2016年08月09日

鈴木大介(2014.9)『最貧困女子』(幻冬舎新書)幻冬舎

 オーツが読んだ本です。
 著者の鈴木大介氏はルポライターです。将棋棋士に同姓同名の人がいますが、無関係です。
 著者の鈴木氏は、「最貧困女子」に該当する人たちにインタビューを積み重ねて、その実態を記述しています。
 当然のことながら、売春(セックスワーカー)などとの関連も出てきます。各人がそれぞれの道をたどりながら、結果的にこういう状況になってしまったわけですが、解決はとてもむずかしいです。
 さらには、もしこの状態が続くとすると、該当者は毎年1歳ずつ年をとっていきます。その先がどうなるかと考えると、明るい展望などは全然開けてきません。今を生きることでみんな精一杯です。そして、本人がどうなっていくかに加えて、子供たちの問題もあります。貧困女子の子供は、恵まれない環境で育っていくわけですが、子供たちがどうなっていくかを考えても、本人以上に先が思いやられます。
 こういう人たちは、目立つこともありませんから、普通には気がつきにくい存在ですが、日本社会の一部に確実に存在するわけです。そういう「隠れた」存在に光を当てようとする著者の姿勢には感心しますが、現実的にはどうにも展望が持てないわけで、読後感はあまりよくありません。


posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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