2014年11月05日

黒田勝弘(2013.6)『韓国反日感情の正体』(角川oneテーマ21)角川書店

 オーツが読んだ本です。
 著者は「産経新聞ソウル駐在特別記者兼論説委員」とのことです。韓国に留学後、共同通信ソウル支局長になり、1989-2011 年に産経新聞ソウル支局長兼論説委員を務めたということです。大変な韓国通です。
 韓国では反日感情が強いわけですが、本書は、なぜ韓国でそのような言動が行われるのかが説明されています。オーツは、一読して、非常に腑に落ちました。なるほどそうだったのかという気分を味わいました。
 第1章「反日無罪の系譜」では、スポーツ大会などで見られる反日行動が韓国でどう扱われたかを述べます。そして、韓国を法治国家でない“情治国家”と呼びます。
 第2章「壮大な虚構としての慰安婦問題」では、“反日スター”となった元慰安婦を描き、韓国の歴史観では、事実よりも“あるべき歴史”で考えるのだとしています。
 第3章「竹島は取り戻せるか」では、韓国で竹島が対日独立戦争の象徴のように扱われていることを述べます。
 第4章「反日の効用」では、マスコミに登場する捏造写真の問題やマスコミの異常な反日情熱を述べます。
 第5章「反日はなぜ生まれたのか?」では、日本が韓国を支配していたからこそ、独立後は日本支配からの解放が自国の正当性と結びつき、反日が国是となったことを述べます。
 第6章「韓国人の歴史観は面白い」では、「あった歴史」よりも「あるべき歴史」を優先する韓国人の歴史観を説明します。反日には事実の検証はいらず、何でも主張できるとのことです。韓国の靖国問題もおもしろいテーマで、韓国人(朝鮮半島出身という意味ですが)特攻隊員がいるわけですが、韓国人はその慰霊碑は認めないのだそうです。
 以下、第7章から第12章までは省略しますが、本書は前半のほうがおもしろいでしょう。反日を中心にした記述が続きます。後半は、韓国人の考え方のおかしさをいくつか述べますが、反日と関連しつつも、ちょっと違った側面もあります。
 ともあれ、本書を読むことで、韓国人の考え方・感じ方がとてもよく理解できました。そして、近年の日韓関係で起こってきたさまざまな問題がなぜそうなったのかも理解できました。
 一方では、韓国人がこういう考え方をしているならば、日本人と本当の意味で理解し合うようなことは永遠にできないのではないかとも感じました。まあ、どこの国であれ、理解し合うのはむずかしいでしょうけれど。
 全体に、とても有意義な1冊であると思います。


posted by オーツ at 04:09| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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