2015年06月03日

川口マーン惠美(2014.9)『住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち』(講談社+α新書)講談社

 オーツが読んだ本です。
 川口マーン惠美氏のものは、以前、『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』を読みました。
2015.4.4 http://o-tsu.seesaa.net/article/416744661.html
これがおもしろかったので、もう1冊読んでみたという次第です。
 どんな内容かは、目次でわかります。以下のようです。
第1章 泥棒天国ヨーロッパ
第2章 エアロビのできないドイツ人
第3章 不便をこよなく愛すノルウェー人
第4章 スペインの闘牛と日本のイルカ漁
第5章 ケルンの地下鉄建設と池袋の道路工事
第6章 日本の百倍ひどいヨーロッパ食品偽装
第7章 日本的になったドイツの宗教事情
第8章 歴史の忘却の仕方――ヨーロッパとアジア
第9章 奴隷制度がヨーロッパに残した「遺産」
第10章 歌舞伎と瀕死のオペラを比べて
第11章 同性愛者が英雄になるヨーロッパ
第12章 「移民天国」か「難民地獄」か
第13章 EUはローマ帝国になれるのか
終章 劣化するウィーン・パリ・フランクフルト vs. 進化する東京

 今回は、ヨーロッパを扱いますが、その中でもドイツネタがあり、やはり実際に住んでみないとわからないことっていろいろあるのだろうと思えてきます。では、著者はヨーロッパ各地に住んだのでしょうか。そうではないようです。ヨーロッパは地続きですし、音楽家という職業柄のためか、ヨーロッパ(だけでなく世界中)を旅行であちこち行っていることがわかりますが、それでも、住んでみて、周りの人と言葉を交わす経験があるのとそうでないのとでは経験する範囲が違ってきます。
 本書は、いろいろな異文化比較を行っており、おもしろい読み物だとは思いますが、表面的な比較に留まっているように感じました。前著でいろいろ書き尽くしたところを、出版社のほうからさらに何か書いてくださいと申し出(それによって執筆され)たのでしょうか。
 タイトルは編集者が付けたものでしょうが、勝敗の話は出てこないし、ちょっと誇大広告(というか、内容とずれたタイトル)になっているのではないでしょうか。著者が言うように、そんなに日本がいいなら、著者は日本に住むべきだと思いますが、そうしないのはもろもろの事情があってのことでしょう。だったら、日本がいいなどとはいわずに現地で静かに暮らすほうがいいと思います。


posted by オーツ at 04:24| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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