2017年07月21日

鈴木紀之(2017.5)『すごい進化』(中公新書)中央公論社

 オーツが読んだ本です。「「一見すると不合理」の謎を解く」という副題が付いています。
 進化の話の中で興味深い例をいろいろ出して、進化のおもしろさをときます。
 進化によって、動植物がとても細かいところまで発達してきたことは、まさに驚きに値します。動植物がこんなにも精巧にできているという事実だけでもすばらしいことですが、なぜそうなったのかが説明できるというのは、さらに興味をかき立てられます。
 もっとも、そういう説明が正しいのか否か。そこはなかなか断定しにくいことでしょう。今は正しいとされている説明も、数十年後さらには数百年後、全然別の説明がなされているかもしれません。
 取り上げられている話の中でオーツが一番興味を持ったのは、性がなぜ存在するかを説いた部分でした。有性生殖はなぜ無性生殖に「勝った」のでしょうか。p.174 以降に説明がありますが、有性生殖と無性生殖が混在する条件で考えると、多数のメスと少数のオスが生まれ、オスが自分の遺伝子を残す確率が高くなるという意味で有利になる(メスを選び放題になる)のでオスが増えていき、半数までになるという説です。巧みな説明だと思いました。
 本書は、気楽に読める楽しい本だと思います。

参考記事:
http://agora-web.jp/archives/2026535.html


ラベル:鈴木紀之 進化
posted by オーツ at 04:17| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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