2017年09月30日

橘玲(2017.6)『幸福の「資本」論』ダイヤモンド社

 オーツが読んだ本です。「あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」」という副題が付いています。
 なかなかおもしろい本でした。
 三つの資本とは、金融資産(お金のことです)、人的資本(働いてお金を稼ぐ能力です)、社会資本(友人や家族などの人間関係です)のことです。この三つがあるかないかを組み合わせると、八つのパターンができます。三つともある「超充」、二つある「リア充」「旦那」「金持ち」、一つしかない「退職者」「ソロ充」「プア充」、そして三つともない「貧困」です。
 こうして割り切って考えてみると、我々の多様な人生も、八つにパターン化できそうに思えてきます。こういう見方を提示する橘玲氏の「見通しの良さ」には感服します。この見方が絶対正しいとは思わないけれど、こうやって見ると、いろいろな人生があるけれども、その全体像がそれぞれ把握・理解できるように思えます。そこがおもしろいところです。
 こうして、人生のあり方、幸福とは何か、どうすれば幸福になれるかを考えようというのがこの本の趣旨です。
 著者の多様な読書遍歴の一部が明かされます。いろいろなエピソードがちりばめられています。そういうエピソードを八つの人生パターンに当てはめて解釈すると、見事に説明されます。一読すると、腑に落ちる内容でした。
 幸福論とかは、過去にもいろいろ書かれていますが、その多くは文学者によるもののように思います。観念的で、オーツはどうも好きになれません。自分にぴったりくるということもないように感じていました。しかし、この本は自分なりに納得しながら読み進めることができました。「現代の幸福論」とでもいえそうに思います。
 どうせなら、若い人がこういう本を読むといいでしょう。これからの自分の未来を考える手がかりになりそうです。


ラベル:橘玲 幸福 資本
posted by オーツ at 05:06| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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