2017年03月30日

百田尚樹、石平(2016.11)『「カエルの楽園」が地獄と化す日』飛鳥新社

 オーツが読んだ本です。
 オーツは以前『カエルの楽園』を読みました。
2016.12.12 http://o-tsu.seesaa.net/article/444812621.html
こちらは寓話なのですが、これに基づいて、百田氏と石氏が対談し、それを文字化したものが本書です。
 したがって、『カエルの楽園』を読んでいないと、こちらで展開される議論がいったい何の話か、理解できないだろうと思います。
 対談の文字化といっても、p.100 では中国で行われたアンケート調査の結果の数字が細かく引用されていたり、p.82 でも中国の水不足や大気汚染について数字を挙げて説明しています。何も用意しない対談ではこんな数字が出てくることはないと思われます。普段から細かい数字が頭に入っている人もいますが、それは例外でしょう。つまり、この対談は、事前に入念に準備され、資料を用意し、二人が(特に石氏が)どういうことを論じるかを詰め合って対談が行われたということです。というわけで、普通の「対談」よりは中身が濃いものになっていると思います。
 とはいえ、対談の文字化という体裁を取っていますから、単に本を書くよりはやや冗長なところがあります。オーツの好みは、対談よりも石氏の論点を著書として読むことのように感じました。
 目次は以下の通りです。
第1章 戦わずして尖閣を奪われるシナリオ
第2章 中国はなぜ日本侵略を企むのか
第3章 チベット、ウイグルで見た恐ろしい支配の実態
第4章 沖縄「独立」を足がかりにした侵略
第5章 日本が中国に侵略されるとき
 目次を読むと本書の内容がだいたいわかると思います。ここに出てくる話は、単なるお話ではなく、現実の危機であり脅威であると思います。
 百田氏が、このような脅威を基に寓話を書いたということでしょうが、ここに書かれているような事態にならぬよう、心して生活したいものです。政治家たちにも、寓話のごとくならぬよう、努力してもらいたいものです。国会などの議論を聞いていると、そうでないように見えるのが心配なところです。


posted by オーツ at 04:45| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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