2017年02月26日

文楽「曾根崎心中」@国立劇場 小劇場

 オーツは、妻と国立劇場で文楽を楽しみました。
http://www.ntj.jac.go.jp/50th/news/21049.html
 この日は、妻の卒業した大学の同窓会が文楽の観劇会を開催するという企画でした。そのため、文楽の前に、国立劇場の裏手の伝統芸能情報館3階のレクチャー室で30分ほどの「解説」がありました。国立劇場 制作部 舞台監督美術課の沼田朋氏(男性)が文楽の舞台裏を語ってくれました。
 オーツは1番最初に会場に着きました。待つことしばし。解説が始まりました。
 オーツが驚いたことに、文楽では、同じ作品を上演する場合でも毎回舞台の作り方を変えており、まずB4くらいのサイズの道具帖に手で書きます。遠くから見た全景の図です。それを拡大して、大道具さんなどが実際の舞台を作っていくというわけです。道具帖は、ずっと前からのものが残っており、国立劇場では50年の歴史があるので、それがほぼすべて残されているという話でした。何枚かを実際見せてもらいましたが、なるほど、そのたびに微妙に違っています。
 また、こういう道具帖を描くときに、全部手書きというわけではなく、最近はコンピュータ(たぶん CAD ソフトを使うのでしょうが)で描くことが多くなったという話でした。家紋などが描きやすいそうです。伝統芸能の世界にも新しいやり方が取り入れられているのですね。

 いろいろおもしろい話を伺ったあと、オーツたちは小劇場に移動しました。
 2月は、近松名作集として、第1部(午前11時開演)平家女護島、第2部(午後2時半開演)曾根崎心中、第3部(午後5時開演)冥途の飛脚 という3部立てで公演が行われました。オーツはその第2部を見たことになります。
 http://www.ntj.jac.go.jp/50th/news/21049.html の説明から曾根崎心中の部分を引用しておきましょう。
曾根崎心中(そねざきしんじゅう)
生玉社前の段/天満屋の段/天神森の段

 第二部『曾根崎心中』は、元禄16年(1703)、近松が51歳の時に書かれた近松“最初”の世話物です。
 この作品は、同年に実際に起きた男女の心中事件を基に書かれた作品です。それまでの人形浄瑠璃は、歴史上の出来事を書く“時代物”が多く、身近な市井の人物を主人公に据えた“世話物”という画期的なジャンルを確立させた作品となりました。
 単なるニュースでしかなかった一組の男女の心中事件を、事件からわずか1カ月という短い期間でお芝居へと練り上げ、“恋人同士の情愛”を描くドラマへと変貌させた近松。それまで題材として取り上げられることの無かった町人の生活が、見事な悲劇に仕上げられ、観る人たちの心を掴みました。名文とも言える美しい詞章が、登場人物の心情を豊かに表現しています。

 オーツの席は15列26番ということで、かなり後ろのほうでした。このくらいになると、人形の微妙な動きなどは見られなくなってしまいます。ちょっと残念でした。
 しかし、浄瑠璃が迫力がありました。男性が一人で男の発話も女の発話もカバーするのですが、それは見事でした。
 舞台の両袖には「字幕」が設置され、電光掲示板で浄瑠璃のすべてが表示されるようになっていました。これはわかりやすいです。漢字があると音だけではわかりにくいところも意味が通じます。
 こうして2時間の文楽が終わりました。
 6,000 円というのは、安いものだと思います。まあ国などから補助金が出ているので、こんな料金で公演が行えるのでしょうね。
posted by オーツ at 03:51| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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