オーツの家にはネコがいます。室内飼いをしているので、外に出ることはないのですが、人間が2階のベランダに出るときがあると、しばしばネコも一緒にベランダに出てしまいます。つかの間の外の空気を吸っているかのようです。
ベランダには人間の胸元くらいの高さにコンクリート製の手すりがあって、間違って人が下に落ちないようになっています。この手すり、15cm ほどの幅があり、上面は平らになっています。コンクリート製ですからざらざらしています。
先日、ネコがベランダからジャンプして、この手すりの上に飛び乗りました。外の景色を見たかったのでしょうか。
オーツがふと考えるに、これはネコにとって相当大きな決心なのではないかと思います。
ネコの目の高さは、地上 30cm くらいしかありません。だから、手すりの上がどうなっているか、ジャンプする際にはまったく見えません。手すりの一部が窓のようになっていますから、厚さが 15cm くらいあることはわかります。
床からジャンプしたとき、もしも、トップが平らでなかったとしたら、外側に落ちてしまうかもしれません。たとえば、手すりの断面が以下のような形状であった場合です。
/│
/ │室
/ │内
外│ │側
側│ │
←15cm→
あるいは、手すりの上が平らであっても、鳩よけのためとかで、ギザギザの突起物が貼り付けてあるかもしれません。ネコとしては、手すりの上に着地できないわけです。
そんなことを知らずにジャンプするわけですから、ネコには勇気が必要です。
まあ、ネコとしては、ジャンプした後、手すりの上に異常があれば、そこに着地する前に、姿勢を入れ替えて手すりの内側に飛び降りるのでしょうが、そんなことができるというのはすごい話です。
こんなことを考えたのは、ネコが洗濯機の上にジャンプしたことがあったからです。洗濯機の上側にあるふたが閉まっていたから、中に落ちることはなかったのですが、ふたが開いていれば、ネコは洗濯機の回転槽の中に落ちてしまうかもしれません。そういう場合でもジャンプするというのは、いざとなれば(穴があいていれば)方向転換をして飛び降りることができるようになっていなければなりません。たぶん、そういうことができるはずですね。
2016年03月14日
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