2015年04月08日

剰男(ただし中国語)

 オーツは日経新聞で読みました。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24H6H_X00C15A4EAC000/
 中国語で未婚男性のことを剰男というのだそうです。「剰」は「余り」のことです。何とも残酷な命名です。日本語でも、この漢字を使う語にあまりいい意味はありません。学研国語大辞典の記述では、以下のような語が見つかります。
  剰え(あまつさえ)=その上に。おまけに。
  剰員(じょういん)=余分の人員。余った人員。
  剰語(じょうご)=むだなことば。よけいなことば。
  剰余(じょうよ)=余り。残り。余剰。
 日本語の「未婚男性」は、今はまだ結婚していないが、これから結婚する(可能性がある)男性ということで期待を持たせる言い方ですが、中国語の「剰男」では、お前は余分だよと宣告されたような気分になります。
 日経新聞の記事では、「中国の一人っ子政策による人口構成の歪(ゆが)みが、思わぬ波紋を広げている。男女比の不均衡が招く「結婚難」が“人身売買ビジネス”の温床となり、東南アジアに住む女性が次々と中国の農村地域に連行され、現地男性と強制結婚させられているのだ。」ということで、強制結婚という名前の人身売買を描いています。
 ぞっとするような事件ですが、中国ではこれが笑えない現実なのでしょう。剰男が大量に生まれているのが現実というわけです。「20年までに、中国の結婚適齢期の成人男性は女性よりも3千万人多くなると見込まれる。」ということですから、規模が違います。しかも、これに都市と農村の格差がありますから、農村部の男性の嫁不足はきわめて深刻なものになっているのでしょう。今、一人っ子政策をやめたって、その「成果」が出てくるまでには20年かかります。人口が多いということは苦労も多いということなのでしょうか。
posted by オーツ at 04:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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