2015年05月06日

丸川知雄(2009.11)『「中国なし」で生活できるか』PHP研究所

 オーツが読んだ本です。「貿易から読み解く日中関係の真実」という副題が付いています。
 ひとことでいえば、日本が中国から輸入しているものは、こんなにもたくさんあるのだということを次々と例示しながら説いていく内容です。
 目次は、以下の通りです。
  序章 日本と中国の貿易関係
  第1章 食卓の主役は中国産? 〜中国の食品は本当に危険なのか〜
  第2章 世界の衣服工場・中国 〜「日本製」のなかに潜む中国製品〜
  第3章 グローバル化するモノづくり 〜電化製品・情報サービスに見る中国製品への依存〜
  第4章 身の回りに溢れる Made in China 〜家具・日用品輸入の知られざる実態〜
  第5章 中国製の自動車が街を走る日 〜日中自動車・オートバイ・自転車産業の行く末〜
  終章 中国への依存をどう考えるか

 というわけで、あらゆる品目で日本は中国から大量の輸入をしています。中国だけでなく、もっと安くていいものがあれば、商社が世界中からそういうものを探してきて日本に輸入するようになっているといっていいでしょう。今や、日本は世界から孤立して生活していける国ではなくなってしまったのです。そして、中国が世界の工場になっているわけです。
 というわけで、好むと好まざるとに関わらず、中国製のものを消費しつつ生きていくようになっているのが現実です。
 本書は、現状を描くことに重点があるようで、数値を並べたりしながら、日本の(中国からの)輸入大国ぶりを記述します。ただ、これから日本はどうするべきか、どうあるべきかというような議論はありません。まあ、商社に任せていれば、何とかなるものなのでしょうね。
 本書では、p.78「「国産が安心」に根拠なし」や p.87「毒ギョーザ事件の本質」あたりがおもしろかったです。国産品よりもむしろ中国産の方が安心ではないかという議論です。かなり目からウロコ的な感覚になりました。


posted by オーツ at 05:04| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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