2014年10月19日

楠木新(2012.11)『サラリーマンは、二度会社を辞める。』日本経済新聞出版社

 オーツが読んだ本です。
 タイトルに惹かれて読み始めた本です。本書を読むと、タイトルの意味がわかります。サラリーマンは、一度、転職をして、そこで定年を迎えるというようなことで「二度会社を辞める」ことになるというわけです。ある意味で「転職の勧め」のような内容です。
 とはいえ、オーツの場合、実は、本書の書き方はどうしても好きになれませんでした。著者は、会社の人事部で長年働いてきた人です。その経験を活かして、いろいろ著者の考えていることを述べているのですが、全体に、陳腐な感じがします。すでに知っているようなことをつらつら書かれてみても、おもしろくは感じません。
 本書には、図表が1枚も出てきません。つまり、本書はデータを基に論述されたものではないのです。だから、著者の思いをあれこれ述べていても、なぜそう考えられるのか、そう考えられる理由は何か、一切の論拠がないのです。こういう書き方はオーツの好みではありません。
 ところどころ、おもしろいことも言っています。p.87 では、どんな分野の仕事でも、一人前(プロ)になるには10年かかるという話が出てきます。まあ、これだって、本当に10年なのか、データを示さなければ説得力はないわけですが、10年といわれると、何となく、そんなものかなと思えてきます。オーツの経験でもそんなもののように感じています。10年くらいは集中してやってみなければ、その分野のことはわからないということです。
 p.176 では、一区切りまで3年という話が出てきます。p.48 や p.88 でもそれに近い話が出てきます。これまた、オーツもそんなものかなと感じています。ただし、気をつけないと、先述の10年とごっちゃになってきます。結果論として、何かを成し遂げると、後から振り返れば、3年か10年(もしかするとその前後も含めて、2〜4年であれば約3年と考え、9〜11年であれば約10年と考えたりします)くらいで一区切りするものではないでしょうか。自分の仕事に当てはめて考えて、3年とか10年とか考えれば、たいていのことは3年か10年でそれなりの見方ができるようになるはずです。つまり、ある意味で、本書は何も断定的なことを述べていないのです。
 p.190 では、こんな言い方が出てきます。「お金を払ってもいいと思っていただける本を提供することが、私の目標なのである。」そういう目標を掲げることはいいですが、オーツは身銭を切ってこの本を買おうとは思いません。
 実は、本書を某区立図書館で借りてきて読んだのでした。無料でも、途中まで読みながら「この本は、自分の時間をかける価値があるのだろうか」と考えつつ読み進めたことを述べておきます。


ラベル:転職 楠木新
posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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