2017年07月24日

伊藤祐靖(2016.7)『国のために死ねるか』(文春新書)文藝春秋

 オーツが読んだ本です。「自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動」という副題が付いています。
 題名がすごいと思います。そして、著者は自衛隊の「特殊部隊」を作った人ですから、この題名に偽りはありません。
 内容は、まさに題名が物語るものです。死と隣り合わせで生きてきた人の言葉であり、重すぎる手記です。
 北朝鮮の不審船に対する海上警備行動で、緊迫した砲撃、さらには臨検を行うシーンは、読んでいて思わず引き込まれます。こんな経験をしてきたからこそ、自衛隊の中に特殊部隊を作ることになったときに白羽の矢が向けられたのでしょう。それにしても、臨検の実態を描くと、いやはやすさまじい話です。死と隣り合わせとはどういうことか、わかります。
 ミンダナオ島で出会ったラレイン(仮名)という女性の話もまたすさまじいものでした。水中格闘の実際を読んでいると、まるでオーツがそのような格闘を行っているかのようで、息苦しくなってきました。それ以外にも、ナイフの(戦闘場面での)使い方など、さまざまな話題に触れられるのですが、生々しい描写であり、死を覚悟した格闘・戦闘とはこういうものかと思いました。
 本書を読み終わったとき、オーツは本当にすごい人がいるものだと思いました。まさに戦闘のプロというべきでしょう。
 こういう人がいるから日本の平和が守られているのだという感覚になりました。
 こういう本を読むと、中国偽装漁船の海上保安庁の巡視艇に対する体当たり攻撃が思い出されます。民主党政権時代でしたが、その船長は日本でさばかれることもなく、釈放されたのですからねえ。何という対応なのでしょう。この事件では、おかしな対応をすることによって、国益をひどく損ねたように思います。


posted by オーツ at 05:12| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック