2014年04月28日

李榮薫(2009.2)『大韓民国の物語』文藝春秋社

 オーツが読んだ本です。「韓国の「国史」教科書を書き換えよ」という副題が付いています。
 日韓の間で「歴史認識」をめぐる対立が続いていることもあって、韓国人の著者による歴史の本の日本語訳を読んでみました。
 著者の李榮薫氏は、現在、ソウル大学校経済学部教授だそうです。
 一読した感想ですが、ちょっと残念に思いました。書いてある中身がおかしいとかいうことはないのですが、そのような主張をする「根拠」が何もないのです。1冊の本を通して、著者がこれが事実だ、こういう歴史なのだと主張することは理解できるのですが、なぜそう考えるのか、何に基づいてそのような歴史を組み立てているのか、その根拠を示さなければ、主張が説得力を持たないと思います。
 たとえば、本書には、1枚の表も1枚の図もありません。図表があればいいというものではありませんが、図表を載せるということは、主張の根拠となるものが数字なりグラフなりで示されるということになると思います。
 というわけで、著者の考え方は理解しましたが、オーツは読後に「納得した」感覚はありませんでした。
 本当は、この本の内容と直接関連する論文集を読むべきなのでしょうが、ハングルで書かれた専門分野(歴史学)の論文を読む能力は、オーツにはありません。
 従軍慰安婦問題など、興味深く読めるところもあるのですが、ここで簡単に述べることもしにくいので、スキップします。


posted by オーツ at 04:57| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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