http://digital.asahi.com/articles/DA3S11243256.html
一部引用します。
国際的な共同研究が増えて、論文1本あたりの著者数は増える一方だ。論文データベース運営会社・米トムソンロイターによると、平均著者数は1981年の2・48人が2012年には5人を超えた。ここ数年は著者数が1千人を超える論文も目立ち、役割が不透明な筆者も入りやすい。
各国が協力した欧州合同原子核研究機関の実験施設を使って10年に出された論文では、著者名が3221人に。日本でも04年に薬の臨床試験で著者2458人の論文が発表されている。
何と、著者名が3221人にのぼる共著論文があるというのです。
それぞれの「著者」の役割分担があるので、名前を落とせないというのもわかりますが、それにしても、これはすごいものです。もしかすると、論文本体よりも著者名(それに所属機関)のほうが長くなっているのではないでしょうか。
そういえば、最近の映画になればなるほど、エンドクレジットが延々と続き、何百人もの名前が表示されるようになってきています。昔は少なかったのですが、……。これなども同じことなのでしょう。
上記の記事では、そんな事情を反映して、さまざまな「著者」を紹介しています。
著者の資格がないのに名前を載せるのは「名誉著者」「ギフト著者」「ゲスト著者」と呼ばれる。反対に、関与すべきでない薬の臨床試験に携わった製薬会社員のように、名を伏せる「ゴースト著者」もある。米医学誌編集者らの08年の調査では「名誉著者に入れた」が21%、「ゴースト」が8%あった。
いやはや、大変な時代になったものです。
オーツは、その昔、名誉著者の実態の一部を垣間見たことがあるのですが、詳しくは書けないですね。