2014年09月20日

ヘンリー・S・ストークス(2013.12)『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』(祥伝社新書)祥伝社

 オーツが読んだ本です。日本滞在50年のイギリス人ジャーナリスト(フィナンシャル・タイムズ、ロンドン・タイムズ、ニューヨーク・タイムズの各東京支局長)が日本の戦後史を語ります。
 アジアの国々を独立させた日本の功績、『猿の惑星』が現実となったときの衝撃(猿=日本人ということです)、などの衝撃的な話題が並びます。慰安婦問題(慰安婦は売春婦だった)や南京大虐殺(虚構であり、連合国のプロパガンダだった)の話題にも触れ、日本人の歴史を新たな目で捉え直そうとしています。
 それはいいのですが、問題は、著者がジャーナリストであることです。いろいろな人にインタビューをしており、それらに基づいて書かれているのです。なぜそのような見方・考え方をするのかといった点に関する「証拠」をあげることができません。研究者でないから、生の資料にあたることもしなかったものと思われます。とすると、本書の記述が本当に妥当なのか、それを検証するすべがないことになります。
 書かれている内容はとても興味深いのですが、記述としてはかなり薄っぺらい(証拠もないのに断定調が多い)と感じました。
 新書なので、まあそういう態度で書き進んでもいいのでしょうが、オーツはだいぶ気になりました。
 ただし、日本の普通の歴史(学校で教えられるもの)とはずいぶん違った目で書かれているので、こういう考え方があるのだということを知ることには意味があると思います。


posted by オーツ at 05:21| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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