2014年04月17日

教師にとっての勤務先の入学式と長男の入学式と

 ちょっと気になる話がありました。
 元々は埼玉新聞に載った記事です。
http://www.saitama-np.co.jp/news/2014/04/12/01.html
 高校の1年生の担任教師が、自分の長男の入学式のために、長男が通うことになる高校に出向き、そのため、勤務先の高校の入学式を欠席したという話です。これは困るということで、教育長が異例の注意をしたというわけです。勤務先の高校の入学式に来賓として出席した県議も憤慨したとのことです。
 それに対して、それはおかしいという声がありました。
http://www.tsurao.com/archives/2014-04-14-1804859
 県議の意見は大人のエゴだとした上で、勤務先の高校生に直接声を聞いてみれば、けっこう認める(勤務先を欠席していいと考える)生徒たちがいるのではないかとしています。
 どちらの入学式を優先させるべきかという問題です。
 オーツも、同じような問題に遭遇したことがありましたから、この女性教師の気持ちはわかるつもりです。
 では、どうするべきだったか。結論は、簡単ではないですが、オーツはこんなふうに考えます。
 この女性教師は、自分の価値観を重視するべきで、それに従ってきちんとした行動を取るべきです。そして、実際そう行動したと思います。
 どちらの入学式が大事かはいろいろ考え方があるでしょう。勤務先の入学式で、この女性教師はどんな役割が期待されていたのか(単に出席するだけか、入学式の司会とか、校歌斉唱のピアノ伴奏とかの役割が当たっていたのか)ということも勘案しなければなりません。長男の入学式への出席は、一生に一度のことともいえますが、一方では、長男も高校生ともなれば大人の一歩手前で、自分の判断力もありますから、母親が入学式に来なくても、特に問題はないでしょう。
 勤務先の入学式に出席するのは仕事の一部であり、仕事と家庭の用事がかち合ったとき、どちらをどれくらい優先するかという問題です。一般には、給料をもらっている以上、仕事を優先するべきかもしれません。オーツの場合も、(状況はこの女性教師と異なりますが)そんな判断をしました。
 長男の入学式に出席すると決めた場合、欠席届を出しておけば、後の処理は校長(あるいはその指揮下の人)が行うことになります。このケースでは、校長が事前に認めたはずです。
 ということは、県議が憤慨するなら、その相手は女性教師ではなく、校長であるべきです。この県議はおかしな人のように映りました。
 教育長が校長に注意をするのは正当ですが、現場では、実際にケース・バイ・ケースのようなこともあるでしょう。教師だって労働者の側面がありますから、休暇を取りたいと申し出たときにそれを認めないこともしにくい場合があると思います。このあたりで校長が悩むことになるのでしょうね。
 どうにも判断に苦しむケースでした。
2014.4.26 追記
 この話の続きを(朝日新聞を引用しつつ)少しだけ書きました。
http://o-tsu.seesaa.net/article/395569341.html
よろしければご参照ください。
posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース時評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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