「めど」ということばがあります。「目処・目途」などという漢字で書くこともあります。「目途」は「もくと」という読み方もありますが。
用法は、めどを付ける、めどが付く、めどが立つ、〜をめどに、といったところでしょうか。
ところで「めど」で「穴」という意味があります。オーツは、この意味の「めど」は(全国的に使われている共通語の)俗語だと思っていました。妻も普通に使います。
用法としては、針の糸を通す部分や、お尻などを指すことが多いようです。「はりめど」とか、「けつめど」ないし「しりめど」という複合語もあります。鼻の穴は「はなめど」です。俗語ですから公的な場面では使いません。
しかし、最近、知ったことですが、これは方言のようです。
"めど"を Yahoo! で検索してみました。約1,170,000件のうちの282件(最終ページ)を見てみると、ある地域の方言だという記事として、以下の4件がヒットしました。
茨城弁
・http://www.ibaraking.com/archives/34
茨城を中心とした関東エリア
・http://zokugo-dict.com/09ke/ketumedo.htm
茨城県など北関東を中心に用いられる方言
・http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B1%A4%C4%A4%E1%A4%C9
栃木県
・http://gengoya.com/tochigi/item_7127.html
たった4件ですから、これだけでは何ともいえませんが、共通語(の俗語)というよりは方言と見るほうがよさそうです。
オーツは60年も使ってきたことばが方言であったということに驚いています。俗語は他人の前でおおっぴらに使うことはしないし、妻が茨城県水戸市出身で、自分でも「めど」を使うので、家の中で使って通じるということで、方言と気づくことが遅くなったということのようです。
2015年05月13日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック