オーツは、以前から、話はそれとなく聞いていましたが、ネットで卒業論文の執筆代行サービスをうたっている業者があります。
http://www.sotsuron-help.com/
1文字10円ということで、2万字の論文ならば20万円です。これを高いと見るか、安いと見るか。
まじめな調査などをして論文を書くと、調査費用だけで20万円くらいかかることも珍しくありません。そう思えば、20万円で論文1丁ができあがりとなり、しかもそれがコピペしたものではなく、それなりにオリジナルなものができるとなれば、安いものだという見方もできるでしょう。
しかし、こういう業者に依頼する人は、卒業論文を通じて得られる研究の経験(習作であり、初歩的かもしれないけれど)を捨て去ってしまっているのですね。したがって、もちろん、研究のおもしろさを感じ取ることもありません。何せ、20万円で購入したものなんですから。
大学生のうちなればこそ、卒論の経験ができる特権があるのに、それを捨て去って得られるものとは一体何なんでしょう。
卒論を自分で書く経験(またそれに関わる教員の指導)は20万円では買えないものだと思います。
卒論をしあげるのに、納期が2週間しかかからないとも書いてあり、よっぽど優秀なスタッフが書いていると想像します。
全分野に対応するというのもそれなりにすごいことだと思います。
なお、
http://www.sotsuron-help.com/service.html
の Q&A のところには、「修士論文、博士論文も承ります。」と書いてあり、オーツは、最近の STAP 細胞をめぐる疑惑に通じるものを感じてしまいました。小保方晴子さんの博士論文は英語で書いてあるようですが、Q&A には「英語の論文も依頼できますか」とかいう項目も必要なのではないでしょうか。
2014年04月20日
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こちらでは、「自分が作ったレポートでお小遣い稼ぎ!」というコミュニティがあります。レポート程度だと見破るのは難しそうです。
論文については、定期的に受けるはずであろう指導やゼミはどうするつもりなんでしょうか。。指導する側にも問われるものがありそうです。
お久しぶりです。
「こちらでは」というのは「韓国では」の意味でしょうね。違いますか?
レポートの場合、教員が課題を出す場合に、「自由課題で」などとせずに、具体的にこれこれをこうやってレポートを書きなさい、とするだけで、そんなコミュニティはまったく利用できなくなるでしょう。
定期的に受ける指導は避けられませんね。
しかし、某大学の例では、1年間休学し、その後もあまり大学に出てこなかった学生が、昔やっていたテーマとだいぶ違うものをテーマにしてかなりいい卒論を出したなどということがあったと聞いたことがあります。
もしかすると、卒論代行を依頼した可能性もあるかもしれませんね。
いや、オーツが聞いたのはかなり前の話だから、当時はそんなことはなかったでしょう、たぶん。