昨日書いたようなことで、
2016.2.26 http://o-tsu.seesaa.net/article/434282456.html
オーツの直観では「値上がる」という言い方は日本語としておかしいと思います。「値上がりする」ならばOKです。
しかし、WWW では、実際にたくさんの件数が見つかります。この問題をもう少し検討してみました。
"値上がる"を Yahoo! で検索して見つかる 177,000件のうち先頭100件の用例を見てみました。
その中には、不適例が25件含まれていました。それらは、血糖値、コレステロール値、尿酸値、基準値、経験値、値(あたい)、偏差値、解析値などについて、「血糖値上がる」のように(つまり「血糖値/上がる」のように)使われていました。
それ以外に、「血糖値が上がる」や「血糖値 上がる」のような場合もありました。これが10件でした。前者は、本当は検索されないはずですが、どういうわけか、検索されてしまいます。これも不適例と考えていいと思います。
100件中合わせて35件が不適例でした。
とはいえ、「値上がる」の例は確かに存在しました。100例中65例が該当します。
概算で、177,000×65÷100=115,050 例もの使用例があることになります。
値上がって、値上がった、値上がれば、など、それぞれの活用形について100例ずつ調べてみましたが、全部同様の傾向を示しました。
"値上がる" 約177,000件、先頭100件中不適例35件
"値上がって" 約151,000件、先頭100件中不適例22件
"値上がった" 約128,000件、先頭100件中不適例26件
"値上がら" 約23,600件、先頭100件中不適例90件
"値上がれば" 約2,640件、先頭100件中不適例29件
"値上がろう" 30件、全例中不適例10件
つまり、WWW では、「値上がる」の用例は(不適例を除外しても)たくさんあることが確認されました。
こんなにたくさんあることをどう説明するかというと、なかなかやっかいなのですが、WWW が膨大であるため、比率的にはごくわずかしかないものでも、絶対数としてはたくさん見つかるということなんだろうと思います。このあたりは今後さらに考えていきたいところです。
ちなみに、「値上がる」の反対語、「値下がる」も同様にたくさんの用例がありました。
不適例はこちらも大変な比率で含まれます。
"値下がる" 約199,000件、先頭100件中不適例51件
"値下がって" 約77,400件、先頭100件中不適例36件
"値下がった" 約114,000件、先頭100件中不適例25件
"値下がら" 約21,100件、先頭100件中不適例49件
"値下がれば" 約3,710件、先頭100件中不適例9件
"値下がろう" 34件、全例中不適例10件
2016年02月27日
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