オーツの妻が、テレビ番組(たぶん旅番組)を見ていて、大松閣が登場したことから、ここがいいと言い出したのでした。
大松閣は、名栗温泉の一軒宿で、飯能市の中心からはかなり離れたところにあります。ここの隣り合う3室を使うことができました。
オーツたちは、チェックインを済ませてから、旅館の脇の川で水遊びをしました。子供たちは水着などを持参して、本格的な水遊びをするつもりのようでしたが、そうなると、数百メートル離れた名栗川の本流まで歩いて行かなければなりません。それでは往復の時間がかかってしまいます。結局、旅館の脇を流れる支流でふくらはぎから下を水につける程度で終わりにしました。ザブンと潜るようなことをするには気温が低すぎました。
風呂は旅館の5階にあり、湯船からすばらしい景色が見渡せます。またそれに付属して露天風呂もあります。ややぬるめでしたが、かえってゆっくりできます。
夕食は、大人4人とこども3人でしたが、30人くらい入りそうな大広間を旅館が用意してくれて、そこに7人分のテーブルがセットされていました。
とても見晴らしのいい部屋で、こんな景色がオーツのグループだけで楽しめるとはありがたい話です。
テーブルの中央には、前菜が4人分並べられていました。
飾り付けがとてもきれいで、いかにも和食らしく、目でも楽しめるようになっていました。
各自の手元にあった卯月のお品書きを以下に書き写しておきましょう。
先 付 桜海老の茶碗蒸し
初夏の薫り 養老豆腐 湯葉すし 新じゅんさいと床節の吸酢 甘獅子唐と京揚げ 鱒の香草パン粉焼
椀替り 蛤の土瓶蒸し
焼 物 山女化粧塩焼
向 付 熊谷産活鯉うす造り
鍋 物 日高三元豚のしゃぶすき鍋
揚 物 子鮎新引き揚げと山菜
食 事 竹の子ごはん 赤出汁 香物
甘 味 はったい粉ムース
仲居さんがいろいろ料理の説明をしてくれましたが、地元の食材を使っていることが特徴のようです。
中でもオーツが気に入ったのは、蛤の土瓶蒸しでした。
固形燃料で下から温めると、ハマグリのおいしさが汁ににじみ出てきます。それをちょこに注いで飲むわけです。ほんのりとした香りがなんともいえません。日本酒に合います。最後には、土瓶の蓋を開けて、中の具材を食べましたが、けっこういろいろ入っていました。
オーツたちは、食事が終わってから、旅館の外に出て花火を楽しみました。旅館がバケツを貸してくれました。また、燃やした後の花火をバケツに突っ込んだままにしておいても後片付けをしてくれるというのです。とてもありがたい心遣いでした。
花火の後は、旅館に戻ってからキッズルームのおもちゃなどで遊びました。小学1年生の孫はオセロができます。オーツと対局しました。
翌朝の朝食もおいしくいただきました。一人一人に竹の筒に入った手作り豆腐が用意されました。これがなかなかおいしかったです。
これで大人1泊2食 19,000 円、子供 9,000 円というのはお得感があります。連休まっただ中のピーク時ですよ。朝食のときに周りを見てみると、今回の宿泊客の大半は子供連れの家族でした。そうなるのもわかります。