相変わらず急でしたが、色は茶色ではなく、灰色と緑色が混じったような色をしていました。川の中を流れる固形成分が細かくなったのかもしれません。
 風呂は、夕方の時間帯は男性が展望大浴場「桧香の湯」(4階)です。エレベータを降りるとバスタオルのサービスがあります。1枚受け取って、男性のほうに入りました。
 大きなガラス窓の向こうには、対岸の木々が見えます。ガラス越しなので、早川の流れる音はあまり聞こえませんが、濁った急な水流が見えました。浴槽はヒノキで作ってありましたが、深さが2種類あります。オーツは浅い方から入ったのですが、途中で段があって深くなることに気がつかず、浴槽の中を歩いて行ったら突然がくんと深くなり、びっくりしました。危うく転びかけました。深い方に入ると、浅い部分があるとすぐにわかるのですが、浅い方から浴槽を見ると、深い部分があるとは見えないのです。
 一度、身体を拭いて浴衣を着てから1階の男性用の渓流野天風呂「白鳳の湯」に入りました。他に誰もいませんでした。ここは屋根があり、一方が建物(の壁)、一方が目隠し、あとの二方がオープンスタイルでした。広い野天風呂でした。渓流野天風呂というだけあって、絶えず早川の流れる音がします。
 一角には源泉から出る温泉があり、飲めます。飲んでみましたが、手に受けるとちょっと熱く、口の中に含むとそんなに熱く感じません。渋みのような独特の味がしました。少なくともおいしいとは思いません。胃腸にいいらしいという話ですが、まあ、好きな人は飲むでしょう。

 夕食は宴会場で食べる形になりました。深山会席料理でした。会場は和室でしたが、イスとテーブルがセットされていました。
 当日のメニューを以下に書いておきます。

食前酒 かりん酒
先付け 南瓜豆腐 銀餡
前 菜 葉山葵おひたし
    紫芋茄子見立て
    青だつ土佐煮
    順菜
    天豆の蜜煮
吸い物 コンソメスープ  木耳 三つ葉
造 り 茜鱒重ね造り 五月鱒 身延湯葉 妻色々
温 物 温野菜味噌フォンデュ仕立て
しのぎ どんぐり麺
焼 物 岩魚幽庵焼き 胡桃土佐和え
名 物 甲州牛の溶岩焼 特選甲州黒毛和牛(A5)
    付け野菜 焼タレ胡麻風味 塩 胡椒
止め椀 赤出し汁 宝刀 あみ茸 浅葱
香の物 べったら漬け
    きゅうり漬け
    ワインらっきょう
御 飯 蓮根御飯
デザート 八ヶ岳ジャージー牛乳のゼリー
       パイナップルのソース

 テーブルには、最初いくつかの料理がセットされていました。

keiunkan1.JPG

 この写真は、その中の食前酒(右手前)、先付け(右側)、前菜(左側)を写したものです。
 それぞれの食器がよく考えられていて、ずいぶん高級そうでした。先付けが入っていた容器などは、まさに芸術品です。写真で見ても、丸い穴が空いていることがわかります。
 見て驚いたのは、紫芋茄子見立てです。上の写真の先付けがのった皿の右手前にナスみたいに見えるものです。この素材はイモであり、食べると甘いのですが、見た目は小さなナスそっくりになっています。これもある意味で芸術品でしょう。
 料理は、全部おいしくいただきましたが、オーツが特においしいと思ったのは、牛肉の溶岩焼でした。

keiunkan2.JPG

牛肉の質がよかったことに加え、平たい溶岩を下から固形燃料で温めると、溶岩の上面にしみこませた油が浮いてくるようになっていて、そうやって少し時間をかけて焼く焼き方がぴったりだったのでしょう。すばらしい味でした。
 お造りは2種類のマスでしたが、酢味噌が付いてきました。わさびとともに酢味噌で食べるとけっこういい味でした。オーツはあまりマス(さらにはサケも)が好きではありませんが、食べられました。
 デザートが変わった味でおいしかったですね。スプーンで食べるのですが、最初にパイナップルのソースを食べる形になります。すると、その下にゼリーが隠れていて、ゼリーとソースを合わせて食べる形になり、最後はゼリーだけ食べることになります。それぞれで味わいが変わっていくわけです。よく考えられています。
 オーツは、生ビール(中)(アサヒ スーパードライ)617 円と日本酒(山梨県 純米酒 春鶯囀 中口)の小瓶(300ml) 1,337 円で気分がよくなりました。酒を飲みながらこんな料理が食べられるというのは何よりの幸せです。

 翌朝は 4:30 に起きて、4階の展望大浴場「石風の湯」に入りました。内風呂ですが、ここにも大きなガラス窓があり、早川の流れがよく見えます。
 4階の展望野天風呂「望渓の湯」は、楕円形の木製の湯船がありました。こちらは、風呂としては小さめです。楕円の途中まで屋根がせり出していますが、その先は屋外に完全に露出しています。これは開放感があってすばらしいです。朝入ったので、細い月が天空に見え、西側の山の頂上付近が朝日に照らされて、なかなかの絶景でした。愛知県から観光バスできたというおじさんと話をしました。この宿に泊まることが主目的だそうで、これから身延山にお参りして焼津から帰るのだそうです。

 7:30 から朝食を食べました。こちらもおいしく食べられました。

keiunkan3.JPG

 奥の方に見える白い鍋は豆乳が入っています。固形燃料で温めると、固まってきますので、ポン酢醤油につけて食べます。右手奥に見える鍋料理は雑炊です。火が消えるころに仲居さんが蓋を取ってくれました。素朴な味わいでこれもよかったです。
 大皿に合わせ盛りになっているもので、黄色い容器に入っているのはとろろです。ご飯にのせて食べましたが、ちょっと醤油がほしかったように思いました。
 これらの他に、係の人が温物などを追加して持ってきてくれました。
 朝食も全部おいしくいただきました。
 オーツたちが利用したプランは、「新緑・盛夏シーズンに慶雲館でお得に泊まろう!通常料金より15%割引」というものでした。ネットで申し込む形ですが、通常よりもだいぶお安くなります。
https://www.489pro.com/asp/489/menu.asp?id=19000035&ty=lim&plan=34
標準客室 和室10畳 踏込 広縁 源泉掛け流し内風呂付 で、一人が一泊2食で 20,196 円(税込み)でした。
posted by オーツ at 03:50| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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