2016年12月05日

筒井清忠(2015.8)『満州事変はなぜ起きたのか』(中公選書)中央公論新社

 オーツが読んだ本です。
 満州事変以前の数十年の日本の歴史を描いています。いわば、なぜ日本は戦争に巻き込まれていったのかというような内容です。
 著者はいろいろな資料をあさっているようで、それらは本文中に参考文献としてあげられ、ページ数まで書かれています。巻末に参考文献一覧と索引が付いていて、良心的な本です。
 オーツはこの本を少しずつ読み進めていったのですが、全部読了して、一番疑問に思ったのは、さて、満州事変はなぜ起きたのかと考えてみても、どうもよくわからなかったことです。
 同じ時期にいろいろな事件があり、それぞれに背景があります。それらが絡み合って歴史が動いていきます。それらを丹念に追いかけていくと、事実ばかりが見えてしまって、なえぜそうなったかという理由が見えなくなってしまいます。
 本書は、丹念な記述が特徴だと思いますが、それだけに、かえってずばり満州事変の起きた理由を手軽に知ろうとすると肩すかしを食らった感じです。
 むしろ、池田信夫氏による本書の紹介
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51968641.html
を読んだ方が手っ取り早くわかるというものです。
 こういう紹介を読むと、確かに本書に書いてあったなあということがわかります。本書の記述量がやや長すぎるのかもしれません。いや200ページの本を「長い」と言っては罰が当たります。少しずつ読み進めていったオーツの読書スタイルがよくなかったのかもしれません。全体を把握したいときは、一気に読む方が向いています。


posted by オーツ at 05:04| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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