2018年02月14日

奨学金破産

 オーツは朝日新聞の記事で読みました。
https://www.asahi.com/articles/ASL1F7SBXL1FUUPI005.html
(2018年2月12日05時01分)
諸永裕司、阿部峻介両氏の執筆によるもので、「奨学金破産、過去5年で1万5千人 親子連鎖広がる」というものです。
 これに関連して、もう一つの記事もあります。
https://www.asahi.com/articles/ASL2964GZL29UUPI001.html
(2018年2月12日06時33分)
阿部峻介、諸永裕司両氏によるもので、「奨学金800万円重荷「父さんごめん」 親子で自己破産」です。
 自己破産の具体例を紹介しています。
 この問題は、社会の(こういう制度を作り運用している)問題であると同時に、個人の(将来の収入が見通せない中で借金をした)問題でもあります。両者が複雑に絡んでいるので、解きほぐすことはなかなか困難です。
 オーツも学生時代に奨学金を借りたことがあるので、身につまされる面があるのですが、半世紀前は事情が違います。オーツの息子も奨学金を借りましたが(そして卒業後20年かけて返済中ですが)まあ何とか返済を続けているようです。新聞記事ほどにはたくさん借りたわけではないということもあるでしょう。
 半世紀前は大学の授業料が安く、オーツの場合、国立大学で年額 12,000 円でしたので、奨学金と言っても大した金額ではなかったのでした。その後、オーツの下の学年から 36,000 円になり、だんだん授業料が上がってきて数十万円になってしまったのでした。私立大学は、さらに高額になりました。
 大学政策としては、授業料を上げる必要があったことも理解できます。国立大学の授業料があまりにも安いと、実際にかかる費用との「差」は結局国が、つまりは国民の税金で負担することになり、それはそれで不公平であるという面もあります。
 ヨーロッパなどでは大学の授業料を安くしていたり、無料だったりする国がありますが、そういう状態で留学生が増加したりするのを見て、国民が納得しているのでしょうか。まあ、納得しているのでしょうけれど、……。
 大学の授業料が高くなり、それを奨学金でまかなうということになると、卒業後は奨学金が返せるような生活設計が必要になってきます。このあたりは個人の責任が大きくなります。
 普通に仕事ができれば、ワーキングプア状態で年収300万円であっても、借金の返済くらいはできそうに思います。新聞記事に出てきた人の場合、月額4万円の返済が大変なのでしょうか。月額20万円の手取りがあるならば、オーツの感覚ではまあ何とかなる金額のように思います。生活の余裕というところまでは無理でしょうが、普通には仕事を続けていくと収入が上がっていくものですから、若いときの一時期を乗り越えれば、その後は何とかなるのではないでしょうか。
 新聞記事で出てくる親子で自己破産というのはちょっと極端な例かもしれません。そのように親側に余裕がない状態で多額の借金をするべきではなかったということでしょう。多額の借金に見合うような大学に入れる能力があれば、卒業後はワーキングプアよりはずっとよい条件のところに就職できるのではないでしょうか。Fラン大学に入るために多額の奨学金を借りるようなことは好ましくありません。このあたりは個人の判断が大事でしょうね。
 奨学金を借りる際には、親子でよく話し合って、将来の生活設計まで考えた上で申し込むべきでしょう。住宅ローンなどとも同じで、数十年間に渡る話になるものです。
ラベル:奨学金 大学
posted by オーツ at 05:25| Comment(0) | ニュース時評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。