2016年04月01日

遠藤誉(2015.11)『毛沢東』(新潮新書)新潮社

 オーツが読んだ本です。「日本軍と共謀した男」という副題が付いています。
 毛沢東とはどういう人物であったかを描きます。主に、満州事変くらいから中華人民共和国の成立あたりが中心です。
 副題にはぎょっとしましたが、本書を一読すると、なるほどその通りだと思います。毛沢東は日本軍の力を最大限に利用したといえそうです。「共謀」とまで言い切っていいのかどうか、若干迷いは残りますが。戦後訪中して、日本の中国への侵略を謝罪する発言をした左翼の人たちに対して、毛沢東が日本軍に感謝したという話は有名ですが、なぜそういう発言がなされたのか、本書を読むとその背景がよくわかります。
 中国が主張する歴史(人民解放軍が日本と戦って日本を追い出し、中華人民共和国ができあがった)がいかに間違っているかが明白になります。
 本書の最後には「毛沢東は何人の中国人民を殺したか」があります。7000万人から1億人くらいだそうです。これは中華人民共和国成立以来の数字であり、それ以前の戦争期を含めないで数えた(推定した)結果です。身の毛もよだつ数字です。
 本書によって、中国の歴史の一端を知ることができます。
 なお、著者は中国吉林省長春市の生まれで、戦後日本に帰国しています。国共内戦の一部は著者の実体験です。その話も本書中に出てきて、こどもの目を通したリアルな実態が描かれます。

参考記事:
http://iiaoki.jugem.jp/?eid=5932


posted by オーツ at 05:01| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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