オーツが3歳の孫と公園のブランコで遊んでいたときの話です。
孫は、小さいので、まだ自力でブランコをこぐことができません。そこでオーツがおしりを押してあげることにしました。
まず、ブランコに乗る前に、オーツは孫に「ブランコに座るときには2本の鉄の鎖の上の方をしっかり持つように」と言いました。下の方を持つとバランスを崩して落ちることがあるためです。3歳では、まだ握力が十分発達していませんので、手の力だけで体重を支えることができません。
で、オーツは、そんな体勢で座った孫に対して、少しずつおしりを押してあげました。
だんだんブランコのゆれ方が大きくなってきました。
そのときです。初めは上の方を握っていた孫の手が、だんだん下の方に下がってきてしまったのです。そして、「あっ」と思ったときにはくるりと身体が後ろに回り、ブランコから落ちてしまいました。
孫は泣きました。痛いというよりは驚いたというのが正直なところでしょう。オーツがあちこち触ってみましたが、砂が付いているだけで、すりむき傷も付いていませんでした。ちょっと安心しました。
オーツは、もう一度、鎖の下の方を持つとこんなふうに落ちることがあるという話をしました。孫は実体験に基づいてきちんと理解したようです。
さらに、オーツがブランコに座って、鎖の下の方を持って、「こういう持ち方では危ないよ」と言いながら、ちょっと自分の身体を後ろに傾けたところ、本当にオーツ自身がブランコから落ちそうになってしまいました。ブランコは全然ゆれていない状態でしたので、そのまま後ろに転がっても痛くはなかったのですが、ちょっとかっこわるいと思い、そのまま元の姿勢に戻ろうとしました。ところが、それがむずかしかったのでした。ひっくり返った形に近い姿勢で、足をばたばたさせる始末です。何とか元の姿勢に戻って事なきを得ましたが、実際、ブランコの鎖の下の方を持つと、大人でも落ちそうになることを経験しました。
いやはや、オーツはいい経験をしました。そこまで落ちそうになったことは今までありませんでした。オーツにとっても初めての経験でした。
3歳の子供にとっては、自分が落ちた話に加えて、大人が落ちそうになって足をばたばたさせているところも見たし、ブランコが危険なものであることを実感したことでしょう。
2016年07月05日
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